「普段から無神経なことを言う人だとは思っていましたが、まさか結婚式であんな言葉を口にするなんて……。夫の人間性を疑いました」
そう話すのは、藤堂よしこさん(仮名・41歳)。姪御さんの結婚式に招待された際、よしこさんの夫がデリカシーのかけらもない発言をしたことに激怒しているそう。
傷つけてしまった姪の心をどう労わればいいのかと、よしこさんは2カ月が経った今も考え続けています。
◆無神経な発言を「冗談」と流せていたのは交際中だけ

「振り返れば付き合っているときから、なんでそんなことを言うんだろう? と思う発言が多かったです」
ちょっとしたエピソードは枚挙にいとまがありません。よしこさんが「新しいピアスを買ったんだ~! どう?」と尋ねると、「重そう」と、真っ先にネガティブな感想。
知人宅で生まれた赤ちゃんの写真を見せれば、「猿みたいだね」……。いつもそうした調子だったとか。
交際中、よしこさんは「これも彼ならではの冗談」と思うようにして、「また手厳しいことを言ってるね(笑)」などと突っ込んでいたそう。
ただし、そうしたプラスの解釈ができるのも恋愛中だからこそ。結婚して一緒に過ごす時間が長くなるにつれて、信夫さんの無神経な発言がどんどん気になるようになってしまったのです。
「相手の気持ちを考えられていない発言が目に余るばかりに、もしかしたら発達障害なのかも? と思い、本人に検査を勧めました。でも夫は『俺は違う』と、聞く耳を持ってくれませんでした」
◆夫のサポートを必死で考えることが馬鹿らしくなった

しかし、せめて妻である私は発達障害についての知識を得ておいたほうがいいのでは――。よしこさんはそう考え、図書館で発達障害に関する書籍を読み漁りました。