つみたてNISAで オールカントリーのみに 投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAでオール・カントリーのみに投資するのは”あり”です。なかでもeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は人気上位の投資信託で、これ一本で分散投資が可能な優れたインデックスファンドなのでおすすめです。

ただし、より高いリターンを期待する人や米国以外の経済の先行きに不安がある人はS&P500に連動するインデックスファンドのほうがいいでしょう。またリスクをおさえたい、ハイリターンを期待したいなど目的によっては他の銘柄と組み合わせたほうがいいケースもあります。


SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

オール・カントリーのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 野村證券
オール・カントリー取扱 あり あり あり あり あり あり あり
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 7本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 1,000円
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
0.5~1.0%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.楽天カードの種類や投資商品によって異なる
※ランキング根拠はこちら

積立NISAで人気のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは

1.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAの対象商品は200本ほどです。そのなかの人気商品のひとつが「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。

eMAXISシリーズとは

eMAXISシリーズは三菱UFJ国際投信の投資信託で、ノーロード(購入手数料無料)のインデックス・ファンドのラインナップです。

国内のみならず、新興国も含めた海外の多様な資産へのアクセスをラインアップ。
長期投資のための国際分散投資やご自身のニーズにあったポートフォリオ構築、バランスファンドによるメンテナンスフリーの資産運用など、投資スタイルに合わせたワンストップな商品選択を可能にしています。
出典:三菱UFJ国際投信「eMAXIS(イーマクシス)シリーズとは?」

eMAXIS SlimはeMAXISシリーズの中でも低コストで投資できる

eMAXISシリーズには次の4種類があります。

eMAXISシリーズの種類
  • eMAXIS
    主要資産に投資できるインデックス・ファンド。運用期間10年程度と長めのものが多い。
  • eMAXIS Slim
    低コストにこだわったインデックス・ファンド。運用期間が数年の新しいものが多い
  • eMAXISプラス
    エネルギーや金属などのコモディティに投資できるインデックス・ファンド
  • eMAXIS Neo
    宇宙開発やロボットなどのテーマ別インデックス・ファンド

eMAXIS Slimは主要資産に低コストで投資でき、つみたてNISAなどの長期投資に適した商品が多く揃います。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

eMAXIS Slimのラインアップ

eMAXIS Slimのラインナップには株式・債券・リート・バランスの商品があり、それぞれのつみたてNISAの対象状況は以下の通りです。

eMAXIS Slim 投資信託一覧
投資カテゴリー 投資対象 つみたてNISA対象
株式 国内株式(TOPIX)
国内株式(日経平均)
米国株式(S&P500)
先進国株式
新興国株式
全世界株式(除く日本)
全世界株式(オールカントリー)
全世界株式(3地域均等型)
債券 国内債券
先進国債券
リート 国内リート
先進国リート
バランス バランス(8資産均等型)
金融庁三菱UFJ国際投信の情報より筆者作成(2022年7月29日時点)

eMAXIS Slimのうち、投資可カテゴリーの株式とバランスがつみたてNISAの対象で、債券とREIT(リート)は対象外です。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは

eMAXIS Slimの商品のうち、日本を含む世界の先進国と新興国にまとめて投資できるのが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。

投資比率と純資産総額の推移

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、世界の先進国と新興国の株式に投資するインデックス・ファンドで、投資対象の国・地域別の構成比率は次のグラフの通りです。

国・地域別の構成比率

2.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=三菱UFJ国際投信のデータより筆者作成、2022年3月末時点)

投資先の90%近くは先進国株で、アメリカ株が全体の60%ほどを占めます。ファンドの規模を表す純資産総額の推移を表したチャートは以下の通りです。

3.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=マネックス証券より引用)

人気があるため資金が集まり、運用開始から4年弱で純資産総額が5,000億円を超えています。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

連動している指数

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はインデックス・ファンドのため、株価指数への連動をめざして運用されています。

対象の指数は、「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)(配当込み、円換算ベース)」で、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出し、公表しています。

MSCI ACWIとは
23の先進国と24の新興国に上場する大型株・中型株から構成され、およそ3,000銘柄を投資対象としています。

構成銘柄

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の構成銘柄は、時価総額で構成比率が決まります。

構成上位の銘柄はアメリカの時価総額が高い銘柄が多く、構成銘柄トップ10のグラフとリストは以下の通りです。

構成銘柄トップ10グラフ

4.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=三菱UFJ国際投信より引用して筆者作成、2022年6月30日時点)
構成銘柄トップ10リスト
銘柄名 比率
1 アップル(Apple Inc) 3.9%
2 マイクロソフト(Microsoft Corp) 3.2%
3 アマゾン・ドット・コム(Amazon.com Inc) 1.7%
4 アルファベット クラスA(Alphabet Inc CL A)※グーグル 議決権あり 1.2%
5 アルファベット クラスC(Alphabet Inc CL C)※グーグル 議決権なし 1.1%
6 テスラ(Tesla Inc) 1.0%
7 ユナイテッドヘルス(UnitedHealth Group Inc) 0.8%
8 ジョンソン&ジョンソン(Johnson & Johnson) 0.8%
9 台湾セミコンダクター(TSMC:Taiwan Semiconductor Manufacturing) 0.7%
10 エヌビディア(NVDIA Corp) 0.7%
三菱UFJ国際投信の情報を参考に筆者作成(2022年6月30日時点)

時価総額が高い銘柄の比率が高く、上位10銘柄合計で全体の15%ほど(2022年6月30日時点)を占めています。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

投資信託のトータルリターン

投資信託の運用成績を確認する指標に「トータルリターン」があります。トータルリターンは、基準価額に分配金を加えたリターン(利益)を表します。

基準価額とは
投資信託の1口(くち)あたりの値段で、運用成果によって変動する。投資家が投資信託を購入・換金するときは、基準価額をもとに取引される。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価額は次のチャートのように推移しています。

