パートに応募する際、履歴書の記入で迷ったことはありませんか?
特に、本人希望欄には決まったフォームがあるわけではないので、案外書くのに困ったりしますよね。
そこで今回は、印象の良い本人希望欄の書き方について解説します。
・何を書けばよいのか、書いてはいけないのか
・好印象を与える言葉の選び方
・シチュエーション別の記入例 など。
この記事を読めば、履歴書の本人希望欄の書き方がわかるだけでなく、採用担当者に好印象を持ってもらうことで面接にも自信を持って臨むことができるはず!
本人希望欄には何を書くのが正解?
まず大前提として、本人希望欄というのは応募者の好き勝手な希望を記入する欄ではない、ということを覚えておきましょう。
では、何を書くのが正解なのでしょうか?順に説明します。
•最低限お願いしたことを書こう
本人希望欄にはやむを得ない事情などで、最低限お願いしたい希望を書くものです。
・シフト
・勤務時間
・職種(職種が複数ある場合)
・通勤方法・扶養範囲内
などの希望を記入するようにしましょう。
•希望の理由も書くと好印象!
希望を書く際には、できれば理由も書き添えることをおススメします。
例えば『保育園のお迎えがあるため16時までの勤務を希望します。』など。
事情がわかったほうが、採用する側としても理解しやすく、検討しやすいのです。
•希望を全て書くのはマナー違反?
募集要項の条件の範囲内の希望であれば、希望をすべて書くこと自体はマイナスにはなりません。
ただし、書き方に気を付けないと『身勝手な人』『扱いづらい人』という印象を与えてしまいがち。
印象の良い本人希望の書き方はどのような書き方でしょうか?
•お願いする姿勢を忘れずに!
希望は叶って当然なものではありません。あくまでも、お願いするという謙虚な気持ちをもって希望を記入することが大切です。
『小さい子どもがいるから配慮してほしい(配慮してもらって当然!)』
という気持ちが文面に出てしまうと、書類選考する側は「採用後に周りの人と協調性をもって働いてくれるかな…」と心配になるものです。
•採用条件の範囲内での希望を書くこと
例えば、10時~16時という募集条件にもかかわらず「15時までの勤務希望」と書いてあったら…
もし採用する側だったとしたらどう感じるでしょう。
『募集要項をちゃんと読まずに応募してきたのかな?』
と疑問に思いませんか?
あくまでも、本人希望欄には採用条件に書かれている範囲内の希望を書くと
募集要項をちゃんと読んで応募してくれたんだな(お仕事もきちんと取り組んでくれそうだ)、と思われやすいですよ。
•希望は簡潔に!細かいことは面接時に伝えよう!
採用された後のことを考えると、出来るだけ細かく希望を伝えておきたいという気持ちは、十分理解できます。
しかし、採用担当者は日々の業務が忙しい場合がほとんど。細かすぎる事情は、書いても読んでもらえないと思った方がよいでしょう。
本人希望欄には、希望とその理由を出来るだけ簡潔に書き、特別な事情に関しては面接に進んだ際に口頭で伝えるようにするとよいと思います。
本人希望欄に書かない方がよいことは?NG例をご紹介
書類選考の段階で良くない印象を与えてしまうのは避けたいですよね。そこで、履歴書の本人希望欄に書かない方がよいことについてまとめました。
•待遇面を書きすぎると印象ダウン
時給や給与に関することや交通費に関すること、休憩に関することなどなど……
待遇面での希望を書きすぎると「仕事へのやる気はあるのかな?」という印象を与えてしまいがちです。
待遇面はもちろん大切なことですが、希望が多すぎると自己主張が強いと思われる可能性があるので、希望欄に書くとしても1、2個くらいが無難です。
•特に希望がなくても、空欄はNG!
逆に、本希望は特にない、思いつかない、ということもありますよね。
希望がなかったとしても、空欄にしたり『特になし』と書いたりするのは避けましょう。『貴社の規定に従います。』と記入する方法もあります。
•NGな本人希望欄の書き方、具体例
こんな本人希望欄は誤解を与えかねないので避けたほうがベター、という事例もあるのでご紹介します。
意外と書いている人、多いのでお気をつけください…!
『家庭との両立のため、10時~16時の勤務を希望します。』
一見問題なさそうですが「家庭との両立のため」だけでは、家庭優先で仕事は二の次、応募者の身勝手な都合という印象を与えてしまうこともあります。
もっと具体的に、幼稚園へ通う子供のお迎えのため、同居している義母の介護があるため、など状況が分かるように記入することをおすすめします。
身勝手な印象を与える書き方としてもう一つご紹介します。
例えば、募集要項で「営業事務」を募集しているにも関わらず、
『営業アシスタントを希望します。』
と、職種名を勝手に書き換えて記入しているケースです。
必ず求人募集に記載されているとおりの職種名で希望を書くようにしましょう。
企業によっては社内に営業事務と営業アシスタントがそれぞれ存在して、業務が違うこともあります。
採用担当者に『自分勝手なひと』と思われてしまっては、書類選考も通りにくいですし、仮に採用されたとしても第一印象が悪いと不安が残ります。
本人希望欄を記入する前に、ノートなどに下書きしてみて自分が採用担当者になった気持ちで読んだときにどう感じるか、ぜひ試してみてくださいね!
