自己開示できないデメリット~仕事面
仕事をする時に、自分のことを自己開示できないと、「この人と一緒に仕事していけるだろうか?」と不安な心理になