つみたてNISAは金融庁の認めた銘柄が対象であり、数は厳選されています。しかし投資の知識が少ない方は、それでも銘柄選びに迷ってしまう方もいるかもしれません。そこで今回は初心者に向いている銘柄を、投資目的別に3本ずつ、合計9本ピックアップしました。つみたてNISAで投資をする際の参考にしてみてください。
つみたてNISAの銘柄は投資目的に応じて選ぼう
つみたてNISAを始める理由は人それぞれですが、主に以下の3つのケースが多いのではないでしょうか。
・老後に備えたい
・子どもの教育資金を作りたい
・投資の知識を身につけたい
これら3つの目的別に適した銘柄を紹介していきます。
2023年3月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
会社名 | ||||||||||
取扱銘柄数 | 188本 | 183本 | 178本 | 157本 | 178本 | 158本 | 22本 | 7本 | 3本 | 1本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 100円 |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | Tポイント dポイント Pontaポイント JALマイル Vポイント |
楽天ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント | dポイント | ー | ー | ー | ー |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※1) |
楽天カード 1%または0.2% (※2) |
au PAYカード 1% |
マネックスカード 1.1% |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
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つみたてNISAで老後に備えたい人におすすめの銘柄
つみたてNISAで積み立てたお金を老後の生活に使いたい方は多いでしょう。加入時の年齢にもよりますが、20代・30代で始めれば老後までの積立期間は長く、比較的高いリスクも取りやすくなります。
よって原則として、高い成長が狙える銘柄を選ぶのがおすすめです。具体的には世界全体の株式に投資をするファンドとなります。
・おすすめ銘柄1.SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))
全世界の株式市場の値動きに連動する成果を目指すファンドです。「雪だるま」という愛称が付いているとおり、大きな資産へと成長させる意味が込められています。
2017年12月にスタートと、比較的新しいファンドですが、基準価額・純資産ともに順調に増加しています。純資産は5年足らずで500億円に到達しました。
・おすすめ銘柄2.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slimシリーズは信託報酬が低く、低コストで運用したい方に人気の銘柄です。こちらの1本は日本・アメリカ・ヨーロッパなど全世界の株式に投資を行います。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で第1位を獲得するなど、定番の人気があります。
国別の投資割合はアメリカが60.5%と過半数を占め、日本が5.4%、その他はヨーロッパ・オセアニア・台湾等となっています。
・おすすめ銘柄3. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
米国やヨーロッパを含む先進国だけでなく、新興国も含めた全世界の株式に投資をする銘柄です。「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」という指標に連動する成果を目指します。
この指数は約8,800の銘柄で構成され、幅広い分散投資ができるのがメリットです。基準価額・純資産ともに順調に右肩上がりとなっています。
つみたてNISAで子供の教育資金を作りたい人におすすめの銘柄
つみたてNISAは掛金をいつでも引き出せるため、子どもが成長し、高校や大学に進学したときの費用に充てることもできます。
教育資金の場合、必要とする時期が明確なため、短期で大きく下落するリスクのある銘柄は避けるのがおすすめです。また老後の備えにするよりも運用期間は短くなることに注意しましょう。
