田舎で2人暮らしする際の「初期費用」

田舎暮らしは意外と費用がかかる!気になる生活費や初期費用を抑える方法もご紹介
(画像=『移住したい』より引用)

田舎暮らしをスタートさせる際は、初期費用がかかる点に注意が必要です。ここでは、2人暮らしすることを想定した場合の初期費用を以下の項目別に紹介していきます。

・引っ越し代
・リフォーム代
・浄化槽代
・伐採代

初期費用にかかるコストは、移住するシーズン、住居の状態、設備等によって大きく異なります。移住先や住宅を選ぶ際は、初期費用がどのくらいかかるかも含めて検討するよう心掛けましょう。それでは、各項目の詳細についてお話しします。

引っ越し代

田舎暮らしをスタートさせるにあたって、都市部から田舎へ引っ越すためのコストがかかります。
2人で田舎移住する場合、引っ越しにかかる費用は20~30万円が相場です。オフシーズンにあたる5月~2月に移住する際は、20万円程度の出費で収まる傾向にあります。
一方、世間が新生活を始める3~4月頃は、引っ越しのピークシーズンである点に注意が必要です。オフシーズンよりも10万円ほど高額な30万円まで上昇する可能性があるため、移住時期について事前に2人で話し合いを重ねることが大切です。

リフォーム代

田舎暮らしを始めるにあたって、住居のリフォームが必須となる可能性が高めです。
リフォームが施されていない空き家や古民家を取得した場合、住み始める前に住環境を整える必要があります。住宅のどの部分のリフォームを行うかによって費用は異なるものの、2人暮らしする際のおおよその目安は以下のようになっています。

床や壁を含む内装
内装を綺麗にする場合、リフォームにかかるコストは10万〜15万円ほどです。ただし、床面積の広さと費用は比例するため、広範囲にわたってリフォームする際は高額になる可能性もあります。

屋根
屋根は、修繕度合いによって金額が大きく変動します。簡易的な塗り替えや修繕程度の場合、100㎡の広さで20万円〜50万円が相場です。ただし、瓦のふき替えといった大掛かりなリフォームを希望する場合は、約200万円までコストがかかる恐れがあります。

キッチンなどの水回り
水回りのリフォームを施す場合は、キッチンとお風呂場でそれぞれ100万〜150万円を目安にしましょう。

リフォーム工事は、「自分がどの程度まで綺麗にしたいか」「どの部分はリフォームしなくても耐えられるか」といった点を基準に考えることがポイントです。必要ない部分まで安易にリフォームした場合、住環境を整えるための初期費用が高くなってしまいます。事前に必要箇所と不要箇所を見極め、コストと快適さのバランスを取りながらリフォームを行いましょう。

浄化槽代

選ぶ住宅によっては、移住時に浄化槽の設置が必要です。
田舎エリアの古民家や古い物件は、汲み取り式のトイレとなっていることが一般的です。そのため、水洗式のトイレを希望する場合、浄化槽の設置工事を行わなければなりません。
浄化槽の主な種類は、5人槽、7人槽、10人槽です。最も小規模なもので5人槽となっていますが、何人槽を取り付けるかは住宅の床面積によって異なります。2人暮らし=5人槽というわけではないので、事前に移住先の住宅が何人槽になるのかを調べておきましょう。
尚、浄化槽のリフォームを行う場合の費用は、5人槽で40~100万円、7人槽で50~110万円、10人槽で60~120万円が目安となっています。浄化槽の設置と共に便器の交換や床工事なども必須となるため、具体的な金額はあらかじめ業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。

伐採代

移住先の住宅によっては、木の伐採代が初期費用に加わります。
木々が生い茂っているような住宅に移住する場合、安全性や快適性を確保するために木を伐採しなければなりません。
伐採代は、木の高さ、使用する重機の種類、伐採の難易度などによって大きく変動する費用です。そのため、例え2人暮らしで小さな家に住む場合でも、木のサイズ、生え方、隣の住宅との距離によっては費用が膨れ上がります。一般的に、低い木で1本につき5,000円、高い木で3万円程度が目安です。
また、クレーンを使って本格的な伐採工事をする場合は、クレーンの費用として10万円ほど支払う必要がある点に注意しましょう。正確な伐採代を把握するためにも、森林組合や専門業者からあらかじめ見積もりをもらっておくことが大切です。