◆プロに相談してみると

アンヌ遙香
 こんな気持ちになる位ならもう手放したい! と考えましたが、この車はリース。今のタイミングで手放したとしてもちょっとここでは書けないほどの超大赤字が発生すると判明し、私はますます悩みに悩んでしまいました。

 近所には所属事務所のマネージャーさんが住んでおり「本当に愛犬リリーちゃんに何かあったらいつでも車を出しますよ!」なんて親切な言葉をかけていただけていたり、ペットタクシーの電話番号も手元に6社程用意し、いざと言うときの準備は万端。

 親友からも、何かあればまた中古車を買えば良いわけだから、今はすっきりと手放しては? との言葉をもらいましたが、ただ赤字額をお伝えすると、みな顔を曇らせる……という負のスパイラル。

 悩みすぎて吐きそうだった私の前に救世主として現れたのが、プロの片付けコンサルタントの女性です。Instagramで8万人以上ものフォロワーを持つ超人気コンサルタント、サリさん(@sari_katazuke_konmari)。

 厚かましくも時折相談に乗っていただいておりますが、その素敵なライフスタイルに憧れる女性がたくさんいらっしゃるのです。

「車を手放したいけれども、ちょっとここでは言えない位の超大赤字が心の中で引っかかっていて……でも私が車を手放せば、事故リスクやら心のおもりやらから解放されるわけで、安心安全を買ったと思えば安いものかもと思ったりしますが、どう思われますか?」と率直に聞いてみたのです。

 さすがのサリさん、

「ある方は車両事故に巻き込まれた際発生した費用が150万円だったという話も聞きますし、例えば赤字が100万円だとしても、その100万円で誰も傷つけないという安心安全を買ったと考える発想は良いかもしれませんね。それは自分の気持ちを解放するもので、心が軽やかになるのでしたら決して赤字とは言えないのではないでしょうか」

 とのお言葉をいただき、わーっと目の前が明るく開けたような感覚になったのでした。そうです! そうですよね!