積立NISAかiDeCoか?
(画像=fuelle編集部)

40代から投資を始めるならつみたてNISAかiDeCoか、どちらがいいのでしょうか。その答えは、少額から長期的に投資したいならつみたてNISA、老後資金を貯めたい人や自営業者やフリーランスの人はiDeCoが良いでしょう。

両方を併用することもできるので資金に余裕があればつみたてNISAとiDeCoを同時に進めてみるのもいいかもしれません。ただし、併用する場合は手間がかかるので注意が必要です。詳しく見ていきましょう。

この記事でわかること
  • 40代でつみたてNISAが向いているのは少額から長期的に投資したい人
  • iDeCoのほうが向いているのは老後資金を貯めたい人や自営業者やフリーランスの人
  • 資金に余裕があれば積立ニーサとイデコを併用するのもあり!
  • 併用するなら優先順位と配分を重要視する
  • 併用のデメリットは資産管理において手間がかかり多くの資金が必要なケースがあること

目次

  1. 40代で積立ニーサのほうが向いている人とは?
    1. 少額から投資を始めたい人
    2. リスクをなるべく避けたい人
    3. 投資初心者
  2. 40代でiDeCoのほうが向いている人とは?
    1. 自営業者やフリーランスの人
    2. 税金の控除で優遇されたい人
    3. 複数の投資先を自分でしっかりと選びたい人
    4. 老後のためにしっかりとお金を貯めたい人
  3. 40代で始めるなら積立NISAか、iDeCoか?業種別のおすすめの選択肢
    1. 会社員は積立限度額によって方針を決めよう
    2. 公務員は積立NISAをメインに運用しよう
    3. 自営業者はiDeCoをメインに運用しよう
    4. 専業主婦(夫)は積立NISAがおすすめ
  4. 積立NISAとiDeCoは併用できる?
    1. 積立ニーサとイデコを併用するメリット
    2. 積立NISAとiDeCoを併用するデメリット
  5. 積立NISAか、iDeCoか?年代別おすすめの選択肢
    1. 20代は積立NISAを始めよう
    2. 30代は積立NISAとiDeCoを併用しよう
    3. 40代はなるべく早めにiDeCoを始めよう
    4. 50代はNISAを活用しよう
  6. おすすめ証券会社
  7. 40代から始めるなら積立NISAかiDeCoかについてのQ&A

40代で積立ニーサのほうが向いている人とは?

1.積立NISAかiDeCoか?
(画像=fuelle編集部)

40代でつみたてNISAが向いているのは以下の3つのようなケースです。詳しく確認していきましょう。

40代で積立ニーサが向いている人
  • 少額から投資を始めたい人
  • リスクをなるべく避けて長期的に投資したい人
  • 投資初心者

少額から投資を始めたい人

iDeCoの最低積立額は5,000円ですが、つみたてNISAは多くのネット証券で最低積立額が100円からなので、少額からでも投資を始められるというメリットがあります。また、口座開設や口座の維持などにかかる手数料が少ないのも、つみたてニーサのうれしいポイントです。

現時点での資金力は少なくてもこれから投資額を増やしていきたいと考えている人は積立ニーサがいいでしょう。

リスクをなるべく避けたい人

投資に不安があってリスクをできるだけ抑えたい場合は、つみたてNISAをおすすめします。

積立ニーサの投資先は、金融庁の基準を満たした「指定インデックス投資信託184本」「指定インデックス投資信託以外の投資信託23本」「上場株式投資信託(ETF)7本」に限定されています。
参考:金融庁

長期投資に向かない値動きが激しい商品は含まれておらず、比較的安全と認められた商品の中から選べるため、大きく損をする可能性も低くなるでしょう。

つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。
引用:金融庁

投資初心者

投資に慣れていない初心者にも積立ニーサはおすすめです。投資で儲けるには「安く買って高く売る」のが基本ですが、売買タイミングを判断するのは難しいものです。積立投資なら、毎月一定額の投資信託を購入することで、結果的に平均購入価格を安定させられます。タイミングを検討する必要がないため、投資初心者でも気軽に始められます。

また、前述の通り金融庁の基準を満たした商品に限定されているため、投資の知識があまりなくても選びやすいでしょう。

つみたてNISAのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 大和証券 野村證券 みずほ証券 SBIネオトレード証券
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 22本 7本 3本 1本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 100円 1,000円 1,000円 100円
積立コース 毎月
毎週
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと 毎月 毎月 毎月
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
1%または0.2%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
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※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.100円につき1ポイントまたは500円につき1ポイント
※ランキング根拠はこちら

40代でiDeCoのほうが向いている人とは?

