「阿形吽形」が意味すること
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「阿形」の「阿(ア)」は全ての始まり、「吽形」の「吽(ウ)」はすべての終わりをあらわしています。
始まりと終わり、「あうんの呼吸」の「阿吽」です。
仏教はインドから渡来したので、「阿吽」はインドのサンスクリット語。
日本は神仏習合の国なので、お寺だけでなく神社でも「阿形吽形」に出会えます。
ちなみに沖縄にいるシーサーも、狛犬と同じ「阿吽」の口で配置されていますね!
狛犬とシーサーは「阿」がオスで「吽」がメスなのだそう。
最後はこの漢字!「穎脱」
「穎脱」の読み方をご存じですか?
「穎」という字は「類」という字に似ているように見えますが、異なる字で読み方も「るいだつ」ではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「穎脱」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「え○○○」の4文字
- 「穎」の訓読みは「ほさき」です
- 「卓越」と似た意味を持ちます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「穎脱」の読み方、正解は・・・
正解は
「えいだつ」
です!
「才能が特にすぐれていること」という意味になります。
「穎」には「穂先(ほさき)」の他に「(穂先のように)先がとがったもの」という意味があり、錐(きり)のようなとがったものを指すことがあります。
「穎脱」は紀元前に編纂された歴史書「史記」の故事をもとにした「故事成語」です。
「錐(きり)は嚢(ふくろ)につつんでおいても、自然とその穂先が現われるものだ」から、特に才能がすぐれている、という表現に使われるようになりました。
なお「穎」には「かび(かひ)」という訓読みもありますが、じめじめしたところに生える「カビ」とは無関係で、やはり「穂先」を指す言葉です。農業や園芸ではイネ科の果実(米などの穀物)のことを「穎果(えいか)」と表現しています。農業に詳しい方なら「穎脱」もすらすら読めるかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!