女性ホルモンによるイライラや落ち込み

妊娠すると女性ホルモンと総称されるエストロゲンとプロゲステロン分泌されだします。この二つのホルモンは生理前から生理後にかけても分泌されている女性ホルモンです。生理前に意味もなくイライラしたり落ち込んだりしたことはありませんか?俗にPMSと呼ばれる症状ですが、この症状を引き起こしているのが女性ホルモンで、この女性ホルモンは妊娠してから出産時にピークになるよう分泌し続けています。

妊娠中期になる妊娠6ヶ月の頃から女性ホルモンの分泌量がPMSの症状を引き出すくらいの分泌量になってきます。そのため、意味もなくイラついたり落ち込んだりしてしまうので、こういった症状が出た時はあまりムリをせず、出来るだけ自分のしたいことをしてストレスを抱えないようにしましょう。

妊娠6ヵ月目のママと赤ちゃんの症状!体重増加やお腹の張りは?
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠6ヶ月になったママの体

お腹も胸も大きくなり慢性的な肩こり・腰痛を感じるようになる人が多くなるのがこの時期からです。腰痛の原因はそれだけではなく、子宮のスペース確保の為背骨は外側に曲がります、いつも背を反らせている状態が続くのも腰痛の原因です。腰痛になると仰向けで寝た時に腰への負担も大きく腰痛も酷くなるので横向きで寝るようにしましょう。

妊娠6ヶ月頃から大きくなった子宮が内臓を圧迫するようになってきます。そのため胃が押し上げられてムカムカしたり小食になってきたり、腰痛を感じたり、腸が圧迫されて便秘になり腹痛を感じることもあります。あまりに便秘が続くようなら腹痛を我慢せず医師に相談して薬を処方してもらいましょう。逆に下痢になる人もいますが、水のような下痢が何度も出た時は、流産や早産の危険があるので早めに医師の診察を受けてください。

乳首の痒みや痛み、色素沈着などが起きてくることもあります。これもホルモンの影響による変化のひとつですが、シミやソバカスもできやすくなりますので、紫外線予防も大事ですね。肌が敏感になってくる人もいますのでマタニティ服は肌に優しいものがおススメです。

大きくなったお腹は足の付け根も圧迫してきますので、血流が悪くなり下半身がむくみやすくなります。長時間座ったままだったり立ったままでいるのは更にむくみや腰痛の原因になるので、こまめに休息をとるようにしましょう。体内のカリウムが少なくなってきて、こむら返りを起こす人もいます。こむら返りの原因はミネラル不足だと言われています。ミネラルを多く含む麦茶やルイボスティーなどノンカフェインのお茶を飲むようにしましょう。

妊娠6ヶ月ころの適正な体重増加は?

妊娠6ヶ月から赤ちゃんが大きくなるのでその分の体重増加はありますが、妊娠6ヶ月の時の赤ちゃんの体重はまだ1㎏にも満たないほどなので、何㎏も体重増加した人はほとんど自分の体重ということになります。
妊娠してからの体重増加は、妊娠前の体重からプラス10㎏前後が理想の体重増加なのですが、妊娠初期は赤ちゃんや羊水の重さはほとんどありませんので、この体重増加の目安は妊娠中期からの体重増加目安になります。

妊娠中期から体重増加し始めて出産の時に妊娠前からプラス10㎏前後の体重増加で納めるには、1週間に300g~500g、1ヶ月で1.2㎏~1.5㎏の体重増加で抑えれば健診の時に体重増加で医師に注意されることもありません。

妊娠6ヶ月の食事は1.5人分

妊娠すると赤ちゃんの分と二人分食べろと未だに言う人がいますが、二人分も必要ありません。よくて1.5人分ほどですので、周りに言われたからといって二人分食べるのは適正以上の体重増加を招きます。0.5人分のカロリーは1日で約300kcal~350kcal、ご飯1膳分ほどです。

ご飯1膳分を3食に振り分けて食べるくらいなので、普段のご飯を気持ち大盛りにするくらいで十分ということになります。ご飯をあまり食べない人なら、朝食や間食に果物を加えてみるなど。果物にはビタミンや食物繊維の多い物も多いので、カロリーだけでなく他の効果も期待できますね。ただ、糖分の摂りすぎはよくないので、果物を食べる時も食べすぎには注意してください。