赤ちゃんの予防接種のスケジュールを把握せよ!新生児から2歳ころまで赤ちゃんにしなければいけない予防接種がたくさん。立て続けに予防接種の時期が来てしまいますから、母子手帳でしっかりと管理しましょう。新生児からの予防接種スケジュールを見やすくまとめました。

【赤ちゃん:新生児からの予防接種】スケジュールを立てよう

ご出産おめでとうございます。

かわいい赤ちゃんが生まれてホッとしたのもつかの間、やっと少し毎日のルーティンが作れてきたかな?
という生後2か月からは予防接種ラッシュがやってきます。
新米パパママは注射の種類の多さにびっくりしてしまうのではないでしょうか?

今の予防接種は昔の子育て世代と比べて種類と回数がかなり増えています。
いつからこんなに予防接種が増えたのかというと、2013年に予防接種法が大幅に見直されたためです。
そのせいで今は生後半年くらいまでは毎月小児科に通って予防接種を受けなければならず、子育てはとっても大変です。

「うっかり」のないように、いつから予防接種を始めるのか、しっかりとスケジュールを立てて計画的に予防接種をこなしていきましょう。

【赤ちゃん:新生児からの予防接種】予防接種の必要性

2013年の予防接種法の大幅改定によって注射の種類が増えた今の予防接種。
注射の種類がたくさんあるので、戸惑ってしまうパパママも多いようです。
昔はしなくてもよかった病気の予防接種ってしないといけないの?
というのが正直の感想のようです。

予防接種の必要性とは何でしょう?

予防接種とは毒性を薄めたウイルスをあらかじめ体内に取り込んでその病気にかかりにくくするものです。
予防接種をして防ぐ病気は重篤化しやすい病気。

予防接種をしていれば例え感染したとしても、症状が軽くなります。

予防接種がない時代はそれこそたくさんの子供たちが病気に感染して幼いころに亡くなっていました。
こんなに予防接種があるのに!と思いがちですが、実は日本は世界的に見ると予防接種の種類が少ない方なのです。
以前よりも注射の種類が増えたことで毎月病院に連れていって順番を待ったり、注射の順番がややこしいと子育てが大変、しかもこんなにたくさん注射をする意味が分からないという子育て世代の意見もありますが、守れる命は守ってあげたいですね。

【赤ちゃん:新生児からの予防接種】予防接種で防げる病気①

現在予防接種で防げる病気を紹介していきます。
予防接種で防げる病気はたくさんあるのですが、ますはその中でも、昔から予防接種の中に入っていた(今のパパママも受けていたであろう)病気から紹介します。

ジフテリア・・・ジフテリア菌によってのどに起こる強い感染症。気道がつまる、心臓の筋肉・神経が侵されるなどして命の危険が高い。

破傷風菌・・・破傷風菌がケガしたところから侵入し感染すると激しい痙攣をおこし命の危険性が高い。激しい痛みを伴うが、意識障害が現れないためものすごい苦しみを伴う。

百日咳・・・咳がずっと続く感染症。大人は長く続く咳...という程度で死亡することはありませんが、新生児でもかかるうえ、新生児は抵抗力がなく死亡するケースもある。

ポリオ・・・ポリオウイルスによる感染症。日本でも大流行した経緯があり、手足にマヒが残ります。

麻疹・・・麻疹ウイルスによる感染症。高熱や赤い発疹を伴い、命の危険がある。いまだに根本的治療法がないため予防接種で未然に防ぐ必要がある。

風疹・・・高熱と赤い発疹が起こる風疹ウイルスによる感染症。重篤になるケースは少ないが稀に脳症を引き起こす原因に。妊娠中にかかると胎児が感染し、死亡するケースがあり大人でも注意が必要。

日本脳炎・・・感染した豚の血液を吸った蚊を媒介にして引き起こされる日本脳炎ウイルスによる感染症。養豚施設のある場所の近くは注意が必要。痙攣や脳症を起こし、重篤な障害が残る場合もある。

結核・・・結核菌によって起こる肺の感染症。風邪に似ており、自然治癒する場合もあるが、重篤になると命に関わる。また感染力が強いため周りも大変注意が必要。結核は先進国の中で日本は特に感染ケースが多い。

【赤ちゃん:新生児からの予防接種】予防接種で防げる病気②

2013年、大幅に予防接種が見直されることになり、新しく定期接種になった病気を紹介します。

水疱瘡など、昔は「早くうつった方がいい」とわざわざ水疱瘡の子供と遊ばせる時代もあり、任意接種でしたが、今はワクチンで防ぐ定期摂取に切り替わっておりおじいちゃんおばあちゃん世代と子育ての考え方にギャップが見られるものもあります。

B型肝炎・・・B型肝炎ウイルスによって肝臓が炎症を起こす病気。自覚症状が現れにくいため、放っておくと肝硬変や肝がんの原因になる。

ヒブ感染症・・・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型による感染症。重篤になると敗血症、髄膜炎を引き起こし、死亡もしくは障害が残る可能性がある。幼い子どもがかかりやすい。

肺炎球菌感染症・・・肺炎球菌による感染症で肺に炎症をおこし命の危険や発達・知能・運動障害が残るケースがある。1歳前にかかることが多い。

水疱・・・水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で熱と水膨れのような発疹が全身に出る。水疱瘡からの合併症で亡くなるケースもある。一度かかるとウイルスが体内から消えず大人になってから帯状疱疹という強い痛みを伴う神経痛を引き起こす。

ヒトパピローマウイルス感染症・・・ヒトパピローマウイルスによる感染症で子宮頚部に感染すると子宮頸がんに発展する可能性がある。子宮頸がんは毎年3500人の患者が死亡する原因となっており、数少ないワクチンで防げる癌である。