本人希望欄の書き方、シチュエーション別の記入例をご紹介します!
では、実際にどう書けばいいでしょうか?
シチュエーション別にすぐ使える!便利な文例をご紹介します。
・扶養範囲内で働きたい場合
『8時から17時の間で、夫の扶養控除の範囲内での勤務を希望します。』
・子どもが小さいので働く時間に制限がある場合
『子どもの保育園へのお迎えがあるため、9時~17時までの勤務を希望します。』
・子どもの長期休み中は出勤できない場合
『子どもの保育園の休園のため、年末年始(12・29から1・3)休みを希望します。』
・子どもの学校行事で休みを取りたい場合
『子どもの学校行事が入ることがありますが、1か月前には日程がわかりますので、事前にご相談の上、ご迷惑をお掛けしないように致します。』
・勤務開始日に希望がある場合
『現在の職場を○月○日に退職予定のため、○月○日からの勤務を希望します。』
また、ポジティブな書き方をすると、自己PRにつながります。
次の章では、印象が良くなる書き方をご紹介します!
ポジティブな書き方で自己PRにつなげよう!
子育てや介護などをしながらパートに応募する場合でも、書き方次第では好印象を与えることができます。
•言葉遣いは否定形より肯定形が好印象
ちょっとしたことですが、否定形ではなく肯定的な書き方が好印象です。
例えば『火・水は勤務できません。』よりも『月・木・金の勤務を希望します。』という書き方のほうが、採用する側はポジティブな印象を持ちます。
仕事に対する前向さをアピールするためにも、肯定的な言葉遣いを心がけてみてくださいね!
•仕事に対する熱意を伝えよう
「家庭の事情がある場合も出来る限り職場に迷惑をかけないように努力する」や、「お仕事を優先して頑張りたい」など熱意を書き添えておくことで、印象がアップすることもあります。
子育てや介護と両立させる前提で応募してきているという熱意が伝わると、自己PRにつながるため、具体的に考えているのであれば記入することをおすすめします。
•時短勤務でも、長く働けることをアピールしよう!
フルタイムで働けないことが、必ずしも企業に敬遠されるわけではありません。
扶養枠内の勤務が希望であれば書いた方が良いです。
企業としては、採用してから実際はそんなに働けないということを知るよりも、前もって勤務してもらえる日数や時間は知っておきたいものなのです。
パートであっても、採用したら長く働いてほしいと考える企業がほとんどなので、本人希望欄の最後に『長期勤務を希望します。』と書くのは好印象です。
•ちょっとした気配りで印象UP!
もし家庭の事情などで連絡のつかない時間帯がある場合も、記入しておくと親切です。
「平日のご連絡は○時以降、○時までにいただけますとありがたいです」など。
具体的な時間帯を書いておくと、相手のことを考えた丁寧な人、と好印象にもつながります。
面接対策でも採用率UP!自己紹介・自己PRのコツ
履歴書が書き終わったら、コピーしておくことがおすすめ!履歴書が面接準備に役立ちます。
面接がスタートしたら、ほぼ必ずと言っていいほど聞かれる「まずは、自己紹介をお願いします」。
仕事に対する熱意を話した!と思ったら、つぎは「では、次に自己PRをお願いします」と聞かれるということもあります。
自己PRと自己紹介の違いは何でしょうか。
実は、面接官からすると、「自己紹介」と「自己PR」では、聞きたい内容が異なります。
・自己紹介…自分の人物像を紹介するもの
・自己PR…自分が、会社・職場・お客様にどのような貢献ができるかをアピールするもの
です。
本人希望欄に書いた内容は、自己PRに繋がる、とお伝えしましたね。記入した用紙を見ながら話す内容を考えてみてください。
ただし、あれもこれも伝えたい!と長く話してしまうとマイナスイメージに繋がることもあります。
好感度バツグンの本人希望欄で、パート採用に成功しよう!
本人希望欄には、勤務時間、職種、通勤方法、扶養範囲内など、希望を解りやすく簡潔に書くのがコツです。
履歴書の本人希望欄では、お願いする姿勢を忘れずに、希望を上手に伝えられるとベスト。細かいことは面接時に会話の中で伝えることにしましょう。
本人希望欄の書き方で企業から好印象をもってもらえれば、書類選考から面接、採用に繋がりやすいだけではありません。
実際に働き始めてからも家庭の事情を考慮してもらいやすく、働きやすさに繋がるというメリットもあるのです。
既に主婦が多く働いている企業では、子ども都合のお休みはよくあること!と理解があるケースが多いのですが、それでも、できるだけ頑張りたいという気持ちが伝わると、応援してくれやすくなるものです。
自分が働くことを応援してもらうためには?を考えてみると、扉が開くかもしれません。
この記事を参考に、ぜひ好感度バツグンの履歴書を作成してみてくださいね!
提供・しゅふJOBナビ
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