試用期間に退職するメリット
試用期間に退職するデメリットはありますが、メリットももちろんあります。
試用期間で退職することで、どんなメリットが得られるのでしょうか?
短期なら職歴に残らない可能性がある
試用期間で退職するデメリットで「試用期間で退職しても職歴には残る」と書きました。
これは社会保険などに加入することで、どんな企業で働いていたかが職歴として企業は見ることができるからです。
一方で試用期間中に短期で退職する場合、雇用保険や社会保険に加入する前という時もあります。
この場合は職歴として残りません。
次に就職を希望する企業が試用期間で退職したと知る術は基本的にありません。
初日からなんだか職場の雰囲気がおかしい、応募条件と全く違う労働環境だった……。
そんな場合は職歴になる前にさっさと退職するのも手です。
試用期間での短期の退職は、決して次の転職活動で有利には働きません。
中途半端に勤めて職歴を残すより、早めに決断した方がいいでしょう。
時間が無駄にならない
会社や職場環境などに違和感を抱きながら仕事をしても、やる気がでませんしスキルなども身に付きません。
中途半端な状態のままで勤め続けるのは職歴に見合った能力も身につかず、時間を無駄にする可能性もあります。
試用期間中に何か違和感を感じたり、おかしいと感じることがあったのなら、中途半端に会社に居続けるより試用期間で退職した方がいいかもしれません。
試用期間に退職したい……退職の手順
ここまで試用期間とはなにか、試用期間で退職するメリットやデメリットを解説してきました。
再度書きますが、試用期間で退職する際の最大のリスクは「転職活動に影響を及ぼす可能性がある」ことです。
試用期間での退職は簡単にすべきではありませんが、実際に働いてみたら想像していたの違っており退職したいと思うこともあるでしょう。
試用期間で退職したい……そう考えたとき、どんな手順で退職をすすめていけばよいのでしょうか。
まずは上司に口頭で伝えよう
試用期間での退職を決めたのなら、まずはなるべく早く上司に口頭でその旨を伝えましょう。
上司が特に定まっていない状態であれば人事部に相談しましょう。
法律上は2週間前の通知で退職できることになっていますが、会社も後任を見つけたりとなるべく退職まで時間がほしいと思っている場合が多いです。
会社と相談しながら退職日を決めていきましょう。
そうすることで円満退社できる可能性が高まります。
試用期間中の短い期間での退職をなるべくネガティブなものにしないためにも、円満退社をめざしましょう。
退職の意志を上司や人事部に伝える場合、当然退職理由も聞かれるはずです。
そんなときは会社のことを悪く言うようなネガティブなものではなく、お互いにとって前向きな関係でいられるような内容・伝え方を心がけてください。
書面で退職届を出そう
上司や人事部と相談の上退職が決まったら、書面で退職届を出しましょう。
退職の理由については口頭で上司や人事部に伝えていると思いますが、書面での退職届に書く退職の理由は「私事 一身上の都合により~」でOKです。
「職場の雰囲気が合わなかった」や「病気により」などの細かい理由は書かないのが通例です。
退職届は、退職者本人が退職を希望しており会社が解雇したわけではないことを示す重要な書類ですから、余計なことを書くと受理してもらえないこともあります。
その他事務手続きも忘れない!
ここからは退職後の話になりますが、退職とともに社会保険の切り替えなどの手続きも忘れないようにしましょう。
国民健康保険への加入、年金の手続きなど、やることは色々あります。
しっかり調べて抜け漏れがないようにしたいものです。