妊娠6ヶ月の流産の原因

妊娠6ヶ月に入ってからの流産の原因として
・絨毛膜羊膜炎
・子宮筋腫
・頸管無力症
・子宮の奇形などがあります。
子宮奇形に関しては先天的なもので妊娠してなったわけではないので、もし、流産してしまって原因が子宮奇形だった場合は医師やパートナーと相談してください。

流産の原因①絨毛膜羊膜炎

絨毛膜羊膜炎の原因は菌感染です。妊娠中ではなくても起こる細菌性膣炎と同じもので、羊水や羊膜が細菌に感染したことを絨毛膜羊膜炎と言います。羊水や羊膜が細菌に感染すると胎児に感染させないように、体が子宮収縮を促し出産させようとします。この時期が早すぎると流産となります。

細菌の元は体内の乳酸菌です。元々ある乳酸菌のバランスが崩れ善玉菌より悪玉菌が増えることによって炎症を起こします。完全な予防法というものはないと言われていますが、悪玉菌を増やさない為には規則正しい生活や栄養バランスの良い食事などの基本が重要なようです。キレイにしようとして膣内を洗いすぎるのも逆効果です。膣内は外部からの細菌の侵入を防ぐため酸性に保たれていますが、洗いすぎると酸性でなくなり細菌が侵入しやすくなります。

流産の原因②子宮筋腫

子宮筋腫は良性の腫瘍なので普段はそう気にしなくても大丈夫ですが、妊婦となると話は別です。子宮筋腫があっても妊娠して問題なく出産している方も多数いますが、子宮筋腫の大きさや数、出来ている場所によっては流産を引き起こしたり、難産・帝王切開を余儀なくされる場合もあります。子宮筋腫が大きくなってくるとお腹の張りや腹痛・出血などの症状が出てきますので、こういう症状があった時はすぐ医師の診察を受けてください。

流産の原因③頸管無力症

頸管無力症とは子宮の位置が下がってきて頸管が短くなったり、子宮口が開きやすくなる症状のことをいいます。腹痛や出血といった自覚症状はないので妊婦健診の時に医師に告げられることがほとんどです。頸管無力症になると、生産期ではないのに破水したり、子宮口が開くことにより陣痛が始まったりして早産や流産の危険が増します。そのため、頸管無力症の診断が下りるとほとんどの場合は子宮頸管を縛る手術を受けたりして、早産・流産を防ぎます。

妊娠6ヶ月のお腹の張りには要注意

お腹の張りというのは、子宮収縮でお腹が硬くなっている状態をいいます。普段より多く動いたりするとお腹の張りを感じたりしますが、こういうお腹の張りは少し安静にしていれば治ります。お腹の張りを頻繁に感じる・動けなくなるほどのお腹の張りを感じる時は、医師の診察を受けてください。お腹の張り=子宮収縮しているということですから、流産や早産の危険性があります。

お腹の張りは我慢せずすぐ医師に相談すれば、お腹の張りを抑える薬を処方してくれます。薬を飲んでもお腹の張りが変わらない場合は出来るだけ動かないように安静を心掛けてください。お腹の張りが初期の段階だと自宅で安静にしているように指示されますが、切迫流産や切迫早産の診断になると入院して流産や早産の危険性がなくなるまで、長ければ数ヶ月の間安静にしていなければなりません。

妊娠6ヶ月ではまだ赤ちゃんの体が完全には出来上がっていません。妊娠22週以降は生存確率が上がるとはいえ、まだまだ未熟なので数日で亡くなってしまったり、障害が出てしまったりするので正期産までお腹の中で育ててあげるためにも、お腹の張りを感じたらムリせずすぐ横になって安静にすること。外出先でお腹の張りを感じた時は椅子でいいので座ってお腹の張りが治まるまでは動かないようにしましょう。

妊娠6ヶ月の頃からの体調の変化

妊娠6ヶ月になるとお腹が大きくなってきて今までと違う痛みや不調を感じることも出てきます。例えば、腰痛や肩こりです。今まで一度も腰痛や肩こりを感じたことのなかった人も腰痛・肩こりを感じる事があります。体内でも日々変化し続けています。マタニティブルーと呼ばれる症状が出てくるのも妊娠6ヶ月ころからが多いようです。その原因はホルモンの分泌量に関係しています。