市販のクリーナーにはたくさんの薬品が入っています。できるだけ薬品を使わずに床を掃除したい、と思ったことはありませんか? そんな方やお子さま・ペットがいるご家庭の雑巾がけにおすすめなのが、ハッカ油です。
クリーナーを使わずに殺菌できるのかと不安に思うでしょう。しかし、実はハッカ油で雑巾がけをしても、床を殺菌して清潔に保つことができます。
ハッカ油ってどんなもの? どこで買える?
ハッカ油の原料であるハッカは、一部のシソ科の植物を指します。一度はきっと誰もが嗅いだことがある、清涼感のある香りが特徴です。そして、ハッカから抽出された精油をハッカ油と呼びます。
ハッカ油に使用されるハッカは、ニホンハッカなど和種ハッカと呼ばれるもので、メントールを多く含んでいます。清涼感のある香りはメントールによるものです。ハッカ油をそのまま使用することもできますが、刺激が強いため薄めて使われることが多く、特に小さなお子さまには注意が必要です。
ハッカ油は、ドラッグストアやアロマ・石鹸を扱うショップなどで購入することができます。特にドラッグストアは身近なお店ですから、手軽に入手できますね。
ハッカ油が雑巾がけ・床掃除に役立つ! 3つの効果とは
クリーナーを使わなくても床を清潔に保つことができるハッカ油。ハッカ油で雑巾がけなどの床掃除をすると、次の効果が得られます。
1. 殺菌・効果
ハッカ油には殺菌効果があります。ハッカの一種であるペパーミントの精油は、以前流行した病原性大腸菌である、0-157を少量で完全に殺菌できるほどの殺菌力があります。これは、ハッカ(ペパーミント)に含まれるメントールという成分によるものです。
ハッカ油にもメントールが含まれているため、床の雑巾がけに使用すると床の殺菌・除菌ができるのです。
2. 虫除け効果
虫の多くは、ハッカなどのいわゆるミント系の香りを嫌います。最近では、ハッカ油で作られた虫除けスプレーを手作りしている人も増えています。代表的な家屋害虫であるゴキブリや、小バエ、蚊が侵入しづらくなります。
床掃除のついでに網戸などにスプレーをかけておけば、窓から虫が入るのをできるだけ防ぐことができますよ。
3. リフレッシュ効果
ハッカ油の香りはアロマでも活用されています。これには理由があり、ハッカ油に使われる香り成分には、神経を落ち着かせる鎮静作用があるのです。まさに、お掃除にぴったりの香りといえます。
ハッカ油の量を多めに使用すると、眠気覚ましにも利用できます。リラックスしたい時にも、シャキッと行動したい時にもハッカ油は効果をもたらしてくれるのです。
ハッカ油の効果をさらに高める掃除方法3つとは?
ご紹介したようにハッカ油だけでも殺菌効果や虫除けの効果が期待できますが、重曹やクエン酸と一緒に使うとさらに効果がアップ!ハッカ油を使った効果的なお掃除方法を紹介します。
1. ハッカ油+水
バケツに水を入れ、ハッカ油を2~3滴垂らします。後はそのバケツに雑巾を入れて、かたく絞りいつも通りに雑巾がけを行います。お掃除の際にスプレーを作る手間が省ける方法です!
水とハッカ油は厳密にはキレイに混ざっていないので、雑巾を浸すたびに軽くかき混ぜましょう。フローリングは水に弱いため、しっかり雑巾を絞ってから拭くようにしましょう。
2. ハッカ油+重曹
水100mlに対して重曹を小さじ1加え、そこにハッカ油を1~2滴垂らします。スプレーボトルなどに詰め、よく振ってから使いましょう。重曹は油汚れや皮脂汚れなどを落とすのが得意なため、特にキッチン回りの床掃除におすすめです。
キッチン回りの床や壁、ガスコンロなどは油でベタつくことが多いですが、重曹を一緒に使うことで気になるベタつきを落とすことができます。ベタつきがなくなるだけでなく、ゴキブリや小バエの対策にもなりますよ。
3. ハッカ油+クエン酸
スプレーボトルに500mlのお水を入れ、小さじ1程度のクエン酸、ハッカ油2~3滴を垂らします。よく振って混ぜてから使いましょう。
クエン酸は水垢や尿石などの汚れを落とすのに適しているため、シンク・トイレなど水回りの床掃除用に便利です。特にトイレの黄ばみ汚れや臭いに効果的なため、定期的なお掃除でトイレを清潔に保つことができます。
ハッカ油に重曹やクエン酸を混ぜて作ったスプレーは、できるだけその日で使い切るようにしましょう。日をまたぐとだんだんと香りが変わってしまい、ハッカ油の効果を得づらくなってしまうのです。
使用する水は水道水で構いませんが、より不純物の少ない精製水を使うと、スプレーの持ちが良くなるのでおすすめです。精製水を利用した場合、2~3日ほど使うことが可能ですが、やはりその後効果が薄くなっていきます。できる限り早めに使い切ってしまいましょう。