2018年の運用開始から分配金の支払いがないため、「基準価額」と「分配金込・再投資後の基準価額」の線が重なっています。

5.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=マネックス証券より引用)

2020年の2月から3月にかけてコロナショックにより基準価額が34%ほど下がりましたが、その他の期間は基準価額が順調に推移しています。

2020年6月末時点での過去3年間(2019年7月~2022年6月)のトータルリターンは54.4%(年率15.57%)です。複利効果の恩恵も受けられる銘柄と言えるでしょう。
松本雄一(金融ライター)

分配金を受け取らずに運用を継続すると、運用で得られた利益が更に運用されることで、利益が増幅していく効果(複利効果)が期待できます。複利効果は投資期間が長いほど大きくなります。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は積立NISAで人気

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、2022年7月のSBI証券のつみたてNISAと楽天証券のNISAの積立設定金額ランキング・トップ3で、2位にランクインする人気の投資信託です。

SBI証券と楽天証券のつみたてNISA(NISA)の月間積立設定金額ランキング(2022年7月)
順位 SBI証券のつみたてNISAランキング 楽天証券のNISAランキング
1 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
3 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 楽天・全米株式インデックス・ファンド
※SBI証券、楽天証券の情報を引用して筆者作成

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

積立NISAはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)一本でいい?組み合わせたほうがいい?

6.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAを利用して投資する際には、全世界株式(オール・カントリー)1本と他の商品との組み合わせのどちらがいいのでしょうか。

積立NISAでは銘柄をいくつ買えばいいのか

つみたてNISAは長期・積立・分散投資を前提とした制度なので、資産分散によってリスクを低減でき、リターンの安定を期待できます。

異なる値動きをする資産や銘柄を組み合わせて投資を行うのが「資産・銘柄の分散」の手法です。こうした手法を取り入れることで、例えば特定の資産や銘柄が値下がりした場合には、他の資産や銘柄の値上がりでカバーする、といったように、保有している資産・銘柄の間で生じる価格変動のリスク等を軽減することができます。
出典:金融庁「投資の基本」

投資信託の銘柄を選ぶ前に、投資する資産とその配分を決めましょう。資産配分によって、選ぶ銘柄や銘柄数が変わります。初心者で資産配分をどう決めていいか分からなければ、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)などの多くの資産に分散投資できる銘柄をおすすめします。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

積立NISAでは長期の分散投資が重要

つみたてNISAなどの投資は、長く分散投資を続けることで運用成績が安定する傾向にあります。資産や地域を分散して積立投資した場合の、5年後と20年後の運用成果を次の画像で把握できます。

保有期間5年では元本割れや12%を超えるリターンなど、ばらつきが大きいことが分かります。保有期間20年では運用によるリターンが2%~8%の範囲に集中しており、元本割れが解消されています。

株式のみならeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)1本で十分

株式のみに投資する場合は、「先進国株式のみ」か「先進国株式+新興国株式」のどちらに投資するかを考えます。先進国株式と新興国株式に投資するなら、その両方を含んでいる全世界株式がおすすめです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)なら、世界の50近い国の株式に分散投資できます。この投資信託1本だけで株式資産の分散投資が可能です。

株式や債券などに投資するなら、バランス型の投資信託を選べば、1本だけで株式や債券などの複数の資産に分散できます。
松本雄一(金融ライター)

<eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の取扱証券会社>
楽天証券SBI証券マネックス証券松井証券auカブコム証券LINE証券 ほか

オール・カントリーのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 野村證券
オール・カントリー取扱 あり あり あり あり あり あり あり
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 7本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 1,000円
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
0.5~1.0%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.楽天カードの種類や投資商品によって異なる
※ランキング根拠はこちら

積立NISAで買えるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の4つのメリットとは

8.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAで人気のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)には、以下の4つのメリットがあります。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のメリット
  • 運用コストが低い
  • 世界中に分散投資できる
  • 長期的なリターンを期待できる
  • 投資における判断があまり必要ない

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

運用コスト(手数料)が0.1%ほどと低い

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、運用コストの信託報酬が低いことがメリットです。つみたてNISA対象の全世界株式銘柄を、信託報酬の低いほうから並べたリストが以下です。

つみたてNISA対象の全世界株式ファンド(信託報酬順)
順位 銘柄 インデックス 信託報酬
1 SBI・全世界株式インデックス・ファンド FTSE GACI 0.1102%程度
2 eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 独自インデックス 0.1144%以内
2 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) MSCI ACWI 0.1144%以内
2 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.1144%以内
5 Smart-i Select全世界株式インデックス 0.1144%
5 Smart-i Select全世界株式インデックス(除く日本) 0.1144%
7 たわらノーロード 全世界株式 0.132%以内
8 SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド FTSE GACI 0.1338%程度
9 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.202%程度
10 野村つみたて外国株投信 MSCI ACWI 0.209%
11 つみたて全世界株式 0.22%
12 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド 0.275%
13 全世界株式インデックス・ファンド 0.528%
14 eMAXIS全世界株式インデックス 0.66%以内
※SBI証券の情報を参考に筆者作成

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は信託報酬0.1144%の同率2位で、1位に近い低信託報酬です。

同じような投資信託でも、信託報酬が異なる場合もあるので、商品を選ぶ際は手数料を必ず確認しましょう。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」

インデックスの「MSCI ACWI」と「FTSE GACI(グローバル・オール・キャップ・インデックス)」の違いはカバーする銘柄の範囲です。MSCI ACWIは世界の大型・中型株約3,000銘柄への投資、FTSE GACIは世界の大型株から小型株約9,000銘柄への投資です。FTSE GACIのほうが多くの銘柄に分散投資できます。

一本で世界中に分散投資できる

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本で、世界の先進国と新興国あわせて50近い国の株式に投資できます。世界のさまざまな国や地域に分散投資できるので、地域のリスク分散に効果的で投資リスクの軽減を期待できます。

9.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=三菱UFJ国際投信より引用)

