手数料が安いネット証券の中でも「SBI証券」「楽天証券」が特に人気です。 どちらで口座を開設するか迷っている方もきっと多いでしょう。

両社のサービスやメリットを徹底比較するので、口座開設で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

ズバリ、SBI証券と楽天証券どちらがいい?

sbi証券,楽天証券,どちら
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

楽天証券とSBI証券、実は 基本サービスの充実度はほぼ互角です。とはいえ両社にはもちろん違いや特徴もあります。その「違い」に着目してみましょう。

SBI証券が優勢

FP目線で両社を細かく比較し一覧にした結果、 SBI証券の方が◎が多くつきました。楽天証券の方に◎がついているものもありますが、SBI証券の方が商品数やサービス内容はやや優勢だといえます。

証券会社 SBI証券 楽天証券
手数料
外国株
投資信託
IPO
単元未満株
取引アプリ
ポイント制度
公式サイト 公式サイト 公式サイト

しかし単純にこの◎の数だけで決めてしまうのは拙速です。

SBI証券に向いている人、楽天証券に向いている人

証券会社にはそれぞれ「強み」があります。その「強み」を見極めて 「自分にはどちらが向いているのか」という視点で選ぶ と、自分にとってのベストな会社が選べます。

SBI証券が向いている人
  • IPO(新規上場株)に興味がある人
  • 海外株への投資に興味がある人
  • Tポイントを貯めている人
  • 住信SBIネット銀行を利用している人
楽天証券が向いている人
  • 投資信託での運用を考えている人
  • 楽天ポイントを貯めている人
  • 楽天銀行を利用している人

「各社の強み」と「自分のこだわりたいポイント」が合致するものの多い方が、自分が選ぶべき証券会社です。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

なんとなくでも、自分はどちらの証券会社を選ぶべきか方向性が見えてきたでしょうか。

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SBI証券で口座開設をする
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楽天証券・SBI証券、両方口座を開設して使い分けても良い

sbi,楽天,つみたてnisa
(画像=BRAD/stock.adobe.com)

“いいとこ取り”でSBI証券と楽天証券を使い分けて運用しても

証券会社の口座は複数持つことができます。SBI証券と楽天証券のどちらか1つではなく、両方の口座を開設することも可能です。

両方の口座があれば、有利な商品ごとに証券会社を切り替えることができます。たとえば「つみたてNISAはカード決済できる楽天証券」で、「IPOや海外株式へ投資するならSBI証券」といったように、両社のいいとこ取りで運用することができます。

特にIPOを重視する方は複数の口座を開設するメリットが大きいと言えるでしょう。IPOの抽選は証券会社ごとに行われるので、両社で抽選が行われる場合、抽選に2回参加することができます。

NISAやiDeCoなどの優遇制度はどちらか選ばないといけませんが、通常の株取引などで迷ったら楽天証券とSBI証券の両方で口座開設してもいいでしょう。

途中で証券会社の乗り換えもあり

口座をどちらかで開いた後で、もう片方へ乗り換えもできます。証券会社で買った商品は、そのまま別の証券会社へ移動可能です。この手続きを「移管」といいます。

なお「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」は移管のルールが異なります。iDeCoは金融機関の変更は可能ですが、いったん運用資産はすべて現金化されます(出金はできない)。その後、変更先で改めて運用商品を選び直します。

つみたてNISAの場合、金融機関の変更ができるのは「新規投資枠」だけです。「すでに購入した商品」は移せません。どうしても片方の金融機関に統一したい場合は売却するか、または通常の課税口座へ払い出した後に移管して乗り換えましょう。

出典:金融庁「つみたてNISAの概要」

移管に関する手数料は以下の通りです。SBI証券、楽天証券ともに手数料は同じです。

【移管&金融機関変更の手数料】

SBI→楽天 楽天→SBI
株式 無料 無料
投資信託 1回1銘柄:3,300円 1回1銘柄:3,300円
iDeCo 4,400円 4,400円
つみたてNISA 移管できない 移管できない

さて 次からはSBI証券と楽天証券の特徴を紹介します。 両社の強みを深掘りしていきましょう!

