事なかれ主義者には様々な理由がありますが、意識することによって事なかれ主義から抜け出すことができます。今回はそんな事なかれ主義者の、日本人によくある心理や類語、直し方などについてご紹介します。ぜひ自分を嫌いにならないために事なかれ主義を改善して、自分の時間を生きるようにしましょう!

事なかれ主義の意味とは?

事なかれ主義の意味とは①事を荒立てないように穏便にすること

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

事なかれ主義とは、事を荒立てないように穏便にすることです。これは、今既にある物事に手を加えずにそのまま継続することで、平和な状態を保つことを意味します。物事を変えようとすると少なからず努力をしたり、反発を受けたりしなければなりませんが、今の状態を保つのは特別な努や知識は必要ありません。

事なかれ主義の意味とは②問題を避けること

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

事なかれ主義には、もう一つの意味合いがあります。それは問題を避けることです。事を荒立てないようにする人には平和主義者が多く、向上心がない人が多いですが、問題を避けるような事なかれ主義には、面倒くさがり屋や自分に解決できるという自信がない人が当てはまります。

事なかれ主義の類語や英語での表現は?

事なかれ主義の類語①当たらず障らず

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

事なかれ主義の類語1つ目は、当たらず障らずです。当たらず障らずとは、どっちつかずのような状態を指し、物事についてはっきりと言わない人などに使う言葉です。

ただし当たらず障らずには、相手の機嫌を損ねたりしないように、もしくは相手のことを気遣っている状態の時にも使う言葉なので、類語と言っても事なかれ主義とは少しニュアンスが異なります。

事なかれ主義の類語②保守精神

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

事なかれ主義の類語2つ目は、保守精神です。保守精神とは、何も自分から進んで行わない人に使われる言葉で、今まで行われてきた物事を重視してそれに厳密に従うことを意味します。

保守的と言うとマイナスなイメージがありますが、ある場面においては保守精神が重要になる時もあるので、当たらず障らずと同様で事なかれ主義とは少しニュアンスが異なります。

事なかれ主義の類語③縦割り主義

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

事なかれ主義の類語3つ目は、縦割り主義です。縦割り主義とは、社会に存在する大きな組織の中で起こるもので、自分の仕事以外は無関係ということを表します。縦割り主義は官僚制度から派生した言葉で、自分の持つ専門知識以外は関わらないという専門主義によくある考え方です。

この類語は事なかれ主義の中でも、自分には関係ないと思っている場合に使うことができ、一応問題には関わるという意味を含む類語の当たらず障らずや保守精神とは異なります。

事なかれ主義の英語表現は「波風を立てるな」

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

事なかれ主義の英語表現は'ボートを揺らすな'という意味のある、'Don't rock the boat.'が使われます。'そのままであれば何も起きないのだから、わざわざボートを揺らして転覆するリスクを上げるな'と考える人を表している表現です。

また類語として、'いつでも平和'と言う意味のある'Peace-at-any-time'や、'寝ている犬は横にしておけ'という意味の'Letting sleeping dogs lie'などが使われます。

どちらも事なかれ主義者の類語に当たり、peace-at-any-timeは平和主義者を、letting sleeping dogs lieは保守精神という意味を持ちます。

日本人によく見られる事なかれ主義者の心理的特徴4選

【日本人】事なかれ主義者の心理①人間関係を築くのが嫌い

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

日本人によく見られる事なかれ主義者の心理1つ目は、人間関係を築くのが嫌いなことです。日本人は責任をきっちり問われることが多いので、何か物事を動かすときにはその責任が付いてきますが、もし自分に何かあると上の人も責任を問われるので、そういった人間関係が嫌いだという人が事なかれ主義になりやすいです。

例えば、会社で自分がミスしたら代わりに上司が怒られるというようなことがありますが、そうなると自分と上司がギクシャクしてしまいます。また自分の失敗が仕方なかったことであれば穏便に済むものの、しなくてもよいことをわざわざしてしまいミスに繋がったともなると、余計に関係がこじれてしまいます。

事なかれ主義には平和主義者が多いですが、この場合は平和主義者とは違い、人との関係を築くことが嫌いで避けている場合が多く、当たらず障らず行動する方が楽で良いと思っている人に多い心理です。

【日本人】事なかれ主義者の心理②自分に自信がない

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

日本人に多い事なかれ主義者の心理2つ目は、自分に自信がないことです。この心理も日本人ならではのもので、完璧に先が見えていないと行動に移せないという国民性から起きています。

日本人は先を必ず見てから行動するので、何かを提案をしたところでその提案を蹴られてしまうのが目に見えていると、基本的に行動には移しません。その中でも特に'自分の話を聞いてもらえないだろう'と自分自身に自信がない人が多いので、言うべきだと分かっていても行動に移せないのです。

自信がない人は事なかれ主義になってしまうだけでなく、ネガティブになり自分を嫌いになりやすいです。自信を持つための克服方法も載っているので、自分を嫌いにならないためにもぜひ読んでみてください。

【日本人】事なかれ主義者の心理③当事者意識がない

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

日本人に多い事なかれ主義者の心理3つ目は、当事者意識がないことです。どうにかするべきだと分かっているが行動に移せない人にはまだ変えられる可能性はありますが、この場合はその問題と無関係だと思っている人の心理です。

特に日本人は、安定を求めて自分の好きなことを仕事にしない人が多いので、自分の周りがどうなろうと結局関係ないと思っている人が多く、'自分に危害が加わらなければそれで良い'と、自分とそれ以外を完全に分けて捉えている人も多いです。

【日本人】事なかれ主義者の心理④向上心がない

事なかれ主義の意味とは?日本人だけが穏便を好む心理的特徴4選も
(画像=『BELCY』より引用)

日本人に多い事なかれ主義者の心理4つ目は、向上心がないことです。日本人は安定していることを好むので、それ以上良くしようと思わなかったり、特に前へ進むことを望まなかったりする事なかれ主義者の心理です。

今のままで十分だと考えて事なかれ主義になる人の中には、自分で新しく開拓することは苦手だが保守精神があり、伝統や古き良きものを守るのには適した人もいますが、この場合は保守精神があるということではなく、現状維持どころか後退し兼ねません。

向上心を持たないことに慣れてしまうと、いつか重要な問題に直面した時にも行動に移せなくなってしまう可能性があります。向上心がない人の改善方法も載っているので、ぜひ読んで試してみてください。