日本の証券会社では取引できない国の株式を含めて、多くの国の株式銘柄に投資できます。

\取扱銘柄数最多!/

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

3.長期的なリターンを期待できる

世界のさまざまな国や地域に分散投資できるのでリスク分散効果が高く、長期的なリターンを期待できます。

例えば、2010年代は先進国株式の運用成績が良かったものの、2000年代の先進国株式はITバブル崩壊やリーマンショックなどで運用成績が良かったとはいえません。これからの2020年代の先進国株式の運用成績がたとえ良くなくても、新興国株式にも投資していればリスク分散が期待できます。
松本雄一(金融ライター)

リスク分散された資産に長期投資することで、長期的なリターンを期待できます。

投資における判断があまり必要ない

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、株価指数MSCI ACWIをもとに世界の株式の時価総額に応じて投資します。

業績が悪くて時価総額が減少する銘柄の構成比率は下がり、業績が良くて時価総額が増加する銘柄の構成比率が上がります。世界の企業の時価総額の変化が銘柄の構成比率に反映されるため、先進国株式や新興国株式のリバランスは特に必要ありません。

リバランスとは
資産配分の変化を売買で調整すること
このファンド一本で株式のみに投資していれば、リバランスのための頻繁なチェックは不要でしょう。少なくとも年1回など資産配分を定期的に確認し、気になる点がなければそのまま積立を継続できます。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

積立NISAで買えるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の3つのデメリット

積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のデメリットは、以下の3つです。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のデメリット
  • 元本が保証されていない
  • 米国市場よりはリターンが小さい
  • 経済成長率が低い国も含まれている

積立NISA対象商品は元本が保証されていない

つみたてNISAの対象商品は長期投資に適した投資信託(一部のETF含む)です。

投資信託の価格である基準価額は、対象資産の評価額によって決まります。基準価額は上がることや下がることがあります。基準価額が購入時よりも下がれば元本割れとなり、そこで売却すれば損失が確定します。

投資はリスク(価格の変化)を受け入れてリターン(利益)を狙うものです。つみたてNISAを利用するなら、元本保障がないことを理解しましょう。

米国市場よりはリターンが小さい傾向にある

全世界株式と米国株式のリターンを比べると、近年は米国株式のほうが良い成績です。eMAXIS Slimの全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)の過去1年と3年のリターンの比較が以下です。

eMAXIS Slimのリターン比較
銘柄 リターン
過去1年 過去3年
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 5.1% 54.4%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 11.3% 72.3%
※三菱UFJ国際投信の情報より筆者作成(2022年6月30日時点)

<eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の取扱証券会社>
楽天証券SBI証券マネックス証券松井証券auカブコム証券LINE証券 ほか

1年・3年ともに米国株式(S&P500)のリターンが上回っています。ただし、もし将来に米国株式が低迷した場合には、全世界株式(オール・カントリー)が米国株式を上回る可能性があります。

将来はわからないからこそ、リスク分散が有効だと言えるでしょう。
松本雄一(金融ライター)

\今が始めどき!/

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

経済成長率の低い国も含まれる

全世界株式(オール・カントリー)は多くの先進国と新興国を含むので、経済成長率が低い国も含まれています。

全世界株式(オール・カントリー)に含まれる国や地域のうち、IMF発表の2022年実質GDPの成長率見通し(2022年8月5日時点)で1.0%を下回るのは、香港0.5%とブラジル0.8%です。香港は実質GDP成長率が良い年と悪い年があり、2022年はGDP成長率が鈍化する見込みです。ブラジルは2015年以降にGDP成長率マイナスの年が複数あり、経済的に難しい状態が続いているようです。
出典:IMF『Real GDP growth』

経済成長率が低い国の株式は、全世界株式のリターンの悪化要因になる可能性があります。

積立NISAで買えるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の利回りは?20年後どうなるかシミュレーション

11.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

全世界株式(オール・カントリー)の利回りはどのくらいでしょうか。20年後の利回りをシミュレーションしましょう。

全世界株式(オール・カントリー)の平均利回り

全世界株式(オール・カントリー)の平均利回りを確認します。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用期間は4年程度のため、それより長期の利回りを確認できません。代わりに連動をめざすインデックスであるMSCI ACWIの利回りを確認します。

ただし、MSCI ACWIに対してeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は円ベースの価格です。全世界株式(オール・カントリー)の値動きは為替レートの変動による差があります。インデックスMSCI ACWIの平均利回りは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは為替レートによる違いがあることをご理解ください。

MSCI ACWI平均利回り
投資期間別の平均利回り(年率)
1年 3年 5年 10年 21.58年
MSCI ACWI ▲10.48% 8.52% 7.86% 9.35% 5.72%
MSCIの情報より筆者作成(2022年7月29日時点)

MSCI ACWIに1年投資するだけでは損してしまいますが、2000年12月29日~2022年7月29日の21.58年投資していれば5.72%の平均利回りです。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

全世界株式(オール・カントリー)の20年後をシミュレーション

過去20年のデータから、全世界株式(オール・カントリー)の20年後をシミュレーションします。20年の平均利回りは、21.58年の平均利回り5.72%と同じと仮定します。

つみたてNISAで全世界株式(オール・カントリー)に、月3万3,333円積み立てたシミュレーション結果が次です。

全世界株式(オール・カントリー)投資期間別の積立シミュレーション(為替の変動を除く)
投資期間別の積立シミュレーション(月3万3,333円積立)
1年 3年 5年 10年 20年
投資元本 39万9,996円 119万9,988円 199万9,980円 399万9,960円 799万9,920円
平均利回り ▲10.48% 8.52% 7.86% 9.35% 5.72%
元本+利益 38万1,331円 136万1,820円 244万0,287円 657万9,612円 1490万409円
12.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=筆者作成)

平均利回りは10年の9.35%と20年の5.72%では10年のほうが高いですが、平均利回りが低い20年のほうが元本に対する利益率が上がっています。

積立投資は、長期で継続するほど元本に対して利益の比率が増える傾向があります。

オール・カントリーのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 野村證券
オール・カントリー取扱 あり あり あり あり あり あり あり
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 7本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 1,000円
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
0.5~1.0%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.楽天カードの種類や投資商品によって異なる
※ランキング根拠はこちら

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、積立NISAで選ぶべきはどっち?

