妊娠初期の出血【主な原因③】びらんの注意点
子宮口から上皮がはみ出している状態なので、少しの外部刺激だけで出血を起こしたり、炎症を起こす場合もあります。細菌感染にもなりやすかったりするので気を付けたい所です。
細菌感染をしてしまうと、それが原因で早産のリスクも高くなります。
細菌感染を防ぐためにも清潔に保つ必要がありますが、膣内まで無理に洗う事はやめましょう。
逆に炎症を悪化させる可能性があります。デリケートな部分なので、力を入れずに優しく洗って下さい。
びらんでの出血は心配はいらないケースがほとんどですが、絶対に原因がこれだと判断はしないで下さい。少量でも出血をした場合は必ず掛かりつけの産院で診てもらい診断をしてもらいましょう。
妊娠初期の出血【主な原因④】ポリープ
妊娠初期の出血、ポリープが原因のこともあります。
このポリープは子宮頸部から粘膜の細胞が飛び出してしまうものです。
まれに出血をする場合がありますが、良性のポリープなので特に問題はありません。
妊娠初期の出血【主な原因④】ポリープの対処法
この場合はどう対処するのでしょうか?
ポリープがあまりに大きい時や、炎症の可能性があったりする場合は妊娠中に切除する事もあります。
ポリープが原因で早産のリスクが高まる場合のみなので、ほとんどのケースは経過観察になります。
妊娠初期の出血【主な原因⑤】胞状奇胎
結果から先にお伝えします。
この胞状奇胎が原因で出血が起こっている場合は、残念ながらお腹の赤ちゃんは諦めなければなりません。ごく稀に妊娠継続が出来るケースもあると聞いた事があるのですが、確立は極めて低いものと認識して下さい。
どんな病気なのかご説明します。
まず、受精した卵子は子宮内膜へ着床してから何度も細胞分裂を繰り返します。分裂を繰り返す事で、胎児(赤ちゃん)と胎盤(ママと赤ちゃんを繋ぐ絨毛細胞)と別れていきます。
この状態の時に、胎盤に変化していく細胞に異常が起きてしまう事を胞状奇胎と言います。
胎盤へ変化していく絨毛細胞が異常繁殖をして、ブツブツと水胞状のものが子宮の中をいっぱいにしてしまうものです。
妊娠初期の出血【主な原因⑤】胞状奇胎の対処法
絨毛異常は悪化したり放っておくと、悪性のがんへと発展してしまう怖い病気なんです。
その為治療法は、子宮の中を綺麗にする事。
つまり、胎児も胎盤も全て子宮の中から掻き出して強制的に妊娠を終了させます。
その後も定期的に経過観察をして、場合によっては投薬や化学療法などを用いる事もあります。最悪のケースは悪性の癌になってしまい、転移の危険性がある場合は子宮を全摘になる事もあります。