何メートル走っているか、目印になるm数もコースに書かれているのも嬉しいです。
「浅野館」があったことを示す石碑と「多度神社」と原生林
この公園内には、一際目立つシンボル的な、こんもりとした森があります。このような森は、日本全国の田舎ではよく見られます。全国的にも「鎮守の森」と呼ばれており、日本では昔から神様が降り立つ神聖な場所として、人里の一角、特に神社や御神木がある場所に、木を植えて森を育ててきました。
でも、笠神公園にある「鎮守の森」は人が植えたものではなく、原生林! 昔はこの辺り一帯は、このような森林で覆われていたそうですが、人の開発によって周りの森林は切り捨てられてしまいました。
この森の中心には古くから伝わる神社があります。そのため、ここだけ森が残り、それが「鎮守の森」と呼ばれるように。 元々は「疫神様(笠神様)」と呼ばれ、病を治してくれる神様、雨乞いの神様として祀られていましたが、土岐氏 がこの土地に落ち着いた頃、伊勢国(今の三重)にある 多度神社 を勧請した、と石碑にはあります。
さて、ここで出てきた「土岐氏」、もちろんこの公園がある「土岐市」という地名に由来するのですが、実はこの公園のある場所は 土岐氏 の息子たちが「浅野氏」として拠点にした「浅野館」があった場所。その城跡を記す看板が、「鎮守の森」にあります。
その「浅野氏」を産んだ「土岐氏」 って、実は歴史深くておもしろいんです。
土岐市には名のある一族「土岐氏」がいた!
土岐氏 の歴史はとても古く、ご先祖は 源氏 です。摂津源氏、源頼光の子孫が 美濃土岐郡 に拠点を構えて 「土岐氏」 と名乗るようになりました。鎌倉時代から江戸時代にかけて栄えた武家で、この土岐氏の庶流には有名な歴史的な人物がたくさん!
土岐氏から派生した「浅野氏」と「明智光秀」
土岐氏の息子たちが、この公園のある場所「浅野笠神」に移り住み、拠点とした住居は「浅野館」と呼ばれました。やがて、彼らは「浅野氏」と名乗ります。「浅野氏」でピンとくる方は 忠臣蔵 に詳しいのではないでしょうか。そうです、日本三大仇討ちの一つ 赤穂事件 を引き起こした 浅野内匠頭 も、この浅野氏の子孫です。
そして、この 浅野氏 からも、たくさんの庶流が生まれます。その一つが、明智光秀 の「明智氏」。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、明智光秀の出身が土岐氏ということが全国的に広まり、土岐氏にも注目が集まっているようです。
ちなみに、土岐氏の家紋は「桔梗」。明智光秀も、家紋は「桔梗」ですね。繋がっていることがわかります。
最後に・・・
子供から大人まで遊べる、広々とした公園、でもそこはとても歴史深い場所でもあります。残念ながら「浅野館」自体は遺っていませんが、公園でのびのび遊びつつ、土岐氏という歴史にもぜひ触れて楽しんでいただければと思います。
提供・トリップノート
【こちらの記事も読まれています】
>【豊洲】「チームラボ プラネッツ」徹底ガイド!お台場との違いは?
>東京のブルックリン!蔵前で行きたい散策スポット・お店16選
>【静岡】本当は広めたくない!柿田川湧水公園の神聖な見どころ5選
>京都・嵐山の人気観光スポットTOP15!旅行好きが行っている観光地ランキング
>【滋賀】SNS映えしそう!長浜のおすすめ観光スポット・お店10選