呼吸が激しくなり、苦しさを感じる息切れ。

急いで走ったときなどに起こることは、誰にでもありますよね。

しかし、激しい運動をしたわけではないのに、すぐに息切れする、呼吸が苦しくて階段を一気にのぼりきれないというのは、「呼吸筋」が衰えているサインかもしれません。

放っておくと、さらに息が上がりやすくなり、疲れやすさも増してしまいます。

デメリットだらけですね。

そこで今回は、「呼吸筋」を鍛えるためにおすすめの、ヨガの簡単な呼吸法をご紹介していきます。

スムーズな呼吸は「呼吸筋」によって支えられている

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

みなさんご存知のとおり、呼吸は肺によって行われていますが、肺そのものは縮んだり膨らんだりできません。

その周りを囲む筋肉が動くことで、大気中の酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出しています。

この呼吸を行うために働く筋肉のことを、まとめて「呼吸筋」と呼びます。

代表的なのが、。

横隔膜とは?
名称から誤解されがちですが、横隔膜は膜ではなくてドーム状になった厚みのある筋肉。

肺のすぐ下に存在している。

さらに、背中にある僧帽筋や脊柱起立筋、お腹にある腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋といった幅広い範囲の筋肉が「呼吸筋」に含まれています。

息が上がりやすくなるのは、これらの「呼吸筋」が衰えてしまっているからだと考えられます。

深い呼吸が必要な場面でも筋肉が十分に作用しないので、呼吸が浅いままになり、息が苦しくなってしまうのです。

呼吸が浅くなると、疲れも感じやすくなってしまいます。

他にも、血行が悪くなる、代謝が低下するといった不調の原因にもなりえます。

※日常生活でも息切れする、呼吸がしにくいという場合は、医師にご相談することをおすすめします。

呼吸筋が衰えてしまう原因とは

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)
呼吸筋が衰えてしまう原因
  • 加齢
  • 運動不足
  • 悪い姿勢
  • ストレス

先ほど説明した通り、「呼吸筋」は多くの筋肉の総称です。

すべての筋肉は年齢と共に衰えてしまうものなので、「呼吸筋」もまた特別な取り組みをしない限りは年齢と共に弱っていきます。

10代~20代前半の頃のように階段を楽にのぼれなくなってしまうのは、そのため。

30代後半~40代頃から、ちょっとした運動で息切れを感じやすくなる方が多いようです。

息切れが起こりやすくなるのは、年齢のせいだけではありません。

運動不足や悪い姿勢、ストレスによる浅い呼吸なども「呼吸筋」が衰える原因になっています。

若くても、運動をせずスマホを猫背で長時間見ていると、息が上がりやすくなってしまうので要注意。

20代でも、ちょっと走っただけで息が切れてしまう方が増えているように感じます。

放っておけば、日常生活にも支障がでてきてしまうかもしれません。

そんな事態は避けたいですよね。