2.積立NISAかイデコか?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAよりもiDeCoのほうが向いているのは、以下の4つのケースでしょう。詳しく解説します。

40代でiDeCoが向いている人
  • 自営業者やフリーランスでイデコを運用したいと考えている人
  • 節税メリットで税金の控除で優遇されたい人
  • 複数の投資先から自分の希望する商品を運用したい人
  • 老後資金を貯めたい人

自営業者やフリーランスの人

自営業者やフリーランスならばiDeCoがいいでしょう。

会社員は厚生年金と国民年金の両方を受給できますが、自営業者は基本的に国民年金のみとなるので受け取れる年金額に差があります。

また、会社員は基本的に退職金がありますが、自営業者は小規模企業共済制度などを活用しない限り退職金がありません。そのため、自営業者はできるだけ早い段階から老後資金対策をしておきたいところです。

iDeCoは働き方によって掛けられる上限額が異なり、自営業者であれば年間81万6,000円が上限です。40歳から積み立て始めると老後には大きな額になるでしょう。

イデコを退職金のように一括で受け取る場合は退職所得控除の対象となるため、退職金替わりに運用する手もあります。

参考:国民年金基金連合会

税金の控除で優遇されたい人

iDeCoは節税メリットが大きいため税金の控除を受けたい人はつみたてNISAよりもイデコのほうがいいでしょう。ある程度の収入があって住民税や所得税を多く支払っているならば、節税効果もより高くなります。

ただし、イデコの掛け金は1年に1度しか変更できず、1年間を通して同じ金額を積み立てていく必要があります。途中で掛け金を捻出するのが困難にならないようにしましょう。その意味ではiDeCoは収入がある程度安定している人に向いています。

複数の投資先を自分でしっかりと選びたい人

積立ニーサで選択できる商品は金融庁の基準を満たした一定の投資信託であり、選べる商品数は計214本に限定されています。

一方、iDeCoは投資信託の他に債券や保険商品、定期預金、外貨建て商品など幅広い商品から選択できます。つみたてNISAよりも選べる商品の種類が多いため、自分でしっかり検討して選択したい人はイデコのほうが向いています。

老後のためにしっかりとお金を貯めたい人

イデコは、原則60歳まで払出しできません。これは急遽お金が必要になった際にはデメリットですが、確実に貯めるという意味ではメリットにもなります。

イデコを始めるタイミングにもよりますが、老後の資金が心配で確実にお金を貯めていきたいと考えている人には、iDeCoの活用をおすすめします。

SBI証券でイデコを始める
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楽天証券でiDeCoを始める
(公式サイト)

40代で始めるなら積立NISAか、iDeCoか?業種別のおすすめの選択肢

3.積立ニーサかイデコか?
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iDeCoは業種により投資限度額の上限の設定が異なるため上手な活用方法も異なります。会社員、公務員、自営業者、専業主婦(夫)など業種別におすすめの選択肢の一例を紹介します。

会社員 積立限度額に応じて方針を決めよう
公務員 つみたてNISAをメインに運用しよう
自営業者 iDeCoをメインに運用しよう
専業主婦(夫) つみたてNISAをメインに運用しよう

会社員は積立限度額によって方針を決めよう

会社員の場合は、以下のように投資限度額の上限がケースにより異なります。

会社に企業年金がない会社員 月額2万3,000円
企業型DCにのみ加入している会社員 月額2万円
DBと企業型DCに加入している会社員 月額1万2,000円

企業型確定拠出年金(DC)は、入社後に自動的に加入するケースと任意加入のケースがあります。iDeCoと同様に、積み立てた資金を原則60歳まで引き出すことができません。

企業によっては企業型確定拠出年金(DC)と確定給与企業年金(DB)の両方を採用しているケースもあり、その場合はイデコの投資限度額が少なくなります。

勤務先に企業型DCやDBのような年金制度がなければ、イデコをメインに活用するのがいいでしょう。企業型DCやDBに加入している会社員であれば、つみたてNISAの運用でもいいかもしれません。会社の企業年金制度の有無により、運用方針を定めるのがおすすめです。

