旧鈴木家住宅穀櫃(こくびつ)
小平市有形文化財に指定されている建物で、解体保存された後にここへ移築復元されました。建築年代は明らかではありませんが、板戸の裏に墨で書かれた茅屋根の葺替えにちなんだ歌と年号から、江戸末期から明治初期と考えられています。
穀櫃(こくびつ)は、天災や飢饉の対策として備荒貯蓄策をたてた幕府が、各村の役宅に建てた稗倉(ひえぐら)です。穀櫃には稗(ひえ)や粟(あわ)、黍(きび)、小麦などの穀類を蓄えて、災害や飢饉の際には村人に支給されました。
この「旧鈴木家住宅穀櫃」は、元々は現在の花小金井にあった秋山家に建てられたもので、大正10年(1920年)頃に鈴木家が譲り受けて移築し、物置として使っていました。昭和54年(1979年)に小平市へ寄贈された時は屋根に鉄板が被せられていましたが、梁(はり)に残っていた扠首尻(さすじり)の孔から、元々は茅葺きの屋根であった事が判明したそうです。
管理棟
建物の歴史などについての解説がないため詳細はわからないのですが、瓦屋根が立派な2階建ての日本家屋の建物で、1階に受付があります。
受付ではガイドツアーの申し込み受付のほか、竹とんぼやベーゴマなどの懐かしいおもちゃや小平の特産品などの販売、小平や東京の観光案内パンフレットなどが置いてあります。
管理棟の裏にある中庭のような広場には竹馬や輪投げなどが置いてあり、どれも自由に遊ぶことができます。売店でベーゴマを購入して、ベーゴマ床(ベーゴマを回して競う土俵)で遊んでみるのも良いですね。