13.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

eMAXIS Slimの全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)は、つみたてNISAの人気トップレベルの銘柄です。この2つをどう選ぶべきかを考えてみましょう。

S&P500とは…米国のリーディングカンパニー500社から構成される株価指数

S&P500とは
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが公表する株価指数。構成銘柄は米国のリーディングカンパニーで、ニューヨーク証券取引所とNASDAQに上場している500社。

S&P500の銘柄の比率は時価総額に応じて決まり、2022年の時点ではアップルやマイクロソフトなどのハイテク株の比率が高いです。S&P500の構成銘柄で、米国株式市場のおよそ80%の時価総額をカバーします。
出典:S&P Dow Jones Indices『S&P500

全世界株式(オール・カントリ―)と米国株式(S&P500)を比較

eMAXIS Slimの全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)を比べてみます。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)比較
項目 eMAXIS Slim
全世界株式(オール・カントリー) 米国株式(S&P500) 米国
対象国 先進国、新興国 米国
対象銘柄 世界の約3,000社 米国のリーディングカンパニー500社
過去1年利回り 5.1% 11.3%
過去3年利回り 54.4% 72.3%
信託報酬 年率0.1144% 年率0.0968%
三菱UFJ国際投信の情報から筆者作成(2022年6月30日時点)

対象銘柄は全世界株式(オール・カントリー)のほうが多く、分散投資効果が高いと言えます。過去1年と3年のトータルリターンは米国株式(S&P500)のほうが良く、信託報酬も若干低コストです。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)過去3年間のチャート

14.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=三菱UFJ国際投信より引用)

過去3年間のチャートを比較すると米国株式(S&P500)の成績が上回っていますが、常に成績が良いわけではありません。2021年春頃までは大きな差がありませんが、それ以降は米国株式(S&P500)の成績が上回っています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がおすすめの人

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がおすすめなのは、以下のような人です。

オール・カントリーがおすすめな人
  • 世界中に分散投資したい人
  • 手間をかけずに投資したい人

世界中に分散投資したい人

全世界株式(オール・カントリー)なら、世界の先進国と新興国の多くの株式に分散投資できます。

対象は先進国23ヵ国、新興国24ヵ国で、約3,000の銘柄に投資します。それぞれの市場の浮動株時価総額の約85%をカバーしています。
出典:MSCI『MSCI ACWI Index market allocation』

浮動株時価総額とは
大株主などが保有する株数を除いた「浮動株数」から計算した時価総額。浮動株時価総額は、市場で取引される可能性が高い株式時価総額を表す。浮動株時価総額ベースの運用により、株式の実際の流動性を反映した投資を期待できる。

なお、全世界株式といっても、投資対象として一般的でないフロンティア諸国の株式は含んでいません。フロンティア諸国とは、ベトナム、カタール、パキスタンなどの新興国に含まれない国です。
出典:楽天証券 新興国投資のその先へ -フロンティア市場-

手間をかけずに投資したい人

つみたてNISAで株式のみに投資するなら、全世界株式(オール・カントリー)一本だけで世界の株式への分散投資できます。積立先の銘柄が一本のみなら、積立額の配分を考えることなしに、簡単に積立設定できます。世界の株式の時価総額に合わせて投資比率を調整するため、世界情勢の変化によって積立を変更する必要がありません。

例えば、将来に先進国経済が停滞して新興国経済が成長しても、全世界株式(オール・カントリー)はその時の時価総額から投資比率を調整してくれます。経済の変化があっても、全世界株式(オール・カントリー)の積立投資を続ければいいのです。全世界株式(オール・カントリー)の積み立てなら、手間があまりかからないでしょう。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

米国株式(S&P500)がおすすめの人

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)をおすすめできるのは、以下のような人です。

米国株式(S&P500)がおすすめな人
  • 米国経済の成長に期待している人
  • 米国以外への投資が不安な人

米国経済の成長に期待している人

つみたてNISAは積み立ててから20年間は非課税で運用できます。これから20年にわたって米国経済の成長を期待している人なら、米国株式(S&P500)がおすすめです。

2010年代から2021年にかけては、米国のハイテク企業が世界をリードして、株価上昇により時価総額が上がりました。

これからの20年も米国の既存企業や新しい企業が世界をリードするならば、米国企業の株価が上昇し、米国株式(S&P500)のほうが全世界株式(オール・カントリー)よりも高いリターンを期待できるでしょう。
松本雄一(金融ライター)

米国以外への投資が不安な人

株式に投資したいけれど、米国以外の国への投資が不安な人は米国株式(S&P500)の投資を選ぶのがいいでしょう。

投資は金銭面だけでなく、心理面でも無理をすることは避けたいところです。世界の経済情報を知りたくても、日本のニュースをチェックしているなら米国と中国以外の国の経済情報は少ないと言えます。

米国株式だけの投資で不安が解消されるなら、米国株式(S&P500)の投資を検討しましょう。

全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)を組み合わせるのはあり?

