「欽定」の読み方をご存じですか?
「定」は「定める」という使い方がありますが「欽」はあまり見かけることがありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「欽定」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○てい」の4文字
- 音読みです
- 社会の授業で見たことがあるかもしれません
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「欽定」の読み方、正解は・・・
正解は
「きんてい」
です!
「欽」は「天子(天下を治める者のこと)に関する事柄につけて敬意を表す語」という意味があります。日本において「欽定」は「天子(天皇陛下)の命によって制定すること」という意味になります。
「欽定憲法」「民定憲法」
「欽定」を見ると「欽定憲法」という言葉が社会の教科書に載っていたことを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1889年、明治時代に制定された「大日本帝国憲法」は明治天皇が黒田清隆首相に手渡すという欽定憲法の形で発布されました。一方1946年に公布された現行の「日本国憲法」は議会の審議を経て閣議決定し、吉田茂総理が昭和天皇に上奏し裁可を得たことから「民定憲法」と分類されています。
日本国憲法において天皇陛下が「日本国の象徴」であると定義されたことから、今後「欽定」という言葉が使われることは無いかもしれませんが、読み方は是非覚えておいてくださいね。
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