SBI証券の特徴

sbi証券,楽天証券,どちら
(画像=SBI証券より引用)

まずはSBI証券の特徴を紹介します。

SBI証券の特徴1:IPO(新規上場株)の取り扱いはトップクラス

SBI証券で口座開設するメリットの1つに、 IPOの取扱いが多いということがあります。

IPO
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、証券取引所へ株式を新たに上場させることをいいます。

IPOでは実際の上場前に抽選などで株を手に入れられる可能性があり、 上場日にすぐ売却すると利益となることが多いのが特徴です。

~SBI証券が取り扱った直近のIPO実績~

企業名 公開価格 初値 損益
プラスアルファ・コンサルティング 2,300円 2,720円 1.18倍
ステムセル研究所 2,800円 4,830円 1.73倍
アイ・パートナーズフィナンシャル 3,120円 9,880円 3.17倍

日経新聞によると、2020年のIPO初値上昇率は平均2.3倍でした。上場前にIPO銘柄を買う事ができた人は、すぐに売りさえすれば資金を2.3倍にできたということになります。

出典:日本経済新聞 2021年1月22日「上場の値決め、慎重すぎ? 初値上昇率15年ぶり高水準」

そんなIPOの取り扱いが、SBI証券は証券業界の中でもトップクラス。 例えば2021年3月通期で SBI証券は80銘柄を取り扱いましたが、2位のみずほ証券は58銘柄、3位の日興証券は47銘柄です。SBI証券が2位以下に大きな差を付けていることがわかりますね。

IPO投資は抽選に必ず当たるわけではないですし、当たっても絶対に利益が出るわけでもありません。それでも実績を考えるとやっぱり興味が出てきますよね。

【SBI独自の「IPOチャレンジポイント」】
SBI証券の場合、IPOの抽選に外れても「IPOチャレンジポイント」がもらえます。これは次回の抽選以降に使うことができるポイントで、 IPOの当選確率が上がるシステムです。

IPOの実績が豊富で、かつ抽選に外れても救済があるSBI証券はIPO投資をしたい人には外せない証券会社といえるでしょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

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SBI証券の特徴2:商品の取り扱い本数が多い

SBI証券は 多くの商品・サービスを取り扱う点にも特徴があります。主な取扱商品およびサービスを以下にまとめます。

  • 国内株式(単元未満株も対応)
  • 海外株式
  • 投資信託
  • 債券
  • ロボアドバイザー
  • FX
  • 先物・オプション
  • 金・銀・プラチナ
  • iDeCo(イデコ)
  • NISA(ニーサ)

上の各項目でさらに豊富な銘柄を取り扱っており、選択肢はまさに無限大です。これはほかのネット系証券と比較してもかなりの数。

さまざまな選択肢から自由に商品を選びたい方はSBI証券を選ぶといいでしょう。

SBI証券の特徴3:「三井住友カード」で積み立てができる

sbi証券,楽天証券,どちら
(画像=SBI証券より引用)

SBI証券は2021年6月30日以降、 「三井住友カード(三井住友カード社発行のクレジットカード)」で投信積立の代金を決済できるようになりました。

同カードは利用代金の0.5%分のポイントを受け取れるため、投信積立でもポイントが貯まるようになります。

SBI証券は投資信託の購入手数料が無料です。つまり、投資信託をカード決済すれば0.5%分必ずお得になる魅力的なサービスです。カード決済は「つみたてNISA」も対象です。これからSBI証券で投信積立を行う方はぜひカード決済を検討しましょう。

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SBI証券の特徴4:「Tポイント」か「Pontaポイント」で投資ができる

SBI証券 では Tポイントを使って投資信託を買うことができます。使えるポイントは通常のTポイントに加え、期間固定ポイントも対象。さらに2021年11月からはPontaポイントも利用が可能です。

ただし対象は投資信託だけで、株式は買えないため注意しましょう。

【Tポイントで株を買いたいなら「ネオモバ」で口座開設】
「どうしてもTポイントで株式を買いたい!」という方は「SBIネオモバイル証券」を利用してもいいかもしれません。SBIグループの子会社で、こちらならTポイントを使って株式投資ができます。

SBI証券の特徴5:25歳以下は国内株式手数料無料

SBI証券は2021年4月、25歳以下の国内株式手数料を実質無料としました。26歳になる誕生月の月末まで、かかった手数料の全額がキャッシュバックされます。

キャッシュバックは取引の翌月下旬に行われます。ただし1株単位で取引できる「S株(単元未満株)」は対象外です。またSBI証券では株式の取引手数料にTポイントなどが付与されますが、そちらも対象外となるため注意しましょう。