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を組み合わせる投資もできます。

例えば、全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)のどちらかに決められないなら、両方を1対1などの比率で積み立ててみるのもいいでしょう。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

全世界株式(オール・カントリー)のみと、米国株式(S&P500)と1対1の比率で組み合わせる場合の投資比率は以下の通りです。

全世界株式のみと米国株式を組み合わせた場合のおおまかな投資比率
投資対象 投資比率
米国 先進国
(米国を除く)
新興国
全世界株式(オール・カントリー)のみ 61% 28% 11%
全世界株式(オール・カントリー)+米国株式(比率1:1) 80% 14% 6%
三菱UFJ国際投信の情報から筆者作成(2022年3月末時点)

全世界株式のみでも米国株の比率は約60%ありますが、「全世界株式+米国株式(1:1)」だと約80%が米国株式です。

つみたてNISAの積立額の比率は変更できます。投資の考えによって、全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)の積立額の比率を決めましょう。
松本雄一(金融ライター)

オール・カントリーのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 野村證券
オール・カントリー取扱 あり あり あり あり あり あり あり
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 7本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 1,000円
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
0.5~1.0%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.楽天カードの種類や投資商品によって異なる
※ランキング根拠はこちら

積立NISAではeMAXIS Slim全世界株式「オール・カントリー」と「除く日本」、どっちがいい?

15.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

eMAXIS Slimには、全世界株式(オール・カントリー)と全世界株式(除く日本)があります。2つの全世界株式の違いと、どちらを選んだらいいのかを考えましょう。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)とは

「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」とは、日本を除く先進国と新興国の株式に投資できるインデックス・ファンドです。

連動をめざすインデックスは「MSCI ACWI(除く日本、配当込み、円換算ベース)」で、全世界株式(オール・カントリー)のインデックスMSCI ACWI(配当込み、円換算ベース)から日本を除いたものです。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、日本株へ投資しない場合や、日本株の別商品を組み合わせて日本株の構成比率を自由に決めたい場合に利用できます。

<eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の取扱証券会社>
楽天証券SBI証券マネックス証券松井証券auカブコム証券 ほか

全世界株式(オール・カントリ―)と全世界株式(除く日本)を比較

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と全世界株式(除く日本)の違いが次です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と全世界株式(除く日本)比較
項目 eMAXIS Slim
全世界株式(オール・カントリー) 全世界株式(除く日本)
対象国 先進国、新興国 先進国(日本を除く)、新興国
対象銘柄 世界の約3,000社 世界の約2,600社
過去1年利回り 5.1% 5.5%
過去3年利回り 54.4% 56.1%
信託報酬 年率0.1144% 年率0.1144%
三菱UFJ国際投信の情報から筆者作成(2022年6月30日時点)

対象銘柄は全世界株式(除く日本)のほうが少なめです。過去1年と3年の利回りは、全世界株式(除く日本)のほうが少し上回っています。

\Tポイントが貯まる!/

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と全世界株式(除く日本)過去3年間のチャート

16.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=三菱UFJ国際投信より引用)

過去3年のチャートを比較すると大きな違いはありませんが、2021年夏以降に全世界株式(除く日本)のリターンが若干上回っています。全世界株式(除く日本)のリターンが上回った要因は、2021年夏以降の急激な米ドル高円安による海外資産の価値上昇によるものだといえます。

円安になれば日本の輸出企業の株価は上昇しますが、それよりも円安による海外資産の価値上昇が上回ったことをチャートが示しています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がおすすめの人

全世界株式(オール・カントリー)がおすすめなのは、以下のような人です。

オール・カントリーがおすすめな人
  • 日本経済の成長にも期待する人
  • これからは円高に向かうと考える人

世界経済だけでなく日本経済の成長にも期待する人

経済成長は景気の拡大につながり、株式市場にはプラスの材料です。

全世界株式(オール・カントリー)には5%ほどの国内株式が含まれています。これからも世界経済が成長して、日本経済の成長も期待するなら、全世界株式(オール・カントリー)がおすすめです。
松本雄一(金融ライター)

世界経済と日本経済がどちらも成長するなら、対象銘柄が多い全世界株式(オール・カントリー)のほうがリスク分散の効果を期待でき、長期投資での安定したリターンを期待できます。

これから長期で円高に向かうと考える人

2021年夏以降の円安により全世界株式(除く日本)のリターンが上回りました。もし、これから円高に向かうなら全世界株式(オール・カントリー)のリターンが上回ると考えられます。

2021年7月の1米ドル110円程度から2022年7月の1米ドル135円程度まで、1年で23%ほど円安が進みました。
出典:SBI証券『 米ドル/円

20年もの長期の為替レートの予想は難しいものの、これから長期で円高が進むと考えるなら全世界株式(オール・カントリー)の投資が有利です。
松本雄一(金融ライター)

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)がおすすめの人

全世界株式(除く日本)がおすすめなのは、以下のような人です。

全世界株式(除く日本)がおすすめな人
  • 日本経済の成長に期待できない人
  • これからも円安に向かうと考える人

世界経済に対して日本経済の成長に期待できない人

世界経済が成長しても日本経済の成長に期待できないなら、国内株式を含まない全世界株式(除く日本)がおすすめです。

IMFの実質GDP成長率データでは、1992年以降の30年にわたって日本は世界の実質GDP成長率を下回っています。この状態が続くなら、全世界株式(除く日本)のほうが高いリターンを期待できるでしょう。
出典:IMF『DATAMAPPER』

\取扱銘柄数最多!/

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

これからも円安に向かうと考える人

2021年夏以降の円安により、全世界株式(除く日本)のリターンが上回りました。これからも円安に向かうと考えるなら全世界株式(除く日本)がおすすめです。

円安に向かうなら海外資産の円換算での評価額が上がるので、国内株式に投資しない全世界株式(除く日本)の投資が有利です。

全世界株式の(オール・カントリー)と(除く日本)を組み合わせるのはあり?

