テイクオフ!足の位置、重心のかけ方など
波が崩れているところよりも5~10mぐらい沖が「波待ち」をするのにいい場所となります。
いい波が入ってきたら、岸に向かってパドリングを開始します。この際、多くの人が同じ波を狙っていたら気を付けるようにしましょう。 サーフィンは「1波1人」が基本で、最初にテイクオフをした人(正確には波のピークに最も近い人)に波に乗る権利があります。
波にボードがグッと押された感覚を得られたら、いよいよテイクオフ! その瞬間に再び左右を見て、自分より先に立っている人がいないかを確認します。自分より先に立っている人がいたら、最大のマナー違反である「ドロップイン(前乗り)」を避けるために、パドリングをただちに停止して急ブレーキ(板に座りノーズを上げる)をかけます。
なお、初心者が陥りがちなミスは、テイクオフのタイミングでノーズが海面に刺さってしまう「パーリング」です。これを防ぐためにはもう少し後ろに下がったところでパドリングをする(重心を後ろにする)ことが必要ですが、あまりやりすぎるとノーズが浮きすぎてしまいパドリングでスピードが出ない(波に置いていかれる)ようになってしまいます。
コツは大きく上体を反らせた状態でパドリングを開始すること。波に置いて行かれそうになったらアゴをボードにつけるぐらい前荷重にしてスピードアップ! パーリングをしそうになったら再び上体を反らせてノーズを上げ、ボードにブレーキをかけます。
立つ前に、もうひと息!
立つタイミングは早すぎても遅すぎてもダメなのですが、はじめてのサーフィンでは「立ちたい」、「立たなきゃ」という気持ちが強すぎて、最適なタイミングよりも少しだけはやく立とうとしてしまう人が多いです。パドリングをしていて「波に押された!」と感じたら、そこからもうひと息だけパドリングを続けてみてください。
「足を出す」よりも「足を引き付ける」イメージで テイクオフの際は、陸トレの部分でも紹介したように「立つ位置」にご注意を!「立った瞬間に失速して波に置いていかれる」というよくある失敗は、パドリングをやめてから立つまでに時間がかかりすぎているのと、後ろの方に立ちすぎている(重心を後ろにかけすぎている)という場合がほとんどです。足を出そうと思ってもうまく出ない人は、逆に「足を胸の方に思い切り引き付ける」というイメージに変えてみると上手くいくかもしれません。
目線を上げる
ほんの一瞬立てただけでは、自信をもって「立った」とは感じられないと思います。波にのった実感を得るためにはボードの上でバランスを保つ必要があるのですが、それには「目線」が重要です。立ち上がったら目線を上げて、遠くを見ましょう。するとバランスが保ちやすくなるはずです。