ジレコーデ2
こんなジレの着こなしなら式典でも違和感がない WEARより
2011年の東日本大震災後は、フラットシューズで通勤する人が増えたと言われています。それまで通勤といえばヒールのパンプスが一般的でしたが、災害時に電車が止まる経験をして、今はスニーカーやリュックで仕事に行く人も多くいます。式典へ参加する際も過去にはヒールのパンプスが常識でしたが、今はフラットシューズの人が多いのではないでしょうか。

◆頑張りすぎないスタイルが普通になった

ここ10年くらい、世界的にエフォートレスなライフスタイルが流行しています。effortは努力という意味で、エフォートレスとは「肩の力が抜けた」「頑張りすぎない」スタイルのことを指します。「式典にしか着ない服ってもったいないよね?」という発想も、頑張りすぎないマインドが影響しているように思います。

ジレ着回し
ジレならこんな着回しもしやすい(PLST ツイードペプラムジレ)
コロナ禍に卒業式や入学式を実施しようと工夫した結果、式典の形式は簡略化されました。また、物価高騰などの影響もあり、より安価なセレモニー服を求める人が増えているそうです。保護者の装いがカジュアル化したのも当然の流れではないでしょうか。

働くママが増えているのも一因だと思います。午前中に式典に参加して、そのままの服装で出勤する人もいます。仕事場でも浮かないコーディネートが好まれるようになっていると思います。

最後になりましたが、この春お子さんの卒園・卒業・入園・入学式を迎えたママの皆さん、おめでとうございます!思い出に残る素晴らしい1日になりますように。

<文/大日方理子 画像/PLST、WEARより>

【大日方理子】

(おびなた・りこ)スタイリスト。1979年生まれ、お茶の水女子大学卒。『Ray』などの女性誌やテレビでスタイリストを務める。きれいめからカジュアルまで、今の気分を取り入れたスタイリングが得意。骨格診断アドバイザー。猫背改善で身長149cm→151cmに。中学生の女の子がいる1児の母でもある。公式HP