・おすすめ銘柄1.ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
国内株式・海外株式・国内債券・海外債券の4つの資産に分散投資を行う銘柄です。
4つの資産に25%ずつ配分するため、株式だけのファンドよりはリスクが抑えられる一方、債券のみのファンドよりも高い成長が期待できます。
株式・債券ともにバランスを取りたい方、高いリスクは取りたくないが一定の利益は狙いたい方に向いています。
・おすすめ銘柄2.eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
eMAXISシリーズのうちの1つで、こちらのファンドは下記8種類の資産に均等に投資をする方針となっています。
・国内株式
・先進国株式
・新興国株式
・国内債券
・先進国債券
・新興国債券
・国内リート
・先進国リート
いずれも12.5%ずつと、配分比率が分かりやすいため、初心者の方にも向いているファンドです。基準価額は2020年の新型コロナショック以前の水準を超えて上昇。純資産も右肩上がりで増加しています。
・おすすめ銘柄3.たわらノーロード バランス(8資産均等型)
「R&I ファンド大賞2021」において、受賞ファンド数・受賞部門数で最多を獲得したファンドです。以下8種類の資産に均等に投資を行います。
・国内株式
・先進国株式(日本以外)
・先進国債券(日本以外)
・新興国株式
・国内債権
・新興国債券
・国内リート
・先進国リート(日本以外)
2017年の開始以来純資産は順調に増えており、直近では300億円に達しています。
つみたてNISAで投資の知識をつけたい初心者におすすめの銘柄
つみたてNISAを通じて、投資に初めてチャレンジする人も多いでしょう。これをきっかけに投資の勉強をしたい方は、株式中心のファンドへの投資を通じて、国内・海外の株式について学んでみるのはいかがでしょうか。
・おすすめ銘柄1.eMAXIS Slim 米国株(S&P500)
米国の株価指数である「S&P500」に連動する成果を目指すファンドです。S&P500は米国を代表する大企業で構成される株価指数で、以下のような銘柄が含まれています。
・アップル
・マイクロソフト
・Google
・アマゾン・ドット・コム
・テスラ
・メタプラットフォームズ(旧フェイスブック)
上記はいずれも日本でも知名度の高いグローバル企業です。S&P500への投資を足掛かりに、米国株投資の知識を身につけるのも良いでしょう。
・おすすめ銘柄2.年金積立 Jグロース
国内で成長性が高く、株主への利益還元に期待が持てる銘柄に投資をするファンドです。TOPIX(東証株価指数)を上回るパフォーマンスを目指します。
構成銘柄の上位は下記のとおりです。
ファンドでのウェイト | TOPIXのウェイト | |
---|---|---|
ソニーグループ | 4.74% | 2.87% |
トヨタ自動車 | 3.32% | 4.20% |
キーエンス | 2.37% | 1.89% |
商船三井 | 2.32% | 0.19% |
東海旅客鉄道 | 2.20% | 0.50% |
TOPIXよりもウェイトの大きい銘柄・小さい銘柄があり、ファンドの特色が表れています。
・おすすめ銘柄3.フィデリティ・欧州株・ファンド
イギリスおよびヨーロッパ大陸の取引所に上場している株式を対象とします。個別企業分析によって優良企業を選定するファンドです。
組入れ上位銘柄は以下のとおりです。
・ノボ・ノルディスク(デンマーク):5.9%
・SAP(ドイツ):4.9%
・レレックス(イギリス):4.2%
・インフィニオン・テクノロジーズ(ドイツ):4.1%
・プロサス(オランダ):4.0%
欧州圏の優良企業を知って投資に生かしたい方に向いているファンドです。
つみたてNISA銘柄の選び方
初心者がつみたてNISAの銘柄を選ぶときは、以下のポイントをおさえることが重要です。
・インデックスファンドを選ぶ
・信託報酬が低いファンドを選ぶ
・純資産総額が大きいファンドを選ぶ
では1つずつ解説します。
インデックスファンドを選ぶ
インデックスファンドとは、TOPIXなど特定の指数に連動する成果を狙うファンドのことです。ファンドの運用対象は指数で採用されている銘柄であり、組み入れ比率も指数への影響を考慮します。
具体的な指数として、日経平均株価、REIT(不動産投資信託)指数などがあります。米国ではS&P500、NASDAQ100、ダウ平均などの株式指数があります。
インデックスファンドは必然的に複数の銘柄に投資することになるため、分散効果が高いのが特徴で、投資のリスクを下げることができます。