全世界株式(オール・カントリー)は、国内株式を5.3%(2022年6月30日時点)含んでいます。国内株式の投資比率を下げたいなら、全世界株式(オール・カントリー)と全世界株式(除く日本)を組み合わせてもいいでしょう。

全世界株式(オール・カントリー)と全世界株式(除く日本)を同額(1対1)で積み立てると、国内株式の投資比率は2.6%ほどに下がります。2つの全世界株式を組み合わせる場合は、積立額の配分で国内株式の投資比率を調整も可能です。

オール・カントリーのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 野村證券
オール・カントリー取扱 あり あり あり あり あり あり あり
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 7本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 1,000円
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
0.5~1.0%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.楽天カードの種類や投資商品によって異なる
※ランキング根拠はこちら

積立NISAでeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が購入できるおすすめの証券会社

17.積立NISAで「オールカントリー」一本に投資するのはあり?
(画像=fuelle編集部)

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を購入できるおすすめの証券会社を5つ紹介します。

SBI証券

SBI証券
(画像=SBI証券より引用)
SBI証券のおすすめポイント

  • 受け取りポイントを3つから選べる+Vポイントも受け取れる
  • 「毎週積立」を選べるのは5社でSBI証券だけ

SBI証券は受け取れるポイントを「Tポイント」「dポイント」「Pontaポイント」の3つから選べ、さらに三井住友カードから手続きを行うと「Vポイント」も受け取れます。好きなポイントを指定して受け取れるのは、5社のなかでSBI証券だけです。

さらに「毎週積立」もSBI証券でしか選べません。積立タイミングを柔軟に設定したいならSBI証券につみたてNISAを申し込みましょう。

【SBI証券のつみたてNISA概要】
取扱銘柄数 183本
販売手数料 無料
最低投資金額 100円
ポイント還元 Tポイント、dポイント、Pontaポイント、Vポイント
クレジットカード決済ポイント還元率 0.5%(※1)
積立コース 毎日、毎週、毎月
※2022年6月16日時点
※1.一部のカードは1.0%または2.0%

SBI証券の良い口コミ

【すべてがハイレベルで満足!】

SBI証券は、取扱銘柄がとても多いので、つみたてNISAはもちろんのこと、その他の取引でも国内で一番といっていい優良証券会社だと思います。アプリの使いやすさもいいです。クレカでの積み立てもでき、PontaポイントやTポイントと連携しているなど、付随するサービスがどれも秀逸で素晴らしいです。

30代・男性

【使いやすく知名度の高い証券会社です】

知名度が高い証券会社なので安心感があり、少額でも積み立てできることが最大のメリットだと思います。設定を一度してしまえば、後はお金を入金するだけ。1ヵ月に1回、運用を確認するくらいで、ほとんどほったらかしにできているので安心して使っています。

40代・男性

【つみたてNISAでVポイントがたまる】

三井住友カードなら200円につきVポイントが1ポイント貯まり、効率的にポイントを貯められます。また、SBI証券のつみたてNISAは取扱銘柄数が多いのがメリットです。人気のインデックスファンドの取扱数も多く、「毎月いくらこの商品を購入する」などの細かい設定も簡単で使いやすいです。

30代・男性

SBI証券の良くない口コミ

【連携カードを増やしてほしい】

もっと提携ポイントを増やしてほしいです。メインポイントの切り替えをしなくてはいけないのも面倒です。また、積立時に使えるクレカの種類が3つと少ないのでもっと増やしてほしいです。アプリは、PC操作時と同じような情報にアクセスできないのが不満です。

30代・男性

【アプリが使いにくい】

積み立てアプリがWealthNaviに比べて使いにくいです。専用のアプリが別なら、長期積立用として銀行代わりに使えるのでいいのではと思います。

30代・男性

【問合せ対応がいまいち】

SBI証券のホームページがわかりにくい点がデメリットです。どこで銘柄を購入すればいいのかが非常にわかりづらく、苦労しました。購入資金の自動振り替えを利用していますが、手続きが面倒でした。進め方が理解できずSBI証券に質問しましたが、いろいろな部門や他の会社に電話するように言われ、たらいまわしにされました。

30代・男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

SBI証券で始める
(公式サイト)

楽天証券

楽天証券
(画像=楽天証券より引用)
楽天証券のおすすめポイント

  • 取扱銘柄数がSBI証券と並びトップクラス
  • 楽天ポイントが貯まる

楽天証券の取扱銘柄数は181本と非常に充実しています(2022年6月16日時点)。より多くの選択肢から選びたい人は楽天証券で始めましょう。楽天ポイントを貯めている人にもおすすめです。

【楽天証券のつみたてNISA概要】
取扱銘柄数 181本
販売手数料 無料
最低投資金額 100円
ポイント還元 楽天ポイント
クレジットカード決済ポイント還元率 1.0%(※1)
積立コース 毎日、毎月
※2022年6月16日時点
※1.2022年9月以降は0.2%または1.0%

楽天証券の良い口コミ

【ポイントが使えてうれしいです!】

楽天証券を選んだ一番の理由は、買い物で貯まった楽天ポイントを投資に使えるからです。毎月100円から積み立てを始められますし、つみたてNISAを楽天カードで支払うと、その分もポイントがもらえるのもうれしいです。

30代・女性

【取り扱い銘柄が豊富です】

銘柄のラインアップが豊富で、かなり選びやすいと思います。楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジ設定すると優遇金利を受けられ、とてもお得です。自動入金機能を利用できるので、一度設定すると楽に買い付けできます。

40代 ・男性

【楽天ポイントの有効活用】

楽天ポイントを貯められます。貯まったポイントを毎月の積み立てにあてられ、有効活用できます。少額から積み立てられる点も魅力。私も最初は少額から挑戦しました。初心者でも100円からなら安心して利用できるので良いなと思いました。

20代・女性

楽天証券の良くない口コミ

【アプリがつみたてNISAには向いていない】

楽天証券のiSPEEDというアプリがあるのですが、つみたてNISAの確認には向いてないと思います。個別株など専用に作られているようで、確認できるのは、投資金額とか変動利率、買付可能額ぐらいです。詳細を確認したい場合は、パソコンサイトに飛んで確認するので手間です。

40代・女性

【改悪はやめてほしい】

楽天カードで積み立てれば、1%のポイント還元ですが、2022年9月から改悪されて0.2%になるようです。ポイント還元率は、他の証券会社のほうが高くなるので、そちらに移るか検討するほど不満です。またスマホからだと、設定を変更したい場合、どこにアクセスすればわからないことがあります。もっとスマホの表示をわかりやすくしてほしいです。