【25歳以下の国内株式手数料無料化の注意点】
  • キャッシュバックは取引の翌月下旬
  • S株(単元未満株)は対象外
  • ポイント付与の対象外

SBI証券の特徴6:2つのロボアドバイザーが利用できる

「ロボアドバイザー」は、運用の一部をAIに一任できるサービスです。SBI証券は以下 2つのロボアドバイザーサービスを提供しています。

サービス名 概要 自動運用
SBI ファンドロボ 投資信託を選んでくれるサービス
ウェルスナビfor SBI 運用を一任できるサービス

それぞれどのような特徴があるのか確認しましょう。

✔SBI ファンドロボ:モーニングスター社の評価データで投資信託を自動選定
「SBIファンドロボ」は簡単な質問に答えると、ぴったりの投資信託を提案してくれるサービスです。利用料は無料で、SBI証券に口座を持っていない方でも利用できます。

ただし「SBIファンドロボ」が行ってくれるのは提案までです。実際にその投資信託に投資するには、自分で手続きする必要があります。

✔︎ウェルスナビfor SBI:世界中の資産で自動運用
「ウェルスナビ for SBI」では、簡単な質問に答えれば投資からその後の管理まで自動で行ってくれるサービスです。専用口座の開設が必要で、管理手数料が別に1%掛かります。


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楽天証券の特徴

sbi証券,楽天証券,どちら
(画像=楽天証券Webサイトより引用)


続いて楽天証券の特徴を紹介します。

楽天証券の特徴1:楽天ポイントが貯まる

楽天証券は同じグループなどで使える 「楽天ポイント」が貯まるメリットがあります。楽天証券で楽天ポイントが貯まる仕組みを確認しましょう。

✔︎投資信託にポイント投資すると楽天市場で+1倍
楽天証券では楽天ポイントで投資信託や株式を買うこともできます。

投資信託を楽天ポイントで買う場合、楽天市場でポイント還元率が+1倍になるSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になります。 1回で500円以上投資信託を買う場合に、1ポイントでも利用すれば対象です。

楽天カード決済と組み合わせることもでき、より効率的にポイントを貯めることができるでしょう。


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楽天証券の特徴2: 楽天銀行との連携で普通金利が100倍に

楽天銀行と楽天証券を連携させると、楽天銀行の普通預金の金利が0.1%まで引き上げられます。楽天銀行と楽天証券を「マネーブリッジ」というサービスで連携させることが条件です。 取引のたびに楽天証券に入金しなくても、自動的に入出金をしてくれるようになります。

楽天証券の特徴3:クレジットカード決済で投資ができる

楽天証券も投資信託の積立代金をクレジットカードで決済できます。対象は「楽天カード」 。積立代金の1%分のポイント還元を受け取ることが可能です。

楽天カード決済はつみたてNISAにも対応しています。年間40万円をすべて楽天カード決済すれば4,000円相当のポイントを受けられるでしょう。。なお楽天カード決済は年間60万円まで可能のため、通常の課税口座でも積み立てれば最大6,000円相当のポイント還元が受けられます。

さらに楽天証券では投資信託は保有しておくだけでポイントが貯まります。ポイントが貯まる仕組みは「資産形成ポイント」か「ハッピープログラム」の2つあり、いずれか選ぶことができます。

「買うとき」と「保有するとき」の両方でポイントが貯まる点は楽天証券の大きな強みといえるでしょう。

楽天証券の特徴4:取引ツール「マーケットスピード」が無料

楽天証券はパソコン向け取引ツール 「マーケットスピード」を無料で提供しています。画面を好きなようにカスタマイズできるので、自分だけの取引しやすい環境を作ることができます。

楽天証券の特徴5:日経新聞が無料で読める

楽天証券は「日本経済新聞」の朝刊と夕刊を閲覧できる「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で提供しています。上述の「マーケットスピード」のほか、スマホアプリ版の「iSPEED(アイスピード)」で利用できます。

通常、日経新聞の購読料は紙面版(朝刊・夕刊)で月に4,900円、電子版と合わせると月に5,900円掛かります。これが無料で利用できるのは嬉しいポイントですね。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

無料で読めるのは日経新聞だけではありません。企業や産業の情報により特化した 「日経産業新聞(購読料:月額4,000円)」や、消費トレンドに特化した「日経MJ(購読料:月額2,300円)」も閲覧が可能です。

