【赤ちゃん:新生児からの予防接種】同時接種
今は予防接種の注射の種類が多く、
「これだけの種類、注射が必要です」
と言われても、いつからどうやってスケジュールを組んだらよいのか、多すぎて困ってしまうパパママが多い事でしょう。
そこで今推奨されているのが「同時接種」
一度に違う種類の注射を行ってしまうというやり方です。
...とはいっても違う種類のワクチンを注射器の中で混ぜる...事ではありませんよ。
たまに勘違いしている人がいます。
「同時接種」は同じ日に、何種類かの予防接種をすることで、種類に応じて数か所に注射をすることになります。
パパママの中には何回も注射するなんてかわいそう。トラウマになって病院嫌いになりそう。
という意見もありますが、バラバラにしても同時にしても回数は同じ。
むしろ大変な子育ての中で毎回毎回注射に通うことの方がママには子育てでも、子供のトラウマにも負担は大きいのではないでしょうか?
任意の予防接種を入れると最大一度に5回の同時接種を行うことができます。
これで一気に予防接種のスケジュールが楽になるうえ、早いうちから集団生活を行う予定のある赤ちゃんには感染の危険が高いので勧められています。
【赤ちゃん:新生児からの予防接種】ワクチンの種類
ワクチンにも種類があるのをご存知ですか?
ワクチンには厳密には3種類あり、「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」の3種類です。
生ワクチン・・・生きたウイルスを繰り返し培養し、病原性の弱くなったものを選んで作るワクチンで、弱い病原体に感染させることで免疫を作る種類です。
不活化ワクチン・・・ウイルスの毒性をホルマリンで無効化し、免疫をつくるために必要なところだけを取ってワクチンにした種類です。
トキソイド・・・不活化ワクチンとほぼ同じ。細菌の出す毒性が免疫を作るために必要な場合、細菌の毒を無毒化して免疫を作るだけに特化させた種類。不活化ワクチンと同じように扱われる。
生ワクチンと不活化ワクチン(トキソイド含む)は接種間隔に違いがあります。
生ワクチンは接種後に次のワクチンを接種する場合、最低4週間は間隔をあける必要があるのに対し、不活化ワクチンはあける感覚が1週間で良い。
とすると、スケジュールを組むにあたって注射の順番は、生ワクチンを先に予約してしまうと、次の予防接種が(生でも不活化でも)約1か月先となってしまいます。
でも順番を先に不活化ワクチンを予約してスケジュールに組み込み、1週間後に生ワクチンをすると最短8日で二つが完了できることに!
このようにスケジュールを組むときに、どちらを先に予約するか順番でずいぶんと注射のスケジュールが変わってきます。
【赤ちゃん:新生児からの予防接種】2ヶ月までの予防接種
では子育て中のパパママにも簡単にわかるよう、理想的な予防接種の順番スケジュールを紹介していきます。
予防注射はいつから始めないといけないという決まりはないのですが(いつからいつまでに受けないといけない期間は決まっている)いつからしよう...と考えている間にスケジュールの順番が間に合わなくなってしまいます。
いつから...の理想は生後2カ月からです。
・ヒブ
・肺炎球菌
・B型肝炎
・ロタ
2ヶ月で受けられる予防接種はこの4つ。
ロタは唯一注射ではなく、経口接種です。
ロタワクチンは1価と5価の2種類があり、選べます。1価は計2回、5価は計3回の接種になり生ワクチンですから4週空けて連続して接種します。
どちらかを希望しても病院によっては1種類しか取り扱っていない所があるので、希望がある人は予約時に病院へ確認しましょう。
またこのうちロタだけが任意接種になりますから、子育て家族によっては3種類か4種類か分かれます。
【赤ちゃん:新生児からの予防接種】3か月の予防接種
生後2か月の予防接種を終えた!とホッとして子育てしているのもつかの間、4週間をあけてすぐに次の予防接種がきてしまいます。
生後3ヶ月の予防接種はさらに種類が増えて最大5種類。
このうち1種類は任意ですが、生後3ヶ月に受ける予防接種が一番種類が多くなります。
・ヒブ
・肺炎球菌
・B型肝炎
・ロタ
・四種混合
今の子育て世代の人たち、そして今の小学生より上世代は四種混合ではなく三種混合だったはずです。
2012年11月からそれまでの三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)に不活化性ポリオが組み込まれ、四種混合になりました。
ロタを2ヶ月目に受けた人は引き続き任意接種をしてください。