企業型DC
会社が従業員の年金口座に毎月掛け金を積み立て、従業員が運用していく確定拠出年金のこと

参考:投資信託協会

DB
会社が拠出・運用・管理・給付を担ってくれる確定給付企業年金のこと

参考:労働金庫連合会

公務員は積立NISAをメインに運用しよう

公務員の場合、iDeCoの毎月の投資限度額の上限は1万2,000円(2024年の制度改正で上限が2万円に引き上げられる予定)、年間14万4,000円に設定されています。より多くの額を投資したければ1年間40万円を上限に投資できる積立ニーサをメインに運用するのがおすすめです。

毎月の掛け金を設定しておけば、あとは自動で投資してくれるので忙しい方にも適しています。
参考:国民年金基金連合会

資金面での余裕があるならイデコも併用して老後資金を上乗せしましょう。上限額が低い分、併用しやすいかもしれません。

SBI証券でつみたてNISAを始める
(公式サイト)

自営業者はiDeCoをメインに運用しよう

会社員や公務員のような第2号被保険者は国民年金と厚生年金を受給できるのに対し、自営業者等の第1号被保険者は国民年金しか受給できず、老後の収入が手薄になりがちです。

そのため老後に不安を抱える自営業者やフリーランスの人はイデコをメインに活用して老後資金を補完することをおすすめします。

自営業者の場合、イデコの毎月の投資限度額の上限は6万8,000円、年間81万6,000円です。12年積み立てると1,000万円近くなるため、できるだけ早くiDeCoを始めるのがおすすめです。

参考:国民年金基金連合会

掛け金は1年に1度しか変更できないため、収入の変動を見越した設定にしましょう。

SBI証券でiDeCoを始める
(公式サイト)

専業主婦(夫)は積立NISAがおすすめ

iDeCoの掛け金は全額所得控除の対象ですが、専業主婦(夫)は所得がないため、所得控除のメリットを受けられません。積立ニーサはいつでも解約でき、最低積立金額が100円の金融機関もあるため、専業主婦(夫)にはつみたてNISAがいいでしょう。

働いている夫または妻からお金を受け取って妻(夫)名義の口座で投資もできます。年間110万円以下の贈与には税金がかからないので、つみたてニーサの上限額である40万円を受け取った場合も贈与税は発生しません。

贈与税は、一人の人が1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から基礎控除額の110万円を差し引いた残りの額に対してかかります。したがって、1年間にもらった財産の合計額が110万円以下なら贈与税はかかりません(この場合、贈与税の申告は不要です)。
引用:国税庁

SBI証券でつみたてNISAを始める
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楽天証券で積立ニーサを始める
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積立NISAとiDeCoは併用できる?

4.積立NISAかイデコか?
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ここまで「つみたてNISAに向いている人」「iDeCoに向いている人」、さらに職種別の選択肢について解説しましたが、つみたてニーサとイデコは併用できます。

一般NISAと積立ニーサは1人1口座(併用不可)しか開設できませんが、iDeCoとの併用はどちらも可能です。

将来に向けて非課税制度を最大限に活用した積立していきたいと考えているなら、併用を検討してみるのもいいでしょう。ここでは、併用のメリットとデメリットについて説明します。

積立ニーサとイデコを併用するメリット

まずは、つみたてニーサとiDeCoを併用するメリットから、詳しく確認していきましょう。

併用のメリット
  • 1年あたり40万円を上乗せて投資できる
  • 商品選択の幅が広がり、分散投資に向いている
  • 組み合わせることでより長期にわたって積み立てできる

投資できる上限額が上がる

つみたてNISAとiDeCoを併用することで、非課税で投資できる上限額がアップします。

イデコの上限額は職種によって異なりますが、積立ニーサは年間40万円が限度です。イデコのみ運用している人がつみたてニーサを始めることで、1年あたり40万円を上乗せ投資できます。

また、通常はその年の運用益に20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAやiDeCoを利用すれば課税されず、利益がすべて手元に残ります。運用によって確実に資金が増える保証はありませんが、利益が出れば非課税のメリットは大きくなるでしょう。

さまざまな商品から選んで投資できる

積立ニーサはETFを含む投資信託、イデコは投資信託の他にも債権や定期預金、保険商品、外貨建て商品と、それぞれ投資できる対象商品が異なります。併用によって選択肢が広がり、より多くの商品から選んで投資が可能です。

