試用期間に退職できるの?

試用期間に退職したい◎伝え方を工夫して円満退社を目指そう
(画像=『Rolmy』より引用)

さて試用期間とは何かがわかったところで、ここからが本題です。

試用期間に退職したい……そう思った時に退職することは可能なのでしょうか?
何か問題は生じないのでしょうか?

結論からいうと、試用期間中の退職は可能です。
条件はありますが、試用期間中であっても「退職」という労働者の権利は守られなければなりません。

試用期間中の退職の条件について、少しみていきましょう。

2週間前の告知が必要

試用期間に退職したい◎伝え方を工夫して円満退社を目指そう
(画像=『Rolmy』より引用)

労働基準法では、退職を希望する日の2週間前に退職の意志を伝えることが義務付けられています。
ですが、これは最低の週数。

退職を決めたのであれば後任などを選任することも考えて、試用期間中であってもなるべく早く上司に退職の意志を伝え、円満に退社するようにしましょう。

円満退社は会社のためだけではなく、次の転職活動をスムーズにすすめるためにも重要です。

なぜなら企業の人事部は、面接に来た人の退職理由が本当であるか、また前職での業務態度などを確認するために、前職の人事部に連絡をとることがよくあるからです。

「やむを得ない理由」があれば即日退職もできる

試用期間に退職したい◎伝え方を工夫して円満退社を目指そう
(画像=『Rolmy』より引用)

法律上は2週間前までに退職の意志を伝えることが定められていますが、「やむを得ない理由」があれば即日退職も可能です。
「やむを得ない理由」としては、体調不良や怪我なので業務につくことができないなどが考えられます。

会社に迷惑をかけないためにも、次の転職活動のために円満退社を目指すためにも、できれば早めに退職の意志を伝えた方がいいです。
ですが、なにかしらの事情で心身に不調を感じているのであれば自分を守るのが先決です。

なるべく早く会社を辞め、自分を守るようにしてください。

試用期間に退職するデメリット

試用期間に退職したい◎伝え方を工夫して円満退社を目指そう
(画像=『Rolmy』より引用)

就職活動の末、苦労して入った会社……。
でも実際に入ってみたら思っていた就労環境ではないときもあると思います。

試用期間に退職した場合、なにかデメリットはあるのでしょうか?

次の転職や就職に不利に働く可能性

試用期間に退職したい◎伝え方を工夫して円満退社を目指そう
(画像=『Rolmy』より引用)

まず考えられるデメリットとしては、試用期間という短い期間で退職したことで、次の転職や就職に不利に働く可能性があります。

人を採用して育てるにはお金と時間がかかります。
企業にとっては簡単にやめられては困ってしまうんですね。

短い試用期間で退職した場合は企業が納得する退職理由がないと、「自分たちの会社もすぐ辞めてしまうのでは?」と敬遠されがちです。

職歴が「汚れている」と捉えられることも

試用期間に退職したい◎伝え方を工夫して円満退社を目指そう
(画像=『Rolmy』より引用)

退職は労働者の権利です。
試用期間であっても同じです。

ただし終身雇用が前提で「会社は長く勤めるもの」という意識がある比較的世代が上の人たちにとって、試用期間での退職や転職の多さはマイナスに捉えられがち。

「職歴が汚れている」という捉え方をされ、忍耐力がないというレッテルを貼られてしまう可能性もあります。

ちなみに試用期間が短かったからといって、履歴書にその経歴を書かないのはNGです。
雇用契約を結んだ以上はちゃんと履歴書に書きましょう。

あるいは面接で過去の経歴について聞かれたら、しっかり試用期間のことも答えてください。
企業に試用期間で退職したことを伝えずに就職した場合、経歴詐称とみなされる場合もあります。

また長期労働契約が前提の試用期間であれば、労使契約を結んだことで短期間でも雇用保険や社会保険に入っていたはずです。
保険に入っていれば職歴に残りますから、黙っていても会社にはいつかバレます。