20代 ・男性

【専用アプリがほしい】

おおむね満足していますが、あえて挙げるなら専用のアプリがない点がデメリットです。株式トレードのアプリで、つみたてNISAの内容もあわせて見なくてはならないので使いにくいです。

30代・女性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

楽天証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

マネックス証券

マネックス証券
(画像=マネックス証券公式ページより引用)
マネックス証券のつみたてNISAおすすめポイント

  • 通常カードでもクレジットカード還元率が1.1%
  • 貯まったポイントは「amazonギフト券」などに交換可能

マネックス証券は、クレジットカードの「マネックスカード」でつみたてNISAを決済でき、最大1.1%のマネックスポイントを受け取れます。年会費は初年度無料で年1回以上利用すれば次年度も年会費がかかりません(利用がない場合の年会費は550円)。

2022年2月に発表したマネックスカードでの投信積立サービスでは、ポイント還元率を主要ネット証券(※2)のクレジットカード投信積立サービスの中では最大の1.1%といたしました。これらの取組みをお客様から評価いただき、その結果としてこの度2022年3月末で投資信託の残高1兆円を突破いたしました。
(引用元:PR TIMES|マネックス証券株式会社|投資信託残高1兆円突破のお知らせ)

貯まったマネックスポイントは、以下のポイントサービスと交換できます。

【マネックスポイントと交換できるポイントサービス一覧】

ただし取扱銘柄数はやや少なめなので、取引したい銘柄がない場合は他の証券会社を検討しましょう。

\取扱銘柄数最多!/

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

【マネックス証券のつみたてNISA概要】
取扱銘柄数 152本
販売手数料 無料
最低投資金額 100円
ポイント還元 マネックスポイント
クレジットカード決済ポイント還元率 1.1%
積立コース 毎日、毎月
※2022年6月16日時点

マネックス証券に関する口コミ

【豊富な商品ラインナップ】

マネックス証券は、取り扱い商品が150件以上あるので、自分に合った商品がきっと見つかります。ツールでランキングやパフォーマンスも見られるので、投資の知識が少ない人には役立つと思います。年間上限額の40万円を使い切り設定すると、限度枠を無駄にすることなく運用できます。ネット証券なので利用料を安く抑えることができるので、おすすめです。

40代 ・男性

【ポイント制度が素晴らしい】

マネックス証券では独自のポイントプログラムである「マネックスポイント」を貯めることができます。ポイントが貯まれば「Amazonギフト券と交換・dポイントと交換・Tポイントと交換・JALやANAのマイルと交換・日本赤十字社やReadyforへの寄付・株式売買手数料に充当・仮想通貨との交換」など非常に多くの使い方ができるので便利で嬉しいです。

20代・女性

【初心者向き】

投資信託の取り扱い本数が多く、自分にニーズにあった商品を選べます。説明も丁寧なのでどんな商品かも理解しやすいです。引落手数料が無料なので入金額に悩むこともありません。また使用しているとマネックスポイントがたまってAmazonギフト券などに交換できるのもメリットです。非常にわかりやすく初心者の方にも向いています。

50代・男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

マネックス証券の詳細を見る
(公式サイト)

auカブコム証券

auカブコム証券
(画像=auカブコム証券より引用)
auカブコム証券のおすすめポイント

  • auユーザーはクレジットカード還元率が最大5.0%
  • 株式手数料が最大5.0%割り引かれる「NISA割」がお得

auカブコム証券のクレジットカード決済ポイント還元率は1.0%ですが、指定のau回線契約者はさらに4.0%、指定のUQ mobile回線契約者は2.0%上乗せされます。これだけのポイント還元は、5社のなかでも他にありません。auユーザーがお得につみたてNISAを始めるならauカブコム証券が有望でしょう。

auカブコム証券には「NISA割」というサービスがあり、同社でつみたてNISA口座を開設すると課税口座における株式手数料が最大5.0%割り引かれます。課税口座を併用したい人にも向いているでしょう。

【auカブコム証券のつみたてNISA概要】
取扱銘柄数 171本
販売手数料 無料
最低投資金額 100円
ポイント還元 Pontaポイント
クレジットカード決済ポイント還元率 1.0%(※1)
積立コース 毎月
※2022年6月16日時点
※1.指定のau回線契約者は最大5.0%、指定のUQ mobile回線契約者は最大3.0%

auカブコム証券の良い口コミ

【優遇金利やクレジットカード払いが魅力的です】

auじぶん銀行と連携すると、金利が優遇されます。さらにつみたてNISAをau PAYカード(クレジットカード)支払いにするとPontaポイントが付与される点もうれしいです。特にauやUQモバイルの携帯を契約している人には、魅力的な証券会社だと思います。

30代・女性

【クレジットカード投資でのポイント獲得がいい!】

au Payカードで毎月投資が可能で、投資金額×1%のPontaポイントが獲得できます。他の証券会社でも似たサービスはありますが、使用範囲の広いPontaポイントが貯まるので非常に満足しています。投資信託を保有するだけでもポイントがもらえるので、資産形成をするのに非常によい証券会社だと思います。

30代・男性

【株取引もしたい人におすすめ】

「つみたてNISAを利用しながら株取引もしたい」という人には、手数料が割引される「NISA割」があります。他社にはないサービスなので、大きなメリットだと思います。つみたてNISA用のシミュレーション機能も利用できます。投資額、期間を入れれば簡単に計算してくれ、わかりやすく便利でした。

40代・男性

auカブコム証券の良くない口コミ

【つみたてNISA専用のアプリがない】

専用のアプリがないので、毎回設定などはパソコンやスマホのブラウザを経由する必要があるのが面倒です。

30代・女性

【ポイント制度に特色がない】

クレジットカード投資の支払日が翌月10日なのですが、自由に変更できるようにしてほしいです。クレジットカード投資の獲得可能ポイントはマネックス証券に負けていて、保有ポイントの獲得は銘柄によってはSBI証券に負けています。これだとつみたてNISA口座でわざわざauカブコム証券を選ぶ意味がないので、独自の色を出してほしいです。

