これはテレビ業界だけではなく、どんな職業でも言えることで、現代において、過去に自分たちがやられてきたような理不尽な指導法や、教育法は今は通じない場合が多い。

 何故なら今は「厳しく育てる」よりも「褒めて伸ばす」が良い指導法として立証されているからだ。

 しかしこの「褒めて伸ばす」という指導法に対して抵抗がある人もいるだろう。それは「褒める」イコール「甘やかす」と勘違いしている人達だ。この考え方が多いのは高齢の世代であり、現代の風潮すら「甘え」とし、その考え方の異質さに気づいていない。

 愛情を込めて褒めるということを「甘え」とした世代に育てられた我々の世代は、褒められることが少なく、往々にして自己肯定感が低い。その現状を見ても、褒めずに厳しく育てるという方法は間違っていたと認めるべきなのだ。