今年1月ごろから注目されている、「100均財布界隈(かいわい)」という言葉をご存知でしょうか。100円ショップで買った財布を使う人々のことを指す言葉で、特に若い女性たちの間で支持されているとか。SNSやインフルエンサーの影響も大きく、ハッシュタグ「#100均財布界隈」などが話題となり、注目のアイテムとなっています。

チェゴシムA7ビニールポーチ
財布としても人気の「チェゴシムA7ビニールポーチ」(税込110円)。サイズは縦7.5cm×横12cmほどとかなりコンパクト
 若者たちが選ぶ100均財布は、財布として売られているものよりも「ビニールポーチ」が主流。かわいいデザインやカラフルな色使いが特徴で、特に韓国のキャラクター「チェゴシム」のポーチはメルカリなどのフリマサイトで数倍の価格で転売されているほどの人気です。「安く買いたいから100均」というだけではなく、流行には他の理由もありそうです。

 そこで女子SPA!では10代~40代の女性300人にアンケートを実施。100均財布が実際のところどれくらい使われているかや、「使う理由」「使わない理由」について調査しました。すると少々意外な結果に。

◆“財布の中身”が少ないのに、高い財布は必要?

 今の40~50代が若い頃は、お金がなくても財布だけはブランド物で見栄を張る風潮がありました。しかし令和の若者たちには、持ち物に頼って見栄を張るよりも自分自身のためにお金を使いたいという価値観が見られます。今や中身がパンパンのブランド長財布は、下手をしたらおばさん認定されるアイテムに。時代は変わったようです。

キャッシュレス決済
写真はイメージです
 キャッスレスがすっかり浸透し、現金は少額しか持ち歩かないという人も増えました。一時は私たちの財布を占領していた何枚ものポイントカードも、気づけば多くがスマホの中。もはや“財布に入れるもの”自体が減っているのです。財布に何万円も出すのは、たしかに今の若者の価値観ではナンセンスなのかもしれません。