楽天証券に口座を開設すれば、投資だけでなく、自分のキャリアにも活かせそうな 情報を無料で手に入れることができます。投資をしない方でも楽天証券の口座を持ってみてもよいかもしれません。

SBI証券と楽天証券をさらに徹底比較!

sbi証券,楽天証券,どちら
(画像=Anton/stock.adobe.com)

SBI証券と楽天証券を「項目ごと」に比較してみましょう。こうして並べて見ると、それぞれの特徴やメリットがさらに見えてくると思います。IPOの実績などは特に大きく違いがわかりますね。

比較項目 SBI証券 楽天証券
外国株式 9ヵ国 6ヵ国
ポイント投資 投資信託だけ 株式と投資信託でOK
投資信託数 2,650本 2,687本
一般NISA、
つみたてNISA
の取り扱い
両方対応 両方対応
つみたてNISAの
取り扱い数
175本 177本
iDeCoの取り扱い数 37本 32本
IPOの実績
(2020)
85銘柄 38銘柄
ロボアドバイザー SBIファンドロボ
Wealth Navi for SBI
一部のみ
銀行との連携 住信SBIネット銀行 楽天銀行
公式サイト 公式サイト
SBI証券 楽天証券
外国株式 9ヵ国 6ヵ国
ポイント投資 投資信託だけ 株式と投資信託でOK
投資信託数 2,650本 2,687本
一般NISA、
つみたてNISA
の取り扱い
両方対応 両方対応
つみたてNISAの
取り扱い数
175本 177本
IPOの実績
(2020)
85銘柄 38銘柄
ロボット
アドバイザー
SBIファンドロボ
Wealth Navi for SBI
一部のみ
銀行との連携 住信SBIネット銀行 楽天銀行
公式サイト 公式サイト

さらにここからは、次の9項目で両社を細かく比較しました。

①口座数
②手数料
③つみたてNISA
④iDeCo
⑤商品数
⑥IPO実績
⑦ポイント制度
⑧アプリの機能
⑨キャンペーン

自分のこだわりたい項目ではどちらの方が優勢なのかをチェックしていきましょう!

SBI証券と楽天証券の比較① 口座数:楽天証券が猛追!

「みんなが選んでいる証券会社が安心」と思う人は、口座数が気になるのではないでしょうか。

SBI証券:603万口座(2021年3月時点)
楽天証券:600万口座(2021年5月時点)

どちらも600万口座に到達しています。

これまで口座数はSBI証券が圧倒的でした。しかし近年は楽天証券の口座数が急増し、両社の口座数の差はなくなりつつあります。楽天証券のサービスが投資家に選ばれているといえるでしょう。

なおSBI証券は同グループの「SBIネオモバイル証券」「SBIネオトレード証券」を含めると681.3万口座あります(2021年3月末時点)。まだ差はありますが、 楽天証券は5ヵ月で100万口座増やした実績があります。これからも口座数の伸びには期待できますね。一方 SBI証券もサービスを拡充し、顧客獲得に力を入れています。楽天証券がSBIグループの全口座数を追い抜くか注目です。

「みんなが選んでいるか?」という点では両社互角と言えるでしょう。

SBI証券と楽天証券の比較② 手数料:SBI証券の方が安め

株式手数料も両社互角ですが、「定額系プラン」を考慮するとSBI証券の方が安いといえそうです。

株式手数料には取引1回ごとに計算する「1取引ごとプラン」と、1日の取引金額の合計で手数料を計算する「定額系プラン」があります。

このうち 「1取引ごとプラン」では両社に差はありません。それぞれの手数料は以下の通りです。

【株式手数料の比較(税込 1取引ごとプラン)】

1回の取引金額
5万円まで 10万円まで 20万円まで 50万円まで 100万円まで
SBI証券
(スタンダードプラン)
55円 99円 115円 275円 535円
楽天証券
(超割コース)
55円 99円 115円 275円 535円

一方の「定額系プラン」は以下の通りです。1日100万円以下なら両社ともに無料ですが、 100万円を超えるとSBI証券の方が安くなります。

【株式手数料の比較(税込 定額系プラン)】

1回の取引金額
100万円まで 200万円まで 300万円まで 以降100万円ごとに
SBI証券
(アクティブプラン)
0円 1,238円 1,691円 295円ずつ追加
楽天証券
(いちにち定額コース)
0円 2,200円 3,300円 1,100円ずつ追加

