なお、粒餡にはとちあいか、またはゆめのか、ミルク餡には紅ほっぺ、またはゆうべにと、種類によって使われている苺が違うようです。いずれも、もっちりとした食感の求肥の中にたっぷりと詰まったあんこと、苺の相性が抜群で間違いのないおいしさ。

 ただ、口に入れて噛んだ瞬間から、苺とあんこが一体となった味を楽しめるミルク餡に対して、最初はあんこが強いものの、噛み続けているうちに苺とあんこの味が混ざっていく過程を楽しめる粒餡という違いがあるように感じました。個人的には後者のほうが好みです。

まんまる苺ケーキ 421円

まんまる苺ケーキ(写真:サイゾーウーマン)
断面。可愛い見た目通り、子どもが好きそうな味でした(写真:サイゾーウーマン)

 続いては、「まんまる苺ケーキ」。アラザンやチョコレートの飾り付けで苺の形を模したムースとスポンジ、苺とパンナコッタが重ねられた一品です。

 子どもが好きそうな可愛い見た目をしているだけあり、マシュマロが間に入ったムースや、底のパンナコッタなど、モチモチとした食感と甘めのテイストが中心にまとめられています。

 ぜいたくに苺が使われた本格的な味わいのものを食べたい! というテンションの時にチョイスするものではないかもしれませんが、見た目を含めて楽しみたい、お子さんに喜ばれたいというシーンにはピッタリではないでしょうか。

苺のクリームあんみつ 334円

「苺のクリームあんみつ」のふたを取ったところ(写真:サイゾーウーマン)
上に乗せる具材はトレーで分けられており、下の寒天と黒蜜の入った袋の間にはシートが敷かれています(写真:サイゾーウーマン)
トレーに乗っていた具材を慎重に取り出して乗せたところ(写真:サイゾーウーマン)

 最後は、「苺のクリームあんみつ」。あんみつをベースとして、苺や苺のコンポート、キウイフルーツなどが乗った構成となっています。

 こちらはスッと歯が入るような食感の寒天と、黒蜜やクリーム、粒餡、苺のコンポートが混然一体となった味わいがたまらない一品で、今回買った4品の中で、苺を生かしたおいしさという意味ではこれがベストのように思えました。