「彼も、『うちの親は厳しくないから大丈夫。恋愛に関して口出しされたことはない』と言っていたので、すっかり安心しきっていました」

 ところが、彼の家に到着し、玄関を開けると想像とは違う光景が……。自分に向けられる彼のお母さんの視線が異様に冷たかったのです。なぜ、こんな空気感なのだろう……。そう思いつつも手土産を渡そうとすると、お母さんはあやさんの手を叩いて「いりません」と拒絶。

「顔を合わせただけなのに、敵意をむき出しにされたのでビックリしました」

◆「シングルマザーのあなたは息子に釣り合わない」と言われて…

止まらない義母の説教、関係はギクシャクしたまま
写真はイメージです(以下同)
 あやさんは彼のお母さんの態度を不思議に思いつつも、「すみません。なにか気に障りましたか?」と質問。すると、彼ママは「あなた、シングルマザーらしいじゃない。昨日、初めて雄一から聞きました。一度、離婚なさったご自分が初婚の雄一と釣り合うと思ってらっしゃるの?」と偏見に満ちた言葉を向けてきました。

「一気に場が凍りました。私は彼をチラっと見て助けを求めましたが、彼はなぜか黙ったままで……」

 そんなあやさんの視線に気づいた彼のお母さんは、「そういう目で男に媚びるのって、恥ずかしくないんですか? どうせ、水商売でもしてらっしゃるんでしょう。学がなさそうですし、シングルマザーって、そうでもしないと生きていけませんもんね」と、またもや偏見だらけの罵倒をしてきたのです。

 さすがに、あやさんは我慢の限界に。「そちらこそ、初対面の人に対してこんな態度をとられるなんて、学がありませんよね。失礼します」と言い、その場を立ち去りました。

「去り際に、お母さんが『塩持ってきて! あの女が踏んだところにまく!』と言っている声が聞こえました。彼はそうした状況でも追いかけてこず、ただオロオロしていただけでしたね」

◆母親を説得できない彼に見切りをつけた

別れ
 帰宅後、彼からは「ごめんね。うちの母親が……。俺からちゃんと言っておくから、もう一度、挨拶に来てくれない?」との電話が……。しかし、自分を守ってくれなかった彼の態度にも幻滅したあやさんは別れを告げました。