上記のことから、SBI証券の方が安く取引できるといえるでしょう。

【1回の取引が100万円を超えるなら「1取引ごとプラン」がおすすめ】
SBI証券、楽天証券ともに2つの手数料プランがありますが、どちらか迷ったら 「1回の取引が100万円を超えるか」で判断しましょう。1回100万円以上の取引を行う場合、手数料は必ず「1取引ごとプラン」のほうが安くなるためです。

1回100万円以上の取引とは、株価100円なら1万株以上、株価1,000円なら1,000株以上の取引を1度に行う場合が該当します。買いだけではなく売りにも手数料がかかるため注意しましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

SBI証券と楽天証券の比較③ つみたてNISA:商品が多いのは楽天

両社のつみたてNISAの概要は以下の通りです。商品の取り扱いが多いのは楽天証券ですが、積立コースが多いのはSBI証券となりました。

証券会社 SBI証券 楽天証券
銘柄数 175本 177本
積立コース 毎月、毎週、毎日 毎月、毎日
公式サイト 公式サイト 公式サイト
※2021年8月24日時点


つみたてNISAでは一括投資できず「定期かつ継続的な買付」に限定されていますが、そのペースは金融機関によって異なります。多くの金融機関は「毎月1回」としていますが、楽天証券はさらに「毎日1回」、SBI証券はさらに「毎週1回」を選ぶことができます。

よりたくさんの商品から選べるのは楽天証券ですが、自由なペースでつみたてNISAをできるのはSBI証券といえそうです。

SBI証券と楽天証券の比較④ iDeCo:商品が多いのはSBI

iDeCoについても、両社の概要を以下にまとめました。取扱商品数が多いのはSBI証券となりましたが、種類は楽天証券のほうが多いです。

SBI証券(37本) 楽天証券(32本)
元本確保型 1本 1本
投資信託 36本 31本
内、国内株式
内、国内債券
内、先進国株式
内、新興国株式
内、先進国債券
内、新興国債券
内、ハイイールド債券
内、複合資産
内、REIT
内、その他(金など)
※2021年8月24日時点。
※投資信託の種類は確定拠出年金教育協会から引用


出典:確定拠出年金教育協会 iDeCoナビ「商品内容で比較」

SBI証券のiDeCoは「ハイイールド債券」の投資信託を取り扱いません。これは通常より破綻の可能性が高く、その分利回りが高い債券で運用される投資信託を指します。

その他の投資信託は両社取り扱いがあり、その数はSBI証券のほうが多いです。しかし「ハイイールド債券」もiDeCoの選択肢に含めたい場合は楽天証券を選んだ方がよいでしょう。

SBI証券と楽天証券の比較⑤ 商品数:「1株取引」はSBI証券だけ

どちらも多くの商品やサービスを取り扱うため、さまざまな資産運用ができます。以下に主な取扱商品・サービスをまとめます。

SBI証券 楽天証券
国内株式
海外株式
単元未満株 ×
投資信託
貴金属(金、プラチナなど)
FX
iDeCo(イデコ)
NISA(ニーサ)

比較すると 「単元未満株」サービスで差が付きました。

「単元未満株」とは通常100株単位で取引する国内株式を1株単位で取引できるサービスです。SBI証券は「S株」としてサービス提供していますが、 楽天証券は取り扱っていません。

国内株式を少額取引で取引したい方はSBI証券の方が向いているでしょう。

SBI証券と楽天証券の比較⑥ IPO実績:SBI証券の大勝

IPOの取り扱いはSBI証券が圧倒的に多いです。参考に両社のIPO実績を以下にまとめます。

SBI証券 楽天証券
2018年 86件 11件
2019年 84件 26件
2020年 85件 38件
2021年
(1~6月)
52件 33件

SBI証券は2018~2020年まで80件以上のIPOを取り扱い、2021年も半年で50件を超えています。一方楽天証券は少しずつ増えているものの、SBI証券には大きく差を付けられています。

SBI証券のIPO取り扱い数は証券業界の中でもトップクラスです。2021年3月通期では全IPOの93%をSBI証券が取り扱いました。2位のみずほ証券で67.4%なので、SBI証券のIPO実績がいかに豊富かわかります。なお、楽天証券は50%でした。

