「セレモニー服はカジュアル化していると思う」77.0%、

「セレモニーの際にはジャケットを着用しなくてもいいと考えている」54.4%

PLSTグラフ1
PLSTによるアンケート
PLSTグラフ2
PLSTによるアンケート
という結果でした。半数以上の人たちが卒入学式にジャケットを着用しなくてもよいと思っていることがわかります。

一方で、約9割の人がどこまでカジュアルにしていいかわからないと回答しています。記念すべき日にマナー違反になりたくない気持ちがあることもわかります。

◆セレモニーでジレを着る時のポイント

学校や地域によって雰囲気が違うので、ひとまとめにして語るのは難しいのですが、私はジレもコサージュもアリだと考えています。

ツイード素材のジレを選ぶ、キャンディスリーブなど華やかなデザインのブラウスにする、コサージュやブローチをプラスするなど、着こなしにひとつセレモニーらしいポイントがあると◎。

ジレコーデ1
きちんと感のあるジレの着こなし WEARより
あとは、全身で使う色を少なくしたほうが上品な印象になると思います。ジレを着るときは、首元から少しブラウスが出ている方が素敵に見えます。スタンドネック、フリル付き、ボウタイなど首に立ち上がりのあるデザインのブラウスがおすすめです。ここまで洋装の話ばかりでしたが、お着物も素敵ですよね。

◆時代によって常識やマナーは変わる

歴史的な出来事と共に、人々の装いも変化してきました。1868年の明治維新後、政府は一刻も早く欧米に並ぼうと洋服を軍・警官・駅員など公職に就く者の制服としました。それでもなかなか一般の人には広まりませんでした。日本人が洋装を日常的に着るようになったのは大正時代になってから。1923年に起こった関東大震災がきっかけだったと言われています。

大阪で誕生した庶民的な簡易服「あっぱっぱ」は女性の普段着として流行しました。ちなみに江戸時代はお葬式に白を着ていくのが一般的だったそうで、お葬式=黒が常識となったのは洋装が広まってからのことだそうです。