信託報酬が低いファンドを選ぶ
信託報酬とは、ファンドを運用する会社でかかる人件費などのコストです。年率1%~3%に設定されているケースが多く見られます。
信託報酬が高いとその分利益が少なくなるため、できるだけ信託報酬の低いファンドがおすすめ。先述したインデックスファンドは、信託報酬が低いのも特色です。
具体的な目安としてインデックスファンドなら年率1.0%未満、アクティブファンドは年率2.0%未満のものがおおむね低コストと言えます。
純資産総額が大きいファンドを選ぶ
ファンドの純資産とは、組み入れられている株式や債券などの資産の時価総額のことです。どの程度の大きさのファンドかを表す数値であり、純資産が多いファンドほど、多くの投資資金が集まっていることになります。
純資産が多いファンドはより多くの投資家を集められていることになるため、ファンドの人気を表す指標とも言えます。人気のあるファンドなら初心者も多少安心できるのではないでしょうか。
純資産の目安にはさまざまな考え方がありますが、100億円以上あるファンドは純資産が大きいと判断されるケースが多い傾向です。
つみたてNISAの口座開設におすすめの証券会社5選
つみたてNISAの利用に向いている証券会社をランキング形式で紹介します。どこで口座開設をしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
対象銘柄の取扱数・積立頻度の選択肢の多さ・ポイント還元先の多さを基準としたランキングとなっています。各社の違いも踏まえながら、最適な一社を選びましょう。
SBI証券
つみたてNISAの対象銘柄数 | 179 |
---|---|
積立頻度 | ・毎日1回(毎営業日) ・毎週1回 ・毎月1回 |
ポイント還元 | 0.5%~2.0%(Vポイント) ※別途投信保有残高に応じて付与 ※三井住友カードによる決済 |
大手ネット証券であるSBI証券は、つみたてNISAでも強みがあります。まず対象銘柄数は179本とトップクラスの多さです。
積立頻度は、毎日、毎週、毎月の3種類から選ぶことができます。自分の好きなタイミングやペースで積立が可能です。
三井住友カードで決済することで、三井住友カードのVポイントが貯まる特典もあります。カードの種類によって0.5%~2.0%のポイント還元率であり、カードのランクが高いほど還元率も高く設定されています。
- 初心者でも使いやすい
-
大手のネット証券会社なのでセキュリティ面も安心です。取り扱い商品数もトップクラスなので、自分のスタイルにあった投資ができるのも魅力です。またアプリでの操作も可能で、使いやすいです。少額対応もしていて初心者の方でもチャレンジしやすいと思います。
30代 女性
- 投資信託の種類が多い
-
SBI証券のつみたてNISAのメリットは、手数料が安く投資信託の種類も豊富なので、選択肢が広がる点です。サポート体制がとても充実している点も魅力的です。何かあってもすぐに対応してくれます。
40代 男性
- 初心者にもわかりやすい
-
国内、海外のインデックスファンドが多くあり、初心者にもわかりやすいです。アプリではランキング形式での商品紹介がありますし、毎日購入の設定も可能です。現在の評価額も簡単に見ることができます。信託報酬も低いものが多く、商品で困ることはないでしょう。
40代 男性
楽天証券
つみたてNISAの対象銘柄数 | 181 |
---|---|
積立頻度 | ・毎日1回 ・毎月1回 |
ポイント還元 | 1.0%(楽天ポイント) ※楽天カードによる決済 |
SBI証券と並ぶ大手の楽天証券も、つみたてNISAのサービスは充実しています。取り扱う銘柄数は180以上となっています。
楽天グループとしての特徴もあり、楽天カードで積立をすることで1.0%のポイント還元を受け取れる仕組みです。
またポイントを使った積立ができるのも特徴で、楽天関連サービスで貯めたポイントでつみたてNISAの投資を行うことも可能です。
- 投資信託の種類が豊富で手数料も安い
-
長いスパンで積立をするならば、楽天証券のつみたてNISAが良いです。投資信託の種類が豊富です。また、楽天カードで積み立てれば楽天ポイントが貯まり、ポイントを投資信託の購入にあてられる点も気に入っています。
40代 男性
- ポイントが利用可能
-
「楽天スーパーポイント」を使って取引を行うことできる点に満足しています。普段の買い物などで貯めたポイントが使えるので他社よりもずっとお得感があります。
20代 女性
- ポイントがざくざくたまります!
