長期化しつつある新型コロナウイルスの流行。このコロナ対応に成功している国はどこなのでしょうか?ニッセイ基礎研究所が発表した「コロナ禍を上手く乗り切っているのはどの国か?-50か国ランキング(2021年2月更新版)」等を元に、世界各国の対応を比較、コロナ対策で成果を挙げている国のTOP3を紹介します。
※なお筆者は公衆衛生の専門家ではないため、資料から読み取れた内容を共有しています。また国だけではなく特定の地域も含めて検討しました。
No.1 台湾
1位は台湾です。台湾が世界的に秀でているのは、累計感染者数が非常に少ないこと。感染者数が国民1万人に対して0.4人にとどまっています。
現在感染が拡大している米国では、国民1万人当たり826.9人、日本は32.6人です。台湾の感染者数の少なさが分かります。
台湾は2020年初頭、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され始めた頃から、マスクの輸出禁止や感染予防グッズの高額転売の取り締まり等、政府主導で大胆な政策に踏み切りました。また健康保険のIT化がすでに実現していることも、成功要因の1つとして挙げられるでしょう。
No.2:ニュージーランド
2位はニュージーランドです。累計感染者数は国民1万人当たり4.6人、感染拡大率は1.1%、致死率1.1%と、全体的に低水準にとどまっています。
ニュージーランドではアーダーン首相の采配の元、国内感染者がまだ数十人の段階でロックダウンに踏み切りました。国民への負担を考慮し、アーダーン首相は連夜自宅から国民に向けてメッセージを発信。海外渡航者の強制隔離や徹底した接触者追跡も功を奏し、2020年5月2日から102日間、国内の新規感染者数ゼロも達成しています。