IPOを考えているならSBI証券を選ぶといいでしょう。

SBI証券と楽天証券の比較⑦ ポイント制度:使いやすいのは楽天証券

両社のポイント制度を比較すると、より使いやすいのは楽天証券です。

どう使いやすいのかを解説したいと思いますが、SBI証券と楽天証券のポイント制度は少し複雑です。そこで両社のポイント制度を「ポイントを貯める」と「ポイントを使う」に分けて確認しましょう。

✔︎株式でポイントを貯めるならSBI証券
まずは「ポイントを貯める」点で両社の制度をチェックしてみましょう。それぞれ以下のような取引でポイントが貯まります。

SBI証券 楽天証券
新規口座開設 100ポイント
株式取引 1.1% or 3.0% 1%
投信積立のカード決済 0.5% 1.0%
投資信託の残高 0~0.2% 0~0.12%

口座開設でポイントが貯まるのはSBI証券だけです。口座開設で一律100ポイントを受け取れます。また株式取引もSBI証券の方が大きなポイントを受け取れます。

一方の楽天証券は投信積立のカード決済で、SBI証券よりも有利になりました。決済金額の1%分のポイントが受け取れるため、SBI証券(0.5%)よりも大きな還元を受けられます。

✔︎ポイントを使いやすいのは楽天証券
次はポイント制度のうち「ポイントを使う」制度をチェックしてみましょう。それぞれ以下の取引にポイントを使えます。

SBI証券 楽天証券
投資信託の購入
株式の購入
投信積立のカード決済

貯まったポイントを使いやすいのは楽天証券といえそうです。投資信託のほか、株式やオプションの購入代金に充てることができます。一方、SBI証券は投資信託の購入にしか使えません。

ポイントを使うのも、楽天証券は制度が充実していることがわかりますね。

SBI証券と楽天証券の比較⑧ アプリの機能:楽天証券の方が高機能

両社はどちらも「スマホ取引アプリ」を無料で提供しています。機能を細かく比較すると、より高機能なのは楽天証券のアプリです。

両アプリの機能を以下のように細かく比較しました。

SBI証券
(SBI証券 株アプリ)
楽天証券
(iSPEED)
アメリカ株式への対応
画面カスタイマイズ
投資ニュース ・四季報
・国内外の経済ニュース
・個別銘柄ニュース
・四季報
・国内外の経済ニュース
・個別銘柄ニュース
・日経新聞(日経テレコン)
・マーケット動画解説
・トウシル
銘柄検索 ・スクリーニング
・ランキング
・テーマ
・チャート形状
・株主優待
・決算日
・スクリーニング
・ランキング
・テーマ
・チャート形状
・株主優待
・業種

大きく違う点は「アメリカ株式への対応」と「画面カスタマイズ」です。 どちらも楽天証券の「iSPEED」は対応していますが、SBI証券の「SBI証券 株アプリ」は対応していません(アメリカ株式は「SBI証券 米国株アプリ」で別途可能)。

投資ニュースでも楽天証券の方が充実しています。どちらも「四季報」や基本的なニュースには対応していますが、楽天証券はさらに「日経新聞」や「楽天証券マーケットNEWS(マーケット動画解説)」を見ることができます。

アプリの機能が充実しているのは楽天証券といえるでしょう。

SBI証券と楽天証券の比較⑨ キャンペーン:両方の参加もおすすめ

両社はどちらもお得なキャンペーンを随時行っています。例えば、2021年7月1日時点では以下のようなキャンペーンがあります。

特典 条件
SBI証券 最大2,000円 1. 口座開設する
2. クイズに答える
楽天証券 最大6,000ポイント 1. 楽天カードに新規入会
2. 投信積立を楽天カードで決済

SBI証券は2021年7月1日~9月30日に口座開設した方のうち、クイズに正解した方に最大 2,000円を進呈するキャンペーンを実施しています。1問正解で1,000円、2問正解で2,000円の進呈です。

ちなみにクイズの内容は以下の通りです。どちらも調べればわかりますが、応募は1回だけなので注意しましょう。

【SBI証券 キャンペーンクイズの内容】
1.S株(単元未満株)は、何株から買付可能?
2.IPO(新規上場株式ブックビルディング)の際に使用することで当選しやすくなる、SBI証券の独自サービスは?