-
証券口座を開設するにあたり動画や本で勉強したところ、楽天証券を優良としているものが多かったので開設してみました。楽天のクレジットカードで月3万円積立投資すると、1%の300ポイント加算され、お得だと思います。
20代 女性
松井証券
つみたてNISAの対象銘柄数 | 173 |
---|---|
積立頻度 | 毎月1回 |
ポイント還元 | 全保有銘柄について以下を計算し、合計した分還元 (月間平均保有金額)×{(販売会社が受け取る信託報酬率(税抜))- 0.3%)× ポイント増量分110%}×1/12 |
松井証券は投資初心者のサポートに力を入れている証券会社です。顧客サポート体制は、外部の評価期間からも高く評価されています。HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する2021年度の問合せ窓口格付け(証券業界)では、最高評価の「三つ星」を11年連続で獲得しました。
まず電話は平日8:30~17:00まで受け付けています。口座がない人専用のダイヤルも用意されているため、口座開設の前にオペレーターに相談したい方にも便利です。
電話の他にもよくあるQ&A、サポート動画、AIチャットといった多様なサポートサービスを用意しています。
- 少額から投資できるので初心者にもおすすめ
-
毎月の最低投資額は100円からと少額です。自分の生活に合わせて1円単位で変更できます。疑問点はマネープランナーが無料で答えてくれるので安心して利用できます。ロボアドバイザーの投信工房が非常に便利で自分で銘柄選定を行う手間を省けます。サポート体制がしっかりしているので初心者でも不安なく投資できます。初めての人にはお勧めです。
40代 男性
- 初心者でも安心
-
気になったことや分からないことも電話でスムーズに聞けるので、初心者でも安心して始められるのでオススメです。手数料が安いので少額取引でもメリットがあります。取引画面も分かりやすくて使い勝手がいいです。
20代 女性
- 取り扱い商品が豊富
-
松井証券のつみたてNISAは、取り扱い商品が多く自分に合った商品を選びやすい点です毎月の最低投資額が100円からと少額で、1円単位から投資額を変更できるため、無理なく投資を続けることができます。一方で、積立頻度は毎月のみになるので、他の証券会社に比べると選択肢が少ないといえます。
30代 女性
マネックス証券
つみたてNISAの対象銘柄数 | 152 |
---|---|
積立頻度 | ・毎日1回 ・毎月1回 |
ポイント還元 | 年率0.08%または0.03% (マネックスポイント) |
マネックス証券のつみたてNISAでは、投資信託の保有残高に応じたポイント還元があるのが特徴です。通常は年率0.08%ですが、マネックス証券が指定した銘柄は年率0.03%です。
貯まったマネックスポイントは、 Amazonギフト券、dポイント、JALやANAのマイルなどに交換できます。
- 豊富な商品ラインナップ
-
マネックス証券は、つみたてNISAの取り扱い商品が150件以上あるので、自分に合った商品がきっと見つかります。ツールでランキングやパフォーマンスも見られるので、投資の知識が少ない人には役立つと思います。年間上限額の40万円を使い切り設定すると、限度枠を無駄にすることなく運用できます。ネット証券なので利用料を安く抑えることができるので、おすすめです。
40代 男性
- ポイント制度が素晴らしい
-
マネックス証券では独自のポイントプログラムである「マネックスポイント」を貯めることができます。ポイントが貯まれば「Amazonギフト券と交換・dポイントと交換・Tポイントと交換・JALやANAのマイルと交換・日本赤十字社やReadyforへの寄付・株式売買手数料に充当・仮想通貨との交換」など非常に多くの使い方ができるので便利で嬉しいです。
20代 女性
- 初心者向き
-
投資信託の取り扱い本数が多く、自分にニーズにあった商品を選べます。説明も丁寧なのでどんな商品かも理解しやすいです。引落手数料が無料なので入金額に悩むこともありません。また使用しているとマネックスポイントがたまってAmazonギフト券などに交換できるのもメリットです。非常にわかりやすく初心者の方にも向いています。
50代 男性
auカブコム証券
つみたてNISAの対象銘柄数 | 171 |
---|---|
積立頻度 | 毎月1回 |
ポイント還元 | 1.0%(Pontaポイント) ※別途投信保有残高に応じて付与 ※au PAYカードによる決済 |
auカブコム証券では「NISA割」という特典があり、NISA口座を保有する方が利用できます。こちらは現物株式のワンショット手数料、現物・信用共通の1日定額手数料が最大5%割引になるというものです。
