年間150万人が訪れる憧れの山岳リゾート上高地。雄大な北アルプスの山々と清らかな梓川の流れ。鳥のさえずりとマイナスイオンの中を歩いてみませんか?行くのが大変そう!歩く距離も長いでしょう?宿泊は?そんな上高地ビギナーでも安心の絶景ハイキングを提案します。
上高地へのアクセス
長野県松本市に位置する上高地へは、長野側からのアクセスと岐阜側からのアクセスがありますが、今回紹介するのは長野側からのルートです。松本ICからは車で約1時間ほどで中継点の沢渡(さわんど)に到着です。自然保護のため、一般車両の乗り入れは禁止されているので、周辺エリアに車をとめてシャトルバスかタクシーで上高地へ向かうようになります。
中継点の沢渡にも大きな駐車場があり、目の前の停留所からシャトルバスに乗り変え、30分で上高地の入り口に到着です。シャトルバスは、10~15分おき位に運行しています。
アクセス信州/アルピコ交通公式サイト
上高地のベストシーズン
開山期間は4月下旬から11月中旬。季節ごとに見せる表情が違います。緑が美しい新緑の時期と紅葉シーズンが人気です。気候は、8月でも東京の5~6月ごろの陽気です。
上高地ビギナーコース
雑誌や絵ハガキなどでもおなじみの上高地のシンボル・河童橋まで、バスやタクシーで一気にたどり着くこともできますが、お勧めするコースは、大正池でシャトルバスを降りたら、途中お弁当休憩を挟み、ゴールの河童橋まで歩く2時間ほどのコースです。アップダウンもほとんどないので、「歩くのは自信がない」という方でも安心。
マイナスイオンをたっぷりと浴びながら木立の中を抜け、時には清流に触れ、雄大な景色を存分に堪能するゆったりハイキング。帰りは、河童橋の横手にある上高地ビジターセンターからシャトルバスで沢渡まで戻れば楽ちんです。
大正池からスタート!
山岳リゾート上高地の玄関口は大正池。大正池停留所でバスを降りたら、散策スタートです。
大正池ホテル脇の小路を下ると、ぱぁ~っと視界が開けます。目の前に北アルプスで唯一の火山・焼岳がそびえ、右手奥には穂高連峰が幾重にも連なっています。足元に視線を落とせば水の透明度にも感動です。
先へ進むと湿地帯が続く桟道を進みます。その先で、再び大正池に出ます。ここら辺一帯は、中千丈沢から押しだされた白砂が広がり、立ち枯れ木と焼岳が見事な景観を作りだしています。
瑞々しい田代湿原
田代湿原は、瑞々しい湿原の景観と岩峰の対比が見どころ。右手奥には田代池も近いので足を伸ばしてみましょう。
田代池は霞沢岳や六百山の伏流水や湧き水がたまってできた池。鉄分が多い土壌のせいか、上高地の中でも違った色合いの水辺が見られます。田代湿原を過ぎるとまもなく分岐点があり、梓川コースと林間コースに分かれますが、どちらも時間的には大差なく、いずれ合流するので好きなほうを選びましょう。
筆者は、川原へ出ることも可能な梓川コースを選択。明るく見晴らしの良いコースです。