神経質と聞くとあまり良いイメージを持たない人が多いはずです。でも、自分では気付いていないだけで、本当はあなたも神経質なのかもしれません。神経質な人の特徴はどんなものなのか?神経質度チェックをしながら、そんな疑問を解決していきましょう。

【はじめに】神経質な人ってどんな人?

神経質な人と聞くと、細かいことをくどくどと言う人や、小さい事をくどくどと指摘してくる「面倒くさい人」とか「疲れる」「嫌味な人」を思い浮かべてしまう人も多いはずです。 しかし、小さなこだわりやマイルールは、実は誰でも持っています。もしかしたらあなたも自分で気づいていないだけで、周囲からは神経質な人だと思われているのかもしれません。

神経質な人の特徴を知ろう!

神経質な人とは具体的にはどういう人のことを言うのでしょうか?一般的には小さいことにこだわり、潔癖症で完璧主義の人をイメージするのではないかと思います。 一緒にいると疲れる人、あまり関わり合いたくない人と思う人もいるかも知れません。

しかし、本当は神経質な人ってどんな人なのか、具体的にはよく知られていない事も沢山あるのです。ひょっとしたらあなたにも当てはまる事があるかもしれませんよ?

【神経質な人の特徴①】真面な性格

実は神経質な人と言うのは、性格的に真面目な人のことを言います。様々な事柄に対して、何につけても「手が抜けない」人なのです。 それが少し度を超してしまうと、一つの事をどこまでも追及してしまったりするので、周りからは「変な人」「疲れる人」と誤解されやすい所があります。

【神経質な人の特徴②】責任感が強い

神経質な人は、とても責任感が強く、頼まれたことは自分できちんと最後まで行う傾向があります。「これぐらいのことなら、他の人に頼んじゃえばいいのに」と思えるようなことも、性格的に自分でしなければ気が済みません。一旦任された仕事は、最後まで完璧にやり遂げようとします。

中には、頼まれた仕事が自分の許容量を超えていて、中々上手く出来ない人もいます。ですが本人的には失敗をしたくないという意識が強いため、細かい内容を何度も繰り返して確認します。これが一緒に仕事をする相手から見ると「疲れるから一緒に仕事をしたくない相手」とされてしまう理由になるようです。

【神経質な人の特徴③】完璧主義

神経質な人は、責任感が強い上に完璧主義な人が多いというのも特徴です。仕事中に手を抜いたり、いい加減なことが出来ません。自分が一生懸命頑張っているので、相手にもそれを無意識に求めてしまう傾向があります。 それが結果的には自分を追い込み、最終的には自分も疲れるという結果に繋がります。

反面、完璧に仕事をこなすという点では評判も良いので、意図せずに相手の反感を買ってしまう事もあるようです。

【神経質な人の特徴④】理屈っぽい

とかく神経質な人は、物事を理論的に意味づけして説明しようとします。いい加減に手を抜けば良い所ですら手を抜けません。自分の行動を理論的に正当化しようとするので、傍から見るとかなり理屈っぽく見えます。

自らがしている事を「自分のやり方のほうが合理的」だと思っているので、悪気はないのですが他人のしている行動を否定してしまう時があります。「どうしてそういう風にするのか理解できない」と口に出してしまう事があるので、誤解されやすいです。

仕事が出来るので上司に多いタイプですが、部下からは「あの人の下で働くと疲れる」と言われてしまうケースが多々あります。

【神経質な人の特徴⑤】マイルールにこだわる

神経質な人には「こうあるべき」という独自のマイルールがあります。そのマイルールが何よりも合理的だと信じていますので、誰がなんと言おうと実行しなければ気が済みません。 ある種の病気と勘違いされてしまうぐらい、強いこだわりがあります。周囲の人から「やりすぎだろ」と指摘されることもありますが、本人的には改善する気は全くありません。

「組織論」や「あるべき論」にも独自のこだわりもありますので、性格的に曲がったことが大嫌いという所も、このマイルールから来ているようです。何につけてもマイルールを適用して自論を展開するため、それが周囲の人と相反するときは変人扱いされがちです。

ですが、仕事の組織の上下関係や理想論には意外に従順な人が多いため、会社などではとても重宝され、頼りにされる存在だったりします。

【神経質な人の特徴⑥】細かい所に目が効く

これは良い意味で細かい所に目が行き届くという事です。性格的に大雑把でいい加減な人では、とても気が付かない細かい所までよく目が行き届きます。 本来ならミスしてしまうような箇所に事前に気が付くので、仕事では大変信頼されます。最終監督者や責任者として抜擢されることも多いでしょう。

