第5週に入り、阪神・淡路大震災について語り始めたNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』も第23回。今回は糸島フェスの打ち上げということで、おいしそうな郷土料理がたくさん出てきて眼福でございました。

 夏に買ったそうめん、まだ余ってるし、今度「そうめんちり」作ってみようと思いますよ。というわけで、振り返りましょう。お料理についてはゴキゲンだったけど、ほかはそうでもない。そうでもない!

■また出た結の(本作の)悪癖

 糸島フェスでハギャレンのみんなとパラパラショーを繰り広げて会場の空気を制圧、自身も「ギャル楽しいぃ~♪」とテンションブチ上げだった結ちゃん(橋本環奈)でしたが、憧れの書道部・風見先輩(松本怜生)に彼女がいたことが発覚して機嫌を損ね、そのままの流れで居合わせたカッパ(佐野勇斗)に震災エピソードをご開帳。カッパと結ちゃんはおじいちゃん(松平健)に誘われるまま、フェスの打ち上げに参加することになりました。

 打ち上げ会場は米田家。すでにハギャレン4人衆も到着しており、かいがいしくお手伝いなどしております。この子たち、ホントいい子。

 結ちゃんとカッパが家に着くと、幼なじみの陽太(菅生新樹)と書道部の恵美ちゃん(中村守里)も合流。そこで恵美ちゃんが、結ちゃんにこんなことを言うのでした。

「陽太くんから聞いた、無理やりギャルの仲間にさせられたって。けど、イベント終わったらもうやらんでいいっちゃろ? 今日で終われるね。よかったね」

 恵美ちゃんは、結ちゃんがパラパラショーを経て「ギャル楽しいぃ~♪」状態となり、アゲ~であることを知りません。なので、そう誤解するのも無理はない。

 だったら誤解を解けばいいだけなのですが、結ちゃんは「……そうだね」とか言って、恵美ちゃんに話を合わせます。同じ画面には、食事会の支度をするハギャレンたちも映っている。

 誰に何を言われても、含みを持たせて口を閉じる。このドラマで、ずっと結ちゃんが採用してきた態度です。そしてその後、「この複雑な心境、視聴者のみなさまもどうかお察しください」とでも言いたげにハシカンの戸惑いフェイスを2~3秒差し込むわけです。