◆プロテスト合格。空手では得意なキックを封印
『春に散る』の撮影終了後、横浜は、日本ボクシングコミッション(JBC)のC級(4回戦)プロテストを受けて合格している。映画が終わっても、取り組みをやめないとは作品や役に対しての並々ならぬ意欲を感じるではないか。そして、それだけ徹底的に鍛えたこともわかる。
でもそれが、そのまんま生かされるかというとそういうわけではなく、プレスシートのプロダクションノートによると「空手のパンチを、力を抜いてスピードにのせて打つコンビネーションパンチに変えていった。当然ながら蹴りは封印されるため、間合いの距離や重心の位置も変わる」そうで、これまでやってきたこととは違う技能を求められていたのだ。
先述の『まつもtoなかい』で空手ではキックが得意だったとも語っていて、得意な技を封印されていたのである。

“見せる”殺陣とは違う、実戦の動きと身体を横浜は持っていて、舞台ではネックとなり、『春に散る』ではそれが生きたのだ。
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