【神経質な人の特徴⑦】物事を客観的(クール)に捉えられる

神経質な人は、仕事に対する姿勢がシビアで、常に客観的な視線で物事に対応することが出来ます。他人に厳しく自分に甘い人が多いのがこの世の常ですが、神経質な人は他人に厳しい分、自分にも厳しいのが特徴です。何に対してもクールな目線でいられるので、時折自分の価値観に合わないいい加減な相手に出くわすと、心理的ストレスによって胃が痛くなったりするようです。

【神経質な人の特徴⑧】機転が利く

神経質な人は、色々な場面で機転が利くため、仕事では上司に可愛がられます。仕事が細かい上に、きっちりと完璧にこなしてくれるので、職場にとっては有難い存在です。そのため、出世する人も多いようです。

機転が利くということは、細かいことまでよく見えているという事なのですが、見えずぎる上に手も抜けないので、仕事のスピードに関しては早い方とは言えないでしょう。その分、自宅に仕事を持ち帰ったり、他の人が遊んでいる時間でコツコツと仕事をしているのですが、仕事の上司はそういう点を評価しています。

しかし、そういう隠れた努力は他の人に見えにくいものです。同世代の人には世渡り上手に見えてしまう事もあり、仕事上ではやっかみも買ったりするようです。

【神経質な人の特徴⑨】大雑把な人が許せない

普通の人であれば、「まぁ、あの人はああいう性格だから仕方ない」と見過ごしてしまえることでも、神経質な人は心理的に見逃すことが出来ません。 特に自分と正反対な大雑把(ズボラ)な人が居たりすると、神経質な人の方が疲れる事が多いようです。その行動が気になってしまい、許せなくなるようです。

「許せなさ」ゆえに、相手に対して厳しく注意したりするので、得てして周囲から反感を買ってしまい、孤立してしまうこともあるようです。何故か自分が悪者にされて周囲から浮いてしまうことも。

【神経質な人の特徴⑩】他人の評価が気になる

神経質な人は、細かい仕事も完璧にこなせたり、上司にも好かれたりするため、自分の仕事は完璧だと自意識過剰になってしまう事があります。自分は仕事ができると自信を持っても、それを人に話したり自慢したりしなければ良いのですが、つい言葉の端にだしてしまいがちです。すると、「あいつは自意識過剰だ」と嫌なレッテルを貼られてしまいがちです。

神経質な人は相手の表情がよく見えてしまうため、「あの人は自分の事をどう思っているのだろうか?」と不安になり、心理的に他人の評価をやたらと気にするようになってしまいます。そのため、かなり疲弊して疲れるようです。これが積み重なると、「全般的不安障害」という病気になる可能性もありますので、注意が必要です。

【神経質な人の特徴⑪】叱られることが苦手

神経質な人は何でも完璧主義を貫きます。ですから、自分は完璧だという意識が潜在的に存在しています。そう思う事で自尊心を保っていますので、仕事などで何らかの失敗をして人に叱られることを何より苦手としています。

それまで自意識過剰なぐらい自分に自信を持っていた人でも、叱られるとそれが心理的なストレスとなり、かなり落ち込んでしまうようです。自分はミスをした相手にガンガン注意しますが、いざ自分が注意をされると面白いほどにへこみます。

【神経質な人の特徴⑫】不安になりやすい

神経質な人は様々な事が見え過ぎてしまうせいで、逆にあれもこれもと色々と考えすぎる傾向があります。そして、一旦失敗すると、勝手に自分であれこれと考えて心理的に不安になり、疲れてしまいます。

また、その心理的な不安が堂々巡りになってしまうので、心理的な負のループから抜け出せずに、クヨクヨとずっと考え込んでしまう癖があるようです。

要するに「失敗した」→「失敗した自分が許せない」→「こんな自分は人に嫌われてしまう」→「人に嫌われるような人間は何もできない」→「だから失敗するんだ」→「でも、失敗した自分は許せない」……という感じです。そして、また失敗したらどうしようという不安に駆られます。

【神経質な人の特徴⑬】繊細で傷つきやすい

神経質なだけに細かい部分がやたらと気になります。相手の何気ない表情など、意図していない変化に気付いて、勘繰り過ぎて傷つく事も多いようです。

相手は神経質な人の事を別に悪く思っていないのに、「きっと自分が何か相手の気に障るようなことをしたのだろう。だから、あの人は自分の事が嫌いになったのだろう」というように、人の目が気になってどうしようもなくなります。