――10年の製作歴のなかで、雪だるまをつくるのはやはり慣れていきましたか?
としにゃん:そうですね。最初はひたすら雪を積み上げてスコップでつくっていたのですが、次第に土台からつくっていくことを覚えました。丸い形をつくるときは手だけでは難しいので、食器やボウルに雪を詰めて調理器具の型をそのまま流用することもあります。ホームセンターや100円ショップを回り、「これは使えそうだな」というのを物色したり(笑)。
そういうやり方にたどり着くまでは、長い時間がかかりました。いろいろ試行錯誤していてると経験則が増え、役に立っていくんです。
――先ほど伺ったパン切り包丁や漬物桶の活用も、経験を重ねて習得した技術なんですね。
◆『鬼滅の刃』『天空の城ラピュタ』『キン肉マン』などの雪だるまも

としにゃん:『鬼滅の刃』が流行った4~5年くらい前に下弦の伍の「累」というキャラクターを作ったのですが、これは約14万いいねにまで達しました。会心の出来でしたし、SNSの反応もいまだにこれは超えられません。
これとは別に、2018年には『天空の城ラピュタ』に出てくるロボット兵の雪だるまを作ったこともあります。『ラピュタ』で壊れたと思っていたロボットが動き出すシーンがあるのですが、その場面を再現した雪だるまは今も個人的に気に入っています。

としにゃん:アニメ『キン肉マン』のシーズン2が始まったので、『キン肉マン』関係の雪だるまには着手しようかなと思っています。