一方、楽天証券は 楽天カード新規入会キャンペーンを常時開催しています。専用ページから楽天カードを申し込み、「楽天e-NAVI(楽天カードの管理サイト)」へログインすると2,000ポイント、その後楽天カード決済で楽天証券の投信積立を行うと4,000ポイントが進呈されます。

キャンペーンの額としては楽天証券の方が大きいです。まだ楽天カードを持っていない方は楽天証券で口座開設するといいでしょう。

もちろん 両方で口座開設し、どちらのキャンペーンにも参加するという方法もおすすめです。

SBI証券と楽天証券、両方開設して使い分ける場合の注意点

上述した通り、SBI証券と楽天証券の両方で口座を開設し、使い分けて「いいとこ取り」するのがおすすめです。しかし複数の証券会社に口座を分けて取引する際は注意点もあります。ここで注意点を確認しておきましょう。

複数の口座を持つ場合は損益通算に注意

1つの証券会社で取引しておくと、年内の損益通算は証券会社が行ってくれます。しかし 証券会社が違う取引は損益通算ができません。

【証券会社 口座の種類】

利益の計算 税金の納付 確定申告の義務
特定口座
(源泉徴収あり)
証券会社が計算 証券会社が源泉徴収 なし
特定口座
(源泉徴収なし)
証券会社が計算 自分で納付 納付額がある場合
申告の義務あり
一般口座 自分で計算 自分で納付 納付額がある場合
申告の義務あり

複数の証券会社で投資を行っている人は、確定申告を忘れずに

確定申告を行うと証券会社が違う場合でも損益通算ができます。証券会社が発行する「年間取引報告書」を利用し、申告を行いましょう。

【「特定口座(源泉徴収あり)なら申告の義務はない】
すべての証券会社において「特定口座(源泉徴収あり)」で取引している場合、複数の証券会社で取引しても、確定申告の義務はありません。損益通算の対象があったとしても同じです。
損益通算をすれば税金の還付を受けられる可能性がありますが、面倒なら放置しても大丈夫です。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

出典:国税庁「No.1476 特定口座制度」

SBI証券・楽天証券の口コミを見てみよう

sbi証券,楽天証券,どちら
(画像=tamayura39/stock.adobe.com)


実際に 「SBI証券」「楽天証券」で口座開設をしている人の口コミを確認していきましょう。

【SBI証券】の口コミ

商品数が豊富

★★★★

SBI証券は、初心者の方でも比較的使いやすい証券会社だと思います。 理由としては、商品数が豊富であり標準的なものはひと通りそろっていること、また、NISAやiDeCoも推奨しており一緒に運用が行いやすい点です。
加えてTポイントで投資もできますので、余ったポイントでコツコツ投資信託を行うような使い方もできます。取引手数料も高くないので、どなたでもおおむね満足できるかと思います。

40代・男性

商品多くてとても満足です!

★★★★★

投資先商品が多くとても満足しています。株だけしたい!FXだけしたい!投資は難しいからまず投資信託から始めたい!様々な理由で証券会社を探すと思いますが、投資をするなら口座は目的やサービスに応じて複数持っておいて損はありません。
SBI証券は、迷いながらとりあえず作ってみたのですが、損はないと思いました。

20代・男性

初心者も上級者も満足できる

★★★★

20年以上使い続けていますが、たえずアプリの改良や新サービスの提供など、顧客の利便性をいつも考えてくれている証券会社だと思います。
Tポイントで投資もできるようになり、さらに利便性がアップしています。初心者だけでなく上級者も満足できる情報量で、口座開設しないともったいない証券会社です。

40代・男性性

動作が少し不安定だが、アプリが良い

★★★★

手数料は平均的で、大手だけあってその他の部分も安定しているという印象です。私は日経平均先物をメインに取引していて、スマートフォン用アプリが使い勝手が良いので重宝しています。特にカスタマイズした「短期」「中期」「長期」の三本の移動平均線が見やすくて便利です。
アプリ版は少し動作が不安定な面がありますが、PC版はストレスなく使えました。

30代・男性

SBI証券で口座開設をする
(公式サイト)


楽天証券の口コミ

楽天ポイントが何よりお得

★★★★★

取引に応じて楽天ポイントがもらえる点が気に入っています。大口顧客なら取引手数料の2%も還元してくれるのでかなりお得です。 楽天スーパーポイントならポイント投資もできますしこんな特権は楽天証券ならでは。楽天証券はおすすめです。

