衣服の中には、陰干しが必要なものもありますよね。そこで今回は、陰干しについて一から解説していきます!陰干しを行う理由や陰干しにおすすめの場所、適した時間帯などを解説していますよ。陰干しの方法を正しく知りたい方は、是非参考にしてくださいね。
陰干しを行う理由とは?
理由①変色を防ぐため
陰干しをする一番の理由に、変色を防ぐという目的があります。天然素材で出来ている衣服は、太陽の紫外線を浴びると変色してしまうと言われています。本来の色が抜けたり、黄ばんだりといったトラブルになりますよ。
生地が変色する場合もありますし、洗濯の際落としきれなかった汚れや汗が変色することもあります。こういった色落ちや変色が一度起きてしまうと、元に戻すことはできないとされています。お気に入りの衣服を長く愛用するためにも、陰干しをする必要があると言えるでしょう。
理由②生地が傷むのを防ぐため
陰干しを行う理由として、生地が傷むのを防ぐということがあります。デリケートな素材で出来ている衣服は、日光に当てると生地が傷んでしまいます。シワが付いて取れなくなることもありますし、縮んだり肌触りが悪化したり、ということにもなりかねません。デリケートな素材を守るということが、陰干しが必要な理由です。
理由③急激な乾燥を防ぐため
陰干しを行う理由として、急激な乾燥を防ぐというのも大切です。濡れている衣服を太陽の下で乾燥させると、一気に生地内の水分が蒸発してしまいます。濡れたものが直射日光で急激に乾くと、繊維がダメージを受けてしまうと言われています。丈が縮んだり、ゴワゴワとした肌触りになる可能性がありますよ。
このような繊維のダメージは、後から修復することができません。素材のダメージを未然に防ぐ為にも、陰干しを行う必要があるのです。
屋外編|陰干しの基本的なやり方3選!
やり方①影が出来ている場所に干す
屋外で陰干しを行う際は、影になっている場所に干す必要があります。もともと太陽光が当たっていない場所がある場合は、そこに干すようにしてください。もし屋外に影がない場合は、物干し竿などを使って簡易テントを作るのもおすすめですよ。洗濯物の上にバスタオルを被せ、直射日光が当たらないようにするのも良いです。
ただし厚手のバスタオルをかぶせると、風通しが悪くなり洗濯物が乾燥しなくなる恐れがあります。繊維の荒いタオルか不織布を使用するのもおすすめですよ。また型崩れが起きやすい素材のものは、ネットや洗濯カゴの上に乗せて乾かすようにしてください。こうすることで、屋外でもしっかり陰干しができるでしょう。
やり方②日光が弱い時間帯に干す
太陽の光が弱くなる時間帯に屋外に洗濯物を干す、という方法もおすすめです。春や夏は、20時くらいから干し始めるといいでしょう。日照時間が短い秋や冬などの季節は、16時頃から干し始めて良いですよ。屋外に影となる場所がない場合でも、太陽が沈む時間帯ならば設備を気にせず陰干しができますよ。
ただし屋外に洗濯物を干しっぱなしにしていると、朝太陽光を浴びてしまいます。夜眠りにつく前に取り込むか、朝太陽光が強くなる前に室内に入れるようにしてください。この時、しっかりと洗濯物が乾燥しているか確認してから取り込みましょう。
やり方③季節で干す時間を変える
季節ごとに陰干しを行う時間の長さを調節する、というのもおすすめです。日陰になっている場所で洗濯物を干していたとしても、長時間屋外に洗濯物を干していると傷む可能性があります。春や秋などの季節は5時間程度、夏は3時間、冬は7時間を目安にしてください。この時間を守れば、屋外での陰干しが成功します。
室内編|陰干しの基本的なやり方4選!
やり方①風通しの良い場所で干す
室内で陰干しを行う際は、なるべく風通しが良い場所で干すようにしてください。室内は屋外のような自然風がないため、洗濯物の乾燥に時間がかかります。もしどうしても風通しが良い場所が見つからない場合は、サーキュレーターや扇風機などを使って風を起こすのがおすすめです。
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やり方②衣服の間隔を開けて干す
室内での陰干しのやり方として、洗濯物の間を開けて干す、というやり方があります。衣服同士の間を詰めて干すと湿気がこもりやすく、衣服の乾燥が遅れてしまいます。またそれにより、生乾きの嫌な臭いも発生してしまいますよ。なるべく早く衣服を乾燥させるためにも、間隔を開けて干すようにしましょう。
やり方③湿度の低い場所で干す
室内での陰干しをするときは、湿度の低い部屋を選ぶというのも重要です。湿度が高い部屋だと洗濯物が思うように乾燥しません。たとえ風通しの良い場所でも思うように干すことができませんよ。部屋の中でも湿度の低い場所を選んでくださいね。
室内で湿度の低い場所がない時は、エアコンや除湿機などを使うのがおすすめです。湿度は30パーセント以下にするようにしましょう。また洗濯物を干すとどんどん湿度が上がりますので、なるべくエアコンや除湿機を稼働させ続けることをおすすめします。
やり方④浴室で衣服を干す
室内での陰干しには、浴室もおすすめです。窓がなく日の光が入ってこない浴室があるのなら、そこを使って洗濯物を干しましょう。浴室には換気扇があるため湿度も下げやすいですよ。浴室乾燥機などを使いながら干す、というのもおすすめです。
陰干しを成功させるコツ4選!
①生地を裏返しにして干す
陰干しのコツに、洗濯物を裏返して干すという方法があります。日陰などの直射日光が当たらない場所で洗濯物を干していても、素材によっては傷んだり色が変わる恐れがあります。あらかじめ生地を裏返しておくことで、こういった失敗を防ぐことができますよ。
洗った洗濯物を裏返してからハンガーなどに吊るして乾燥させるようにしましょう。ただし洗濯する前から裏返しておくのはNGです。洗濯は通常通りの向きで行い、洗濯後に裏返すようにしましょう。この一手間で仕上がりが大きく変わりますよ。是非このコツを意識してみてくださいね。
②柔軟剤を多目に使う
柔軟剤を多目に使うというのも、陰干しを成功させるコツの一つです。柔軟剤には、衣服の臭いを消したり臭いが付くのを防ぐ効果があります。そのため、陰干しにありがちな生乾きの臭いを防ぐことができますよ。規定量より少し多目の柔軟剤を入れるようにしましょう。
③陰干しの前にアイロンをかける
陰干しをする前に、一旦衣服にアイロンをかけるというのもコツです。アイロンをかけることによって衣服のシワも防げますし、乾燥も早くなりますよ。ただし、アイロンはドライ機能を使い、スチーム機能は使わないようにしてください。アイロン掛けができる素材かどうか、事前にチェックしておくようにしましょう。
④抗菌作用のある洗剤を使用する
抗菌作用のある洗剤を使うというのも、陰干しを成功させるコツの一つです。洗濯機で衣服を洗っている間だけでなく、衣服を干している間も抗菌採用が継続するものを選ぶのがコツですよ。これにより生乾きの臭いを防ぎ、服のコンディションを整えることができます。是非このコツを意識してみてくださいね。