としにゃん:あとは、『ゴジラ』など特撮系や『ポケモン』みたいな可愛い系のキャラクターも好きなので、そういうのもつくっていこうかなと思っています。

◆雪を素材にした物づくりにこだわりたい

『ポケットモンスター』のオニゴーリ
『ポケットモンスター』のオニゴーリ
――としにゃんさんは、昔からものを作るのがお好きだったんですか?

としにゃん:物づくりは嫌いではなく、粘土細工や羊毛フェルトをやっていた時期もちょっとだけありました。

――粘土や羊毛フェルトとは違い、雪って溶けるじゃないですか? つまり、作品として永久に残せるものではない。それが美しくもあり切なくもあるのですが、としにゃんさんが雪にこだわる理由はなんでしょうか?

としにゃん:住んでいるのが雪国ですし、体を動かすのにもちょうどいいので、冬の間の趣味として雪だるまはつくっています。あと、粘土造形をやっていた頃、僕は色をつけるのが苦手だったんですね。だから、形をつくって溶けたら終わりの雪は絶好の素材です。だから、これからも冬の間は雪で楽しもうかなと思っています。

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 言葉の端々からにじみ出ている「雪だるま職人」としての矜持、感じていただけましたでしょうか? つくり方は唯一無二だし、「溶けたら終わり」を良しとする潔さからは美学さえ感じます。雪は冷たいけれど、としにゃんさんの雪だるまに対する熱は熱かった!

<取材・文/寺西ジャジューカ>