妊娠初期に出血をしたら産院へ連絡(2)

もし気持ちに少しでも余裕があるようならば次の事もメモしておくと良いです。
受診する際に産院側の対処方法が変わってくる場合もあります。

①出血の色が薄いピンク色から生理みたいな鮮血への変化がないか、茶褐色から鮮血になっていないかなどの経過を詳しく
②出血量の多い日の生理みたいにレバー状の血の塊が出ているか
③生理みたいに血の塊が出ている場合は大きさ
④生ゴミの様な悪臭があるか

こちらも先ほどの5つの項目と合わせてメモに書き留めておくと、スムーズに受診が出来ます。また、産院の医師にとっては急を要するか否かの判断が付きやすくなります。

診察を受けて

掛かりつけの産院で受診をして心拍など異常が見られなければ特に危険性のある出血ではないので安心して下さい。

ただし、診察を受けて何日か経過しても、生理みたいな鮮血が続く場合や薄いピンク色から生理みたいな鮮血へ変化したなど、状況が悪化した時には再度受診をしましょう。

妊娠初期に出血【主な原因①】切迫流産

切迫流産は妊娠22週未満で起こりえるものです。少量の出血や痛みを伴って流産しかかっている状態の事を切迫流産と言います。

出血の色は、薄いピンク色から生理みたいな鮮血まで幅が広いです。

また、22週から37週までの間で同じ症状になる事を『切迫早産』と妊娠初期の時と名前が変わります。状態は名前の通り、早産になりかけている状態です。

22週までに起こる切迫流産ですが、名前に流産と入っているので、とても不安に感じる方も多いと思います。

しかし切迫流産とは流産ではなく、その一歩手前の段階だと認識して下さい。絶対に流産してしまうわけではありません。

切迫流産と診断されても慌てずに

切迫流産だと診断されても、無事に妊娠を継続する事は可能ですし、切迫流産を経験しても元気な赤ちゃんを出産したママはたくさんいらっしゃいます。

妊娠中全ての期間が切迫流産の状態なわけではありません。
改善と共に出血の量が少量になったり、色が生理みたいな鮮血から薄いピンク色に変化したりと状況は変わる事が多いです。

産院を受診して、赤ちゃんの姿や心拍の確認が出来れば高い確率で妊娠継続が出来ますから、あまり大きな不安を抱えないようにしましょう。

妊娠初期に出血【主な原因①】切迫流産の対処法

出血量が少量など症状が軽く、経過観察で大丈夫な場合は自宅での静養になります。自宅での静養にも2つの対処法がありますので、ご紹介します。

妊娠初期の出血の原因と対処法は?注意すべきなのはどんな時?
(画像=『Lovely』より引用)

状態が軽度の場合

出血がおりものに混ざる程度で色も薄いピンクや茶褐色の場合は、常に安静にしていなくても大丈夫です。
通常の日常生活が送れるので、家事なども出来ます。しかし、決して疲れは溜めないようにしましょう。適度に休憩をしながら、一度にはやらずにのんびりと気長にを心掛けて下さい。

薄いピンク色の出血から生理みたいな鮮血へと急に変化する場合もあるので、その時には直ぐに掛かりつけの産院へ連絡をしましょう。

出血が続いても安定している場合

鮮血まででないピンク色の出血が続く場合も少量で経過が良好であれば、自宅での静養が可能です。ただこのケースの場合は自宅で出来る限り横になっていなければなりません。家事や入浴などは避けて、起き上がるのは必要最低限の事だけしか出来ません。

窮屈な生活になるかもしれませんが、ここで無理をしてしまうと本格的な流産になってしまう危険性があります。家の事などはご家族にお願いをして、赤ちゃんとご自分の身体の為に安静にしていて下さい。

妊娠初期の出血の原因と対処法は?注意すべきなのはどんな時?
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠初期に出血【主な原因①】切迫流産の入院になるケース

自宅での安静では対応できない状態の切迫流産になると、状態が改善又は安定するまで入院をしなくてはならなくなります。

安定するまでの期間なので、どの位の入院になるかは人それぞれです。早い人は1週間程で自宅安静になりますし、長い人だと何ヶ月も入院する場合や、入院と退院を出産するまで繰り返す方もいらっしゃいます。

切迫流産でも2つのケースがありますのでご紹介していきます。

出血量が多い場合

鮮血やピンク色の出血量が多く続いている場合の対処法は入院して経過観察です。出血量が少量になったり、色が生理みたいな鮮血から薄いピンク、茶褐色へと症状の改善が見られるまでは絶対安静が必要になります。

ベッドの上で日常生活の全てを行い、自立歩行は出来ません。

出血状況が酷い時には止血剤などを用いて治療する場合もあります。

出血も多く子宮収縮が強い場合

鮮血だったりピンク色の出血がダラダラと続き、お腹の痛みや張りが強いケースの対処法も入院しての治療になります。

ベッド上での絶対安静はもちろんの事、子宮の収縮が強い時には子宮収縮を抑える治療をします。