30代・男性

つみたてNISA でも楽天ポイント

★★★★

私は楽天証券を利用してつみたてNISAをしています。楽天証券は投資信託を購入の際、月5万円までなら楽天カード利用で、1%のポイントが付きます。
つみたてNISAの利用枠40万円/年だと1年で4,000ポイントが貯まり、20年積み立てると合計で8万ポイントが貯まることになります。楽天証券のポイント制度はとてもお得です。

20代・男性

ツールの不具合多し

★★

取り扱い銘柄が多く、取引ツールの情報量も多い。取引手数料も安いほうで楽天ポイントのバックもあるので満足できる。
しかしとにかく取引ツール、マーケットスピードの不具合が度々起こるのが致命的。タイミングとスピードが命の株取引で、大事なところで不具合が起こり何度利益を逃したことか。それだけで大幅にマイナスです。

50代・男性

楽天圏で満足です

★★★★

ネットバンキング、楽天カード入会も含めて一から始めるなら楽天証券が一番でしょう。 投資信託の場合も引き落としを楽天カードにすればポイントが貯まるし、余ったポイントを使った投資も可能です。振り込み口座を楽天銀行にすれば完璧ですね。
スマホアプリのi-SPEEDも高機能で初心者でも使いやすいように見た目が工夫されています。今のところ特に不満はありません。

40代・男性

楽天証券で口座開設をする
(公式サイト)


以上を参考にしながら、自分に合った証券会社で口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

証券会社選びでチェックしたい3つのポイント

SBI証券・楽天証券に限らず、 証券会社を選ぶ際は次の3つのポイントを比較するといいでしょう。

sbi証券,楽天証券,どちら
(画像=fuelle編集部作成)


証券会社選びのチェックポイント1:手数料

手数料は証券会社ごとに異なります。商品の取引ごとに発生する手数料のほか、取引しなくても口座の管理手数料が掛かる証券会社もあります。

証券会社を選ぶときは、 できるだけ手数料が安い証券会社を選びましょう。

証券会社選びのチェックポイント2:商品数

投資できる商品は証券会社ごとに違います。商品数が少ないと投資のチャンスを逃しかねません。その 証券会社がどのような商品を用意しているか、事前にしっかり確認しましょう。

証券会社選びのチェックポイント3:NISAなど優遇制度の充実度

投資では、より有利に運用できる優遇制度が用意されています。

用意されている優遇制度は主に3つあります。利益に税金が掛からなくなる「一般NISA(ニーサ)」と「つみたてNISA」、利益に税金が掛からないことに加えさらに投資額が全額所得控除になり給与の手取りが増える「iDeCo(イデコ)」です。

できるだけ優遇制度を利用したほうが有利に運用できますが、すべての証券会社で3つの優遇制度を利用できるわけではありません。 証券会社によっては利用できない優遇制度もあるので、事前に確認しておきましょう。

「SBI証券」「楽天証券」両方の長所を活かして使い分けると効率的

楽天証券もSBI証券も、ネット大手だけあってサービス内容は充実しています。より詳細に比較すると一長一短ありますが、 口座を両方開設し、有利なサービスで使い分けるとより効率的に資産運用できるでしょう。パスワードや暗証番号の使い回しに注意し、上手に活用しましょう。

SBI証券と楽天証券の Q&A

Q
A
SBI証券と楽天証券どちらがおすすめ?
基本的なサービスの充実度はほぼ同じといえます。細かい特徴などの「違い」に着目して、自分にはどちらが向いているのかチェックしましょう。
Q
A
SBI証券はどんな人におすすめ?
主に次の3つのどれかに当てはまる人が向いているといえます。①IPO(新規上場株)に興味がある、②海外株への投資に興味がある、③Tポイントを貯めている。こちらも、それぞれの項目について本文で詳しくチェックしてみてくださいね。
Q
A
楽天証券はどんな人におすすめ?
主に次の3つのどれかに当てはまる人が向いているといえます。①投資信託での運用を考えている、②楽天ポイントを貯めている、③楽天銀行を利用している。それぞれの項目について、本文で詳しくチェックしてみましょう。
Q
A
両方の口座を開設することは可能?
可能です。両方の口座があれば、有利な商品ごとに証券会社を切り替えることができるためおすすめです。たとえば「つみたてNISAはカード決済できる楽天証券」で、「IPOや海外株式へ投資するならSBI証券」といったように、両社のいいとこ取りで運用することができます。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有

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