30代・男性

【ホームページが見づらい】

ホームページ画面が少し見づらいかなと思います。また他社に比べてauカブコム証券のつみたてNISAは、投資信託の本数があまり多くないと聞きました。ただ私自身は本数に関してはそこまで不便を感じていません。

40代・男性

出典:fuelle編集部がクラウドワークスで調査

auカブコム証券の詳細を見る
(公式サイト)

松井証券

松井証券
(画像=松井証券より引用)
松井証券のおすすめポイント

  • スマホで完結できる「投信アプリ」が便利
  • ネット証券なのに投資相談ができる

松井証券のスマートフォン向けアプリ「投信アプリ」は、投資信託サービスの全機能を搭載しています。つみたてNISAも対応しているため、設定のためにブラウザから検索してログインする手間がありません。

充実したサポート体制があることも松井証券の強みです。「投信サポート」は、投資信託全般に関して専門スタッフに相談できるため初心者も安心でしょう。個別の株式に投資したい場合も「株の取引相談窓口」を利用すれば相談しながら投資可能です。

【松井証券のつみたてNISA概要】
取扱銘柄数 173本
販売手数料 無料
最低投資金額 100円
ポイント還元 松井証券ポイント
クレジットカード決済ポイント還元率
積立コース 毎月
※2022年6月16日時点

松井証券のいい口コミ

ツールが豊富です

松井証券は手数料が安い点がメリットです。頻繁に取引をするので、余計な費用がかからず助かっています。

30代・男性

松井証券のよくない口コミ

一般NISAで海外株ができない

松井証券の一般NISAでは海外の株を取り扱っていないので、それが不満です。

口コミ=fuelle編集部がクラウドワークスで調査

松井証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

積立NISAで買えるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に関するQ&A

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは?
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは、世界の先進国と新興国の株式に分散投資できるインデックス・ファンドです。

eMAXIS(イーマクシス)シリーズは、ノーロード(購入手数料無料)のインデックス・ファンド・シリーズで、eMAXIS Slimは低コスト(信託報酬)にこだわっています。

全世界の株式に低コストで投資できるため、つみたてNISAなどでeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は人気トップレベルの投資信託です。

積立NISAで全世界株式(オール・カントリー)のみに投資するのはあり?組み合わせたほうがいい?
株式のみに投資するなら、全世界の株式に投資できる全世界株式(オール・カントリー)のみでも十分だと言えます。

全世界株式(オール・カントリー)の投資比率を変更したいなら、米国株式、国内株式、先進国株式、新興国株式のインデックス・ファンドと組み合わせて投資比率を調整します。

債券やリート(不動産投資信託)などの資産にも投資するなら、全世界株式(オール・カントリー)にバランス・ファンドを組み合わせます。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のメリット
メリットは、「低コスト(信託報酬0.1%ほど)」「世界中に分散投資」「長期的なリターン」などです。

全世界株式(オール・カントリー)は、先進国と新興国の株式約3,000銘柄に分散投資できるインデックス・ファンドです。

世界のさまざまな国・地域に分散投資でき、リスク分散の効果が高くて、長期的なリターンを期待できます。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のデメリット
デメリットは、「米国市場より小さいリターン」と「成長性の低い国も含む」の2つです。

全世界株式(オール・カントリー)は世界のさまざまな国や地域の株式に投資するので、好調な株式市場のみの投資に比べるとリターンが小さい傾向です。2019年7月から2022年6月までの過去3年間では米国株式(S&P500)よりリターンが劣ります。

全世界株式(オール・カントリー)は、成長性の低い国も含むので、それらがリターンを下げることがあります。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の利回りは?
2022年6月末時点での過去1年の利回りは5.1%、過去3年の利回りは54.4%(平均利回り15.57%)です。

連動をめざすインデックス「MSCI ACWI」の過去データ(2022年7月29日時点)から、為替レートの影響を除いたシミュレーションでは、過去10年の平均利回りは9.35%です。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の20年後をシミュレーションするとどうなる?
インデックス「MSCI ACWI」の過去データ(2022年7月29日時点)では、21.58年の平均利回りが5.72%です。

為替レート変動の影響を除き、過去20年の平均利回りを5.72%と仮定して、月3万3,333円を20年間積み立てた場合をシミュレーションします。その結果は、投資元本約800万円に利益を加えた額が約1490万円、利回りは約86%(1490万円÷800万円)です。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)はどっちがいい?
全世界株式(オール・カントリー)がおすすめなのは、「世界中に分散投資したい人」と「手間をかけずに投資したい人」です。全世界株式は、世界の株式時価総額を投資比率に反映しますので、資産配分調整の手間が省けます。

米国株式(S&P500)がおすすめなのは、「米国経済の成長に期待している人」と「米国以外への投資が不安な人」です。2010年代以降は米国企業が世界をリードしていますので、これからも米国経済の成長に期待するなら米国株式(S&P500)への投資が適しています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)はどちらがおすすめ?
全世界株式(オール・カントリー)がおすすめなのは、「日本経済の成長にも期待する人」と「これからは円高傾向だと考える人」です。全世界株式(オール・カントリー)は国内株式も投資対象のため、日本企業にも期待できる人に適しています。

全世界株式(除く日本)がおすすめなのは、「日本経済の成長に期待できない人」と「これからも円安に向かうと考える人」です。これからの日本経済に期待できない人は、国内株式が除かれている全世界株式(除く日本)が適しています。

松本雄一
群馬大学工学部情報工学科卒業。外資系コンピューター会社にて、ITサービス・トランジションやセキュリティ対策に携わり独立。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
群馬大学工学部情報工学科卒業。外資系コンピューター会社にて、ITサービス・トランジションやセキュリティ対策に携わり独立。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。

【こちらの記事も読まれています】