2018年10月、東京都中央卸売市場(築地市場)が豊洲に移転しましたが、実は場外市場は移転していないことはご存じですか?海鮮料理が堪能できるお店はもちろん、パワースポットもあって見どころ満載!今回は、豊洲に移転した後も観光やグルメを楽しめる東京・築地のおすすめスポットとお店を厳選してご紹介します。
築地ってどんな町?
「日本の台所」として新鮮な魚介類を取り扱うお店が集まる築地。かつては日本橋に市場がありましたが、1923年に発生した関東大震災で壊滅的な被害を受けたことで築地に臨時の魚市場を設置。これが東京中央卸売市場(築地市場)のはじまりです。そして老朽化に伴い2018年10月、豊洲に市場が移転されました。
実は移転したのは、卸売業者や料理人が出入りする「場内市場」。お寿司屋をはじめとした飲食店や物販店などが集まる「場外市場」は移転せず、引き続きこの町で食べ歩きを堪能できます。ただし、歩きながら食べたり、キャリーバッグを持ち歩くのはNG!お店の前で食べたり、荷物をホテル等に預けてから散策しましょう。
豊洲に場内市場が移転した後も、築地の活気と賑わいを継承するため水産物や農産物が取り扱うお店が集まる「築地魚河岸(つきじうおがし)」が誕生。小田原橋棟(おだわらばしとう)と海幸橋棟(かいこうばしとう)の2棟でショッピングを楽しめるほか、小田原橋棟の3階には、食事を楽しめる「魚河岸食堂」やイベントスペースがあります。
築地へは、地下鉄を利用するのが便利!東京駅からは地下鉄丸ノ内線で銀座駅で乗り換え、日比谷線で築地駅へ下車。約11分でアクセスできます。また、羽田空港からは京急線と都営浅草線を使って大門駅で乗り換え、都営大江戸線で築地市場駅で下車。約34分で行くことができます。
【1】築地を見守るパワースポット「波除神社」
飲食店が多い築地ですが、歴史あるパワースポットもあります。場外市場から少し歩いたところにある「波除神社(なみよけじんじゃ)」は、江戸時代に創建された神社。かつて一面の海だった築地周辺を埋め立てる工事の際、波に襲われて完成するのに困難を極めました。ある夜、海面に光る稲荷大神の御神体を見つけて現在の地に社殿を作って、お祭りを実施。
それ以降、ピタリと波が収まって無事に工事が終わったことから、「災難を除き、波を乗り切る」 波除稲荷様として、災難除や厄除、商売繁盛などにご利益があります。
境内には、高さ約2.4メートルの「厄除天井大獅子(やくよけてんじょうおおしし)」が祀られており、厄除や災難除の象徴として多くの参拝客が訪れています。また毎年6月には、夏の訪れを告げる「つきじ獅子祭」が開催。獅子頭をはじめ、多くの神輿が築地の町を練り歩きます。
さらに築地ならではの「塚」が祀られているのも見どころのひとつ。日本人が好む「すし塚」をはじめ、「海老塚」や「活魚塚」など、築地の町を支える魚介類に感謝を込めた塚を見ることができます。
【2】もんじゃ×コロッケを堪能できる専門店「築地コロッケ」
築地場外市場内にある「築地コロッケ」はコロッケの専門店。東京名物・もんじゃ焼きをはじめ、イカやタコといった海鮮、明太子など、もんじゃ焼きで使っている食材が入ったコロッケを提供しています。
定番の「築地もんじゃコロッケ」は、キャベツや紅しょうがといったもんじゃ焼きが入ったコロッケ。かつお節や青のりもトッピングしており、思わずやみつきになりますよ♪ビールやサワーとの相性も良いので、ぜひ一緒に味わってみて。
【3】80年以上の歴史を誇る玉子焼きの専門店「玉子焼 丸武」
大正時代末期に創業した玉子焼きの専門店「丸武(まるたけ)」。演出家・テリー伊藤さんの実家としても知られており、契約農場から直送された新鮮な玉子を使った玉子焼きを販売しています。主な種類はシンプルな厚焼き玉子(ハーフ税込330円~)や三つ葉、海老(中サイズ・各税込620円~)が入った厚焼き玉子も手に入ります。
また本店から4軒隣にある2号店では、焼きたての「焼き玉」を味わうことが可能。ふんわりとジューシーな食感を味わえます。