最初の1年間は1%の割引で、NISA口座の継続年数を増やすごとに割引率が増え、最終的に5%になる仕組みです。NISA口座を他の金融機関に変更してから再度auカブコム証券に戻ってくると、最初の1年目からのカウントに戻ってしまうので注意しましょう。
つみたてNISAや一般NISAだけでなく、株式取引を積極的に実践したい方に向いている特典と言えます。
- はじめての人に優しい
-
auカブコム証券のつみたてNISAの良い点は、毎月100円から積立可能、取り扱い商品の豊富さ、安い手数料だと思います。少額で始められるので、初心者の方にとてもおすすめです。取り扱い商品の数も豊富にあり、購入手数料や信託報酬も安い商品がそろっているのでこちらで積立ておけば充分です。
20代 女性
- 投資初心者にオススメ
-
auカブコム証券は少額から投資することが可能なので、気軽に投資をはじめることができます。リアルに投資のシステムを学ぶのに丁度よいので、投資初心者にオススメです。シミュレーションのツールが使いやすいので、リスクを回避しながら投資を学ぶことができます。ゲーム感覚で投資できるので、楽しみながら資産を増やすことができます。
40代 男性
- 無理なく投資が出来る
-
100円から無理なく投資が可能で、失敗しても低リスクなので安心して出来ます。積み立ての頻度が多ければ安くなり、Pontaカードポイントも貯まるので、節約しながら投資をしたい人にはオススメしたいです。分からないことは気軽にチャットに聞いたりも出来るので、迷うことが無くなりますね。
30代 男性
つみたてNISAの口座開設手順
つみたてNISAの口座開設方法は、状況によって下記のとおり異なります。
・証券会社に新たに口座開設をする場合:証券総合口座の開設+NISA口座の開設
・証券会社の口座開設済みの場合:NISA口座の開設
・一般NISAからつみたてNISAへの変更の場合:口座切り替えの申請
今回はSBI証券で、新たに口座開設をする場合で解説します。SBI証券ではオンラインと郵送の2種類の方法があり、最短2日で完了するオンラインの方が便利です。
オンラインの口座開設手順は以下のとおりです。
1.では本人確認書類の画像のアップロードが必要です。運転免許証、個人番号カード、日本国パスポート、健康保険証、印鑑登録証明書、住民票の写し、在留カード、特別永住者証明書が利用できます。
画像は文字や写真がはっきりと見えるように撮影しましょう。不鮮明だったり途中で切れていたりすると、再提出を求められることがあります。
SBI証券での審査が完了すると仮開設の扱いとなり、NISA口座での取引ができるようになります。その後税務署の審査に入り、1~2週間程度で口座開設完了となります。
なお税務署の審査で非承認となった場合は口座開設ができません。非承認になる理由としては、他の金融機関ですでにNISA口座を開設している場合が挙げられます。NISA口座は1人につき1口座のみで、複数の口座開設はできません。
無効となった場合、仮開設されたNISA口座は無効となり、仮開設中に買付した上場株式等は当初より一般口座(課税取引)にて買い付けたものとして扱われます。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAには下記3つのメリットがあります。
・投資タイミングの細かな判断が不要
・少額から投資を始められる
・運用による分配金と譲渡益が非課税
1つ目と2つ目のメリットがあるので、投資初心者の方にも向いていると言えます。投資の知識があまりなくても、手元の資金が少なくても、つみたてNISAを始めることができます。
また3つ目の非課税の優遇制度があるため、投資の中級者・上級者の方も利用するメリットがあります。
投資タイミングの細かな判断が不要
つみたてNISAで積立を行うタイミングは、以下の3種類があります。
・毎日1回
・毎週1回
・毎月1回
※どれを選べるかは証券会社により異なります
いずれの場合でも、利用者が自分で買付を行うことはなく、証券会社側で自動的に買付をしてもらえます。投資タイミングについて自分で判断しなくても良いのがメリットです。
また毎月一定の金額を積み立てることで、「ドルコスト平均法」のメリットを享受できるのも重要です。常に一定の投資金額にすることで、平均購入単価を平準化することができます。
ドルコスト平均法では価格が安いときには多く、高い時には少なく買うことになるので、平均購入単価を抑えることができます。
少額から投資を始められる
投資と聞くと「まとまったお金がないから無理」と感じる方もいるかもしれません。たとえば国内の株式は100株単位での売買が基本のため、1株1,000円の株式を買う場合は10万円が必要となります。
しかしつみたてNISAは少額で積み立てられるのがメリットです。主要なネット証券会社では、つみたてNISAの最低積立金額を、毎月100円や1,000円などと低く設定しています。これぐらいであれば、お小遣いの中から資金を捻出できると感じる方もいるのではないでしょうか。
