カメアシさんはカメラマンを目指すスタッフさんであり、夢を諦めない気持ちやカメラマンさんへの尊敬や絆などがある為、そうされても耐えていたのだろう。収録が終わるまで懸命にケーブルを捌いている姿を見て、泣きそうになった。

 もちろんその時メインでカメラマンをしている方も、過去に同じような指導をされているのだろう。それが伝統となりそのような指導方法が当たり前になっていたのかもしれないが、その当時、今から20年近く前であっても時代錯誤だと感じた。

 ちなみにその顔を蹴られたカメアシさんが数年後、ほかの現場で活き活きとカメラマンをしていたのを、今でも鮮明に覚えている。

 昔のテレビ業界、とくに技術さん達は強烈な体育会系であり、芸人だったら逃げ出してしまうほど厳しい世界であった。もちろん今はそのような指導法はないどろうし、あったとしたら大問題になるだろう。