【それぞれの対象商品】
つみたてNISA iDeCo
金融庁の基準をクリアした投資信託 投資信託
信託商品
債券
株式
外貨建て商品
預貯金
組み合わせれば投資先の分散にもつながり、一部に損失が出ても他の利益で相殺もしくは上乗せできるなど、分散投資のメリットは大きいでしょう。

期間に縛られず資産運用ができる

つみたてNISAとiDeCoは、長期・積立・分散の要素を押さえて少額から投資できる仕組みを採用しています。積立ニーサは最長20年間、イデコは65歳まで利用でき、組み合わせれば長期積立が可能です。

若いうちはつみたてニーサの配分を多くしておき、老後が見えてきたらイデコの配分を多くするなど、長い目で見た資産形成ができるでしょう。

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積立NISAとiDeCoを併用するデメリット

両方を併用するデメリットについても、詳しく押さえておきましょう。

併用のデメリット
  • タイミングによっては元本割れする可能性もある
  • つみたてNISAとイデコの口座を分ける場合は、資産管理において手間が必要
  • 多くの資金が必要なケースもある

元本割れするリスクが高まる

iDeCoの中には元本保証の商品が一部ありますが、投資である以上、商品によっては元本割れのリスクがあります。またつみたてNISAの商品については元本保証されているわけではありません。

両方の制度を活用して多くの資金を投資した場合、タイミング次第では商品が値下がりする可能性もあります。どちらも長期にわたって運用する商品であることを念頭に置き、一時的な値下がりに一喜一憂せずに冷静な判断が必要です。

資産管理が大変

併用に際しては金融機関が同じでも、口座を2つ開設しなければいけません。また、運用状況を確認する手間がかかってしまうのはデメリットでしょう。

それぞれの口座を別の金融機関で開設できますが、金融機関によっては一つのIDで両方の口座管理ができます。資産管理をしやすくするため、手続きの利便性を重視して金融機関を選ぶのもいいでしょう。

多くの資金が必要になる

両方の非課税枠を最大限活用しようとすると、必然的に毎月の積立額は大きくなります。場合によっては投資額が家計を圧迫することがあるかもしれません。どちらの制度も少額から無理なく投資できるので、ライフスタイルや家計に合わせた持続可能な資金計画を立てる必要があります。

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積立NISAか、iDeCoか?年代別おすすめの選択肢

5.積立ニーサかイデコか?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAとiDeCoの併用ができても、どう組み合わせるべきか配分に悩む人も多いでしょう。併用する場合、始める年齢に応じて優先順位が高いほうの配分を多く設定するのがバランスよく運用するポイントです。

ここでは、年代別組み合わせの一例を紹介します。ただし、正解はないため、参考にしつつライフスタイルに合わせて検討してみてください。

【年代別のおすすめ一例】
20代 つみたてNISAをメインに!ライフプランによってはイデコも検討
30代 つみたてNISAとiDeCoの併用がベスト
40代 iDeCoの配分を増やす
50代 一般NISAも活用、資金に余裕があればイデコの運用も視野に入れる

20代は積立NISAを始めよう

20代はまだまだ若く、今後のライフプランが定まっていない人も少なくないでしょう。iDeCoは60歳まで払出しできないため、今後お金が必要になったタイミングで困ることがあるかもしれません。

つみたてニーサならいつでも払出しできるため、20代はつみたてニーサを活用するのがいいでしょう。収入が少なくて余裕がなくても少額から積立できるため、若い世代に適しています。早期につみたてニーサを運用することで投資の経験にもなり、将来に役立てられます。

ただし、20代であってもライフプランが明確に描けているならば、早い段階から老後の資産形成ができるイデコを活用するのもいいでしょう。

30代は積立NISAとiDeCoを併用しよう

30代は資金に余裕ができるタイミングですが、子どもがいる家庭も少なくないので何かと出費もかさむ時期でしょう。積立ニーサを活用して、中長期的なライフイベントに備えるのがおすすめです。

ただし、教育資金や住宅資金といった10年以内に必要となるだろう資金を、つみたてニーサで貯めるのはおすすめしません。なぜなら、使いたいタイミングで資産が増えているとは限らず、また積立期間も短いので複利効果を得にくいからです。

10年以上先のライフイベントに向けての資金であれば、つみたてニーサの活用もいいでしょう。

30代後半にかけては、イデコの利用開始を検討してみてください。早めにスタートすることで老後資金を多くつくれます。しかし、一度イデコに加入すると60歳まで払出しできない点には注意が必要です。

40代はなるべく早めにiDeCoを始めよう

40代は、老後に備えた資金の貯め時です。イデコは65歳までしか投資できないため、年齢を重ねるごとに積立できる総額が少なくなってしまいます。積立期間が長いほど老後の資金を多く残せるため、できるだけ早くiDeCoを始めるのがいいでしょう。

資金に余裕があるなら上限額まで積立できるのに越したことはありません。子どもの教育資金や住宅資金など家計が厳しくなりがちな時期ですが、少額からでも継続して積み立てていくのがおすすめです。

50代はNISAを活用しよう

50代ともなると、老後がより近づいてきます。老後資金つくりのラストスパートをかけるべく、一般ニーサも活用するといいかもしれません。

一般ニーサは非課税期間最長5年間とつみたてニーサやイデコよりも短いですが、新規投資額の上限は毎年120万円で、つみたてニーサよりも多くの額を投資できます。iDeCoは65歳までしか投資できないため、50代からでは積み立てできる総額も少なくなります。

50代は病気のリスクも高まる年代で、医療費が突発的に必要になる可能性もあります。イデコは60歳まで払出しできませんが、NISAなら必要なタイミングで引き出せるため、いざというときにも安心でしょう。

資金に余裕があるなら節税の恩恵が受けられるiDeCoも併用し、両方のメリットを得るのもいいでしょう。

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おすすめ証券会社

ネット証券は手数料が安く取り扱い商品数が多い会社が多くあります。ここではつみたてニーサやiDeCoを始めるのにおすすめの証券会社を比較表で紹介します。

つみたてNISAのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 大和証券 野村證券 みずほ証券 SBIネオトレード証券
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 22本 7本 3本 1本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 100円 1,000円 1,000円 100円
積立コース 毎月
毎週
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと 毎月 毎月 毎月
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
1%または0.2%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
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※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.100円につき1ポイントまたは500円につき1ポイント
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総合口座おすすめ証券会社ランキング
2022年6月時点
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
証券会社 楽天証券 SBI証券 マネックス証券 松井証券 auカブコム証券 SBIネオトレード証券 SMBC日興証券 野村證券 大和証券 みずほ証券
手数料 10万円 99円 99円 99円 0円 99円 88円 137円 152円 1,100円 1,045円
50万円 275円 275円 275円 0円 275円 198円 440円 524円 1,897円 1,733円
100万円 535円 535円 535円 1,100円 535円 374円 880円 1,048円 3,795円 3,465円
最短口座開設日数 翌営業日 当日 翌営業日 当日 翌営業日 3営業日 当日 5営業日 当日 3営業日
一般NISA
つみたてNISA 181本 183本 152本 173本 171本 1本 158本 7本 22本 3本
iDeCo ×
投資信託 2,652本 2,666本 1,252本 1,612本 1,563本 10本 1,087本 990本 516本 319本
IPO実績 74社 122社 66社 56社 42社 20社 81社 取扱あり 50社 30社(主幹事)
外国株 6ヵ国 9ヵ国 2ヵ国 1ヵ国 1ヵ国 × 2ヵ国 4ヵ国 19ヵ国 17ヵ国
米国株 4,577銘柄 6,000超銘柄 5,000超銘柄 497銘柄 1,058銘柄 × 121銘柄 734銘柄 ○(銘柄数記載なし) 133銘柄
スマホアプリ
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一般NISA口座おすすめ証券会社ランキング
2022年6月時点
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
証券会社 楽天証券 SBI証券 マネックス証券 松井証券 auカブコム証券 野村證券 SMBC日興証券 SBIネオトレード証券 大和証券 みずほ証券
手数料 無料 無料 無料 無料 無料 2,860円〜 137円~ 50円~ 1,100円~ 1,045円~
国内株式
海外株式 6ヵ国 9ヵ国 2ヵ国 × × 4ヵ国 2ヵ国 × 19ヵ国 17ヵ国
投資信託 2,652本 2,666本 1,252本 1,612本 1,563本 990本 1,087本 10本 516本 319本
NISAでのIPO対応 ×
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40代から始めるなら積立NISAかiDeCoかについてのQ&A

