【妊娠2ヶ月】つわり

つわりは妊娠初期からあらわれる症状のうちのひとつ。
「つわり」と聞くとすぐに「食べ物の匂いを嗅いでトイレにかけこむ」というようなイメージですが、つわりには「吐きつわり」「食べつわり」「匂いつわり」があります。

普通つわりというと吐きつわりをイメージする人が多いですが、特定の匂いがダメになる匂いつわり、口に何か入れていないと気持ち悪くなる食べつわりもあります。

つわりの症状は妊娠2ヶ月ころから出はじめ、だいたい妊娠16週くらいで治まってきます。
妊娠16週というと安定期に入るころで、胎盤が出来上がることでつわりが落ち着くと考えられています。

もちろん、つわりも個人差があるため、全くつわりの症状が出ない人もいれば、つわりの症状が妊娠後期までずっと続く場合も。
つわりが長引くと栄養不足や脱水症状が心配されますから、病院で点滴をするなど処置が必要になってくるでしょう。

【妊娠2ヶ月】つわり対策

つわりがひどいと、とても辛く妊娠自体が嫌になりマタニティブルーを引き起こすことも。
つわりは症状によっては立っていられないくらいひどい人もいますから、なんとかつわりが少しでも軽くなるよう対策を取りたいものです。

つわりを完全になくす事は難しいですが、軽減する対策はありますからあまりひどくなる前に試してみてください。

まず、嘔吐がひどい場合は「脱水症状」が心配です。
こまめに水分補給することはとても大切ですし、酸味のあるスポーツドリンクやレモンウォーターなどは口の中がさっぱりするので、少し気分転換になります。
ただし、カフェインが含まれるドリンクには注意しましょう。

また、ビタミンB6を含む食材はつわりに効果があるとされていますから、積極的に食事に取り入れましょう。
一番効果的なつわり対策は

「赤ちゃんのためだからといって頑張って食べようとしない」こと。
妊娠初期はママが食べたものから栄養をとって胎児が大きくなっているわけではないので、胎児の栄養失調や発育不良の事は気にせず、食べれるときに食べられるだけ口にする方法をとりましょう。
食べなければ!というストレスがつわりを悪化させることもあるのです。

気を楽に。
気分が悪い時は横になり、食べられないときは気にせずクラッカーだけ、小さなおにぎりだけ...といった風に無理をしない事が一番の対策になります。

【妊娠2ヶ月】葉酸を積極的に

妊娠初期は脳や脊椎、肺など生きていくうえで大変重要な器官が急ピッチで作られていく大切な時期。
この時期に一番摂ってほしい栄養素が「葉酸」です。
葉酸がこの時期不足すると神経管閉鎖障害をひきおこす原因となり、大切な赤ちゃんに障害が出る確率が高くなります。

神経管閉鎖障害で起こる障害としては「二分脊椎症」や「無脳症」が考えられます。
二分脊椎症は脊椎の形成が未熟になり、運動障害や排せつ障害を負う可能性があります。
また無脳症は脳が成長しない状態。

死産の確率が高まりますし、生まれても深刻な障害を負うことになってしまいますから、妊娠初期、生命維持に最重要の器官が形成されるこの時期には葉酸をしっかりと摂ることが推奨されています。

【妊娠2ヶ月】貧血に注意

妊娠すると妊娠初期のころはまだ良いのですが、妊娠中期から後期にかけて必要な鉄分の量が妊娠していない人に比べて2倍以上に増加します。
日本人の成人女性はもともと貧血気味の人が多いため、妊娠初期から貧血にならないように、またこれ以上貧血が進行しないように積極的に鉄分を摂る必要があります。

妊娠後期に貧血状態だと出産時に大量出血したり、出血が止まらなくなるなど、母子ともに大変危険な状態に陥るリスクが高まるため、鉄剤注射や鉄剤の点滴に通うことになります。
出産までに貧血を判断するヘモグロビン値を正常値に戻す必要があるので、妊娠初期から貧血対策はするべきです。

妊婦におすすめの鉄剤サプリや、胎児の発育に欠かせない葉酸が一緒に配合された鉄剤サプリも市販されていますから、日頃から貧血気味の人はサプリで補いましょう。