<亀山早苗の恋愛時評>
次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
◆福原愛はどこへ行く…

彼女が日本卓球界に残した業績はすばらしいものだが、もはや関係者でさえそのことを忘れているかのようなのが、彼女の今の立場を象徴しているといえるだろう。

◆不倫報道で世論が180度変化
2016年、台湾の卓球選手の江宏傑と結婚したときは、日本中が「ずっと見守ってきた愛ちゃん」を祝福するムードに満ちていた。その後、夫とのラブラブ報道が流れる中、なにやらおかしいぞと雰囲気が変わっていく。
夫の姉や母親、つまりは姑小姑からの過干渉やら、婚家先が福原愛のお金を頼っているとか、不穏な報道も増えていった。
彼女に同情が集まっていたにもかかわらず、あっけなく世論が180度変わったのは、彼女が21年、一時帰国中に不倫疑惑が報じられてからだ(『女性セブン』2021年3月11日発売号)。