積立NISAとiDeCo、40代はどっちがおすすめ?
40代はイデコをできるだけ早く始めるのがおすすめです。拠出できる期間は65歳までで、年齢を重ねるごとに積立総額が少なくなります。老後資金を充実させるためにも、早い段階でイデコをスタートさせるのがいいでしょう。余裕があるなら積立ニーサも併用し、非課税枠をしっかり活用するのもおすすめです。

積立NISAとiDeCo、50代はどっちがおすすめ?
50代になると病気のリスクも高まるため、医療費など突発的な出費にも備える必要があります。イデコは60歳になるまで払出しできないため、いつでも好きなタイミングで引き出せる積立ニーサがおすすめです。資金に余裕があるなら、iDeCoも併用して老後にも備えておくといいかもしれません。65歳までしか投資はできませんが、75歳までは非課税で運用を続けることができます。

積立NISAが向いている人は?
少額から始めたい、リスクをなるべく避けたい、投資初心者などの場合は、積立ニーサが向いています。選択する金融機関にもよりますが、100円からでも積立できるので、資金力がなくても運用できるでしょう。また、積立ニーサの商品は金融庁の基準を満たしたものに限定されており、長期投資に向かない、値動きが激しいといった商品は含まれていません。リスクが少なく商品数も限定されているため、投資初心者でも始めやすいでしょう。

iDeCoが向いている人は?
老後資金を確実に、かつ効率的に貯めたい人に向いています。特に、自営業者やフリーランス、企業型年金がない企業に勤めている人、税金控除のメリットを得たい人は、イデコを最大限活用して老後に備えるのがおすすめです。退職金がない、もしくは少ない人にもいいでしょう。また、iDeCoは節税効果も高いため、安定的に高収入のある人にとっては、所得控除で得られるメリットがより大きくなります。

積立NISAとiDeCoは併用できるの?
非課税の投資制度という点は同じですが、別々の制度なので併用もできます。併用することで非課税枠を最大限活用することができ、両方のメリットを活かした運用ができます。

ただし、非課税枠を最大限活用すると毎月の投資にかける費用が大きくなり、家計を圧迫することも考えられます。投資額は、無理のない範囲で設定する必要があるでしょう。また、併用する際は優先順位が高い方の配分を高くするのがポイントです。

積立NISA、専業主婦はいくらから始める?
積立ニーサの最低積立額は金融機関によって異なりますが、ネット証券では100円から始められるところがあります。また積立上限額は40万円なので、月に換算すると3万3,333円です。100円~3万3,333円と設定金額の幅が広いため、この枠の中で負担にならない額を自由に設定するといいでしょう。金額はいつでも変更可能なので、年間の上限額に合わせて調整してください。

積立NISAは何歳まで続けるべき?
積み立て投資は、長く続けるほど長期運用と複利効果の恩恵を受けやすくなります。労働による収入があるうちは、つみたてニーサを続けるのがおすすめです。積立ニーサの非課税期間は20年のため、40歳から始めると60歳まで、45歳から始めると65歳まで積立できます。非課税期間中は運用を継続するのが理想的でしょう。

積立NISAとiDeCo、何歳から?
両方とも20歳以上から始められます。なお、成年年齢の引き下げを受け、つみたてニーサは2023年から18歳以上に変更になる予定です。積立ニーサは非課税枠が最長20年という決まりがあり、いつ始めても年齢の上限はありません。しかし、iDeCoは65歳までという投資上限があるので、早くスタートして長く続けるほどに節税の恩恵を受けられるでしょう。また、つみたてニーサも早く始めるほど投資や経済について学ぶ機会が得られます。

佐々木佐奈
私立大学卒業後、新卒で地方銀行のクレジットカード系関連会社へ入社。クレジットカードの受付やクレジットカード決済端末導入の営業事務、債権回収に携わる。現在はマネージャンルを含むさまざまなジャンルで役立つ情報を届けるライターとして活躍中。

■保有資格
貸金業取扱主任者
クレジット債権管理士

私立大学卒業後、新卒で地方銀行のクレジットカード系関連会社へ入社。クレジットカードの受付やクレジットカード決済端末導入の営業事務、債権回収に携わる。現在はマネージャンルを含むさまざまなジャンルで役立つ情報を届けるライターとして活躍中。

■保有資格
貸金業取扱主任者
クレジット債権管理士

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