サーフィン、スタート!
準備運動をしながら波の様子をチェック
ポイントに着いたら、慌てず騒がず海をじっくりと眺めながら準備運動をします。関節を回したり、筋肉を伸ばしたり。ラジオ体操を思い出すのもいいかもしれません。サーフィンでは「反る」態勢をとることが多いのですが、実は「反る」という動きは日常生活(特に机に向かっていることが多い人)ではあまりしない動作なので、しっかりと準備をしましょう。
準備運動中にチェックするべき海の様子は、1.波がどこから寄せ、どこから引いていくか 2.どこが人で混んでいるか 3.風向きはどうか(波待ちをしている人は、どういう風に流されているか) です。
例えば人が左から右に流されているとしたら、海には左の方から出ていきます。その際「引き波(カレント)」に乗れると、沖にすんなりと出られますが、カレントは安全とは限らない(むしろ危険なことの方が多い)です。
パドリングで沖に出る(ゲットする)
沖に出ていくことを「ゲティングアウト(通称:ゲット)」と言います。ゲティングアウトの際にするのが「パドリング」という腕で漕ぐアクションです。
パドリングは、サーフボードの上に腹ばいになって、両手をクロールのように動かします。打ち寄せる波に対向する形となりますので「ずっとパドリングをしているのにほとんど進んでない!」と感じる時もあると思いますが、これでめげていてはサーフィンがはじまりません。
スープのかわし方
打ち寄せてくる波は、なかなか手ごわい相手です。波が崩れる前のうねりの状態(スープ=白波になる前)なら直進するだけで超えられるのですが、スープ(白波)になってしまうと手ごわいです。
プッシングスルー
スープに対しては、「プッシングスルー」で対処します。スープとサーフボードのノーズが当たるギリギリまでパドリングをして勢いをつけたら、パドリングをやめて腕を使って上体を反らします。ボードと体の間にスープを通すイメージになるので、スープのサイズが大きい時は腕立て伏せのような状態になったり、ジャンプして足を離すように体を動かしたりすることもあります。誤ってスープの上にサーフボードが乗ってしまうと、そのまま何メートルも岸の方に押し戻されてしまい、これまでの苦労が水の泡になります。
ドルフィンスルー
こちらはショートボードならではのテクニックですが、サーフボードごと海中にもぐってうねりを回避することもできます。1.両手でノーズを沈める 2.軸足とは反対の足で水を蹴る 3.サーフボードと体の全体を沈める という行動を一瞬で行います。