【産後の頭痛の原因①】ストレス

まず、偏頭痛と緊張型頭痛どちらも共通して産後に起こりやすい原因から見ていきましょう。

産後に頭痛が起こりやすい原因には、まずストレスがあります。

偏頭痛の緊張型頭痛も、どちらもその原因にはストレスがあります。

産後というのは、出産によって体力を大きく消耗した体を回復させながら、家事や慣れない育児をしなくてはいけません。

産後の生活というのは何かとストレスをためやすくなりがちなので、そのストレスが原因で頭痛を起こしやすくなります。

【産後の頭痛の原因②】寝不足

頭痛を引き起こす大きな原因となるストレスの大元の一つには、産後の睡眠不足があります。

赤ちゃんというのは、夜中でもおっぱいを求めて泣くもので、どうしてもお母さんは寝不足になります。

睡眠不足が続くと、ストレスや疲労が体に溜まっていき、それが頭痛などの体調不良の原因になります。

また、夜泣きが始まるとなかなか泣き止んでくれないことがストレスとなり、ますます頭痛が起こりやすくなります。

【産後の頭痛の原因③】肩こり

赤ちゃんのお世話をしていると、ずっと赤ちゃんを抱き続けることになるので、どうしても肩こりや腕の疲れがひどくなります。

肩こりや腕の疲れを感じることで、ストレスを感じ、偏頭痛が起こりやすくなるとともに、肩や首周りの血行も悪くなるので緊張性頭痛も起こりやすくなってしまいます。

【産後の偏頭痛の原因①】ホルモンバランスの変化

産後の偏頭痛の原因には、出産後にホルモンバランスが大きく変化することが挙げられます。

偏頭痛にはセロトニンというホルモンが大きく関係していることも伝えしましたが、このセロトニンの分泌には、エストロゲンという女性ホルモンが大きく関係しています。

妊娠中には、黄体ホルモンと同じ女性ホルモンであるエストロゲンも大量に分泌されていますが、出産するとエストロゲンの分泌が大きく減少します。

エストロゲンの量が減ると、セロトニンの量も減ってしまいます。セロトニンには血管を収縮させる作用があるので、セロトニンが減少することで頭の血管が拡張してしまい、これが偏頭痛の原因となってしまうのです。

【産後の緊張型頭痛の原因①】骨盤のゆがみ

次に緊張型頭痛の原因についてみていきましょう。緊張型頭痛が産後に起こりやすくなる原因の一つには、出産後に骨盤がゆがんでしまうことが挙げられます。

出産する時には、赤ちゃんの頭を産道に通すために骨盤の関節や靭帯が緩んで骨盤が開いてしまいます。

出産後には徐々に戻ってきますが、骨盤ベルトなどをしていないとどうしても筋肉量が減り、関節や靭帯が緩んでいるので、骨盤にゆがみが生じてしまいます。

骨盤に歪みがあると、背骨にも歪みが生じてしまい、肩こりや首コリの原因となってしまい、緊張型頭痛を引き起こす要因になってしまうのです。