基礎体温を測るメリットって?
基礎体温というと、
- 基礎体温って妊活の時に測るんでしょ?
- パートナーもいないし、私には関係ないかも…
- 生理不順じゃないから…
と思っている人もいるかもしれませんが、基礎体温がもつメリットはそれだけではありません。
女性特有の体調の波が予測できたり、ダイエット・美容効果の出やすい時期を知ることだってできちゃうんです!
基礎体温を測るメリット、具体的に見ていきましょう。
月経周期がわかる
基礎体温表には、体温とともに月経の記録(いつ始まり・終わったか?何日間続いたか?)もつけていきます。
2~3周期記録を続けていくと、自分の月経周期がだいたい何日間なのか、月経は何日で終わるのかといった傾向が見えてくることでしょう。
そうすることで、たとえば「今週はたぶん生理がくるから、生理用品をバッグに入れておいた方がいいな」とか「ここに旅行の予定は入れない方がいいかな」といった調整もつけやすくなります。
一方で、自分の月経は規則的だと思っていたのに、意外と周期や月経の長短もバラつきがあった!という発見もあるかもしれません。
妊娠しやすい時期がわかる
よく妊活を考える女性に基礎体温がおすすめされるのは、排卵時期の予測が立てやすくなるからです。
28日型の月経周期であれば、月経開始から13~14日後に排卵が起こると考えられています。
低温期は月経と同時に始まるので、低温期13~14日目で高温相に切り替わる時期に排卵が起こるのです。
卵子の寿命はおよそ1日、精子の寿命はおよそ3日程度とされ、排卵日の3日前ぐらいから性交渉を持つようにすると妊娠しやすくなります。
ただし、「基礎体温だけで排卵日が正確にわかるのか?」といえばそうではなく、実際の排卵を確認するには排卵検査薬やエコーでの確認が必要です。
ホルモンによる体調の波がつかみやすくなる
月経前になると、無性にイライラしたり、ブルーになったりして困った経験はありませんか?
筆者は、大いにあります!
人によっては、精神的症状ばかりでなく、腹痛や頭痛・吐き気・倦怠感・肌荒れ・むくみといったさまざまな身体的症状が現れる人も。
別名、PMS(月経前症候群)とも呼ばれるものです。
PMSは仕事や日常生活にも支障をきたすこともあり、仕方ないとはいえ辛いですよね。
これらは、先ほども紹介した女性ホルモンの変化による仕業。
排卵後、プロゲステロンが急増する高温期に起こる症状たちです。
基礎体温を記録していると、「今日は高温期に入った一日目だから、そろそろ調子悪くなるかな…」
といった体調変化の波を早めに予測できるようになります。
症状自体を予防できるわけではないものの、変調の波をキャッチしやすくなることで
- 調子の悪い時期は大事な予定や仕事を詰め込み過ぎない
- 食べたいものを食べて、ゆっくり休む
- 自分のことを責めない
といった対処が可能です。
「そろそろ来るかな」と心構えができること、この時期「不調なのは、自分を責めても仕方ない」と割り切れるだけでも、少し心が軽くなるのではないでしょうか。
ダイエットや美容にも役立つ
基礎体温を知ることは、ダイエットや美容に効果的なタイミングを把握することにもつながります。
月経も終わり、次の排卵まで続く低温期は、ダイエットや美容の効果が高まりやすい時期です。
別名、「美人ホルモン」ともいわれるエストロゲンの働きが活発になり、月経中に溜め込んだ水分や老廃物が排出を助けたり、肌や髪をつやつやにしてくれます。
そのため低温期にダイエットや肌のお手入れを頑張ると、効果も倍増するわけです。
一方で、プロゲステロン優位になる高温期は、体が水分を溜め込みやすくむくみやすい傾向にあります。また皮脂の分泌量が増え、大人にきびの出現や肌荒れしやすい時期。
高温期はダイエットの効果を感じにくいので、むくみ予防をしつつ現状維持に努めるのがおすすめです。新しい化粧品・シャンプーなどで肌トラブルも起こりやすいので、避けた方が無難かもしれません。