一度に投資できる金額が少なくても、貯金のような感覚で毎月少しずつ投資をすることが可能です。
運用による分配金と譲渡益が非課税
投資信託の運用や売却で得た利益には、株式等と同じく、通常は20.315%の税金がかかります。しかし、つみたてNISAの運用で得た分配金や譲渡益には課税されません。
非課税枠は毎年40万円と限られていますが、非課税期間が20年と長期で用意されているため、40万円×20年で最大で800万円が非課税枠となります。
本来は税金で差し引かれる分も運用できるため、長期的に利益を出しやすくなっている仕組みです。
つみたてNISAのデメリット
メリットの多いつみたてNISAですが、以下のデメリットも頭に入れておく必要があります。
・金融商品の選択肢が少ない
・ロールオーバーやリバランスが困難
・損益通算や損失の繰越控除ができない
金融商品の選択肢が少ない
つみたてNISAで選べる投資信託やETF商品などの金融商品は、金融庁が認定したものに限られます。長期的な資産形成に向いていると判断されたものであり、公的な機関でお墨付きを得ているため、初心者にとっては安心感があります。
つみたてNISAの対象となる銘柄の基準は以下の通りです。
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
出典:つみたてNISAの概要|金融庁
しかし逆に言えば、選択肢は少ないということはデメリットとも言えます。厳選された銘柄から選べるのは安心だとするか、種類が少ないのはデメリットだと思うかは人により異なりますが、投資の上級者だとデメリットだと思うかもしれません。
ロールオーバーやリバランスが困難
ロールオーバーとは、非課税が適用される期間が終了した後、翌年の非課税の投資枠に移すことです。一般NISAではロールオーバーができますが、つみたてNISAでは不可能です。
またつみたてNISAの非課税枠は年間40万円ですが、非課税枠が余ったときに翌年に繰り越すこともできません。たとえばある年に30万円積み立てたとすると10万円が余りますが、翌年以降に持ち越すことはできず、10万円分の非課税枠は失われます。
リバランスとは、株式や債券など保有する資産の割合を調整することを意味します。一般的に各資産に分散して投資をしていきますが、運用をしていくうちに価格変動によって割合が崩れていくので、値上がりした資産を売却したり割合が減った資産に再投資したりして崩れた割合を元に戻します。
しかしつみたてNISAはリバランスをするためのスポットの買付がしにくくなっています。配分を調整するには、投資信託の買い付け額を調整するしかありません。
なお、つみたてNISAでは、翌年の非課税投資枠に移すこと(ロールオーバー)はできません。
現在、つみたてNISAは2042年までの制度とされていますので、投資信託の購入を行うことができるのは2042年までです。
2042年中に購入した投資信託についても20年間(2061年まで)非課税で保有することができます。
出典:つみたてNISAの概要|金融庁
損益通算や損失の繰越控除ができない
つみたてNISAを含め、投資は元本が保障されているものではなく、相場の下落によって元本割れが生じるリスクがあります。
株式投資や投資信託などの場合、損失が出た場合に利益と損失を合算することで申告する利益を減らし、結果として利益にかかる税金を減らすことができます。これを損益通算と言います。
また損失を控除しきれない場合は翌年以降に損失を繰り越して、翌年以降の利益から損失分を控除する繰越控除という制度もあります。
しかしつみたてNISAでは損益通算・繰越控除のいずれも利用できません。
自分に合ったつみたてNISAの銘柄を選ぼう
つみたてNISAの対象銘柄は厳選されているものの、それでも迷ってしまう方もいるでしょう。そこでおすすめなのは、投資目的に応じた銘柄を選ぶことです。
老後に備えたい、子どもの教育資金を作りたい、投資の知識を身につけたいといった目的の方が多いのではないでしょうか。それぞれに相応しいと考えられる銘柄を3つずつ紹介したので、参考にしてみてください。
よくあるQ&A
ここからは、つみたてNISAに関して初心者によくある質問と回答を紹介します。
リスクをある程度抑えたい場合、株式・債券などを組み合わせたバランス型のインデックスファンドなどを選ぶのが良いでしょう。
株式は一時的に大きく下落することもあるため、経済的に無理のない掛金にしておいてください。
株式のみのファンド、債券のみのファンドなどを自分で組み合わせて、掛金の割合を調整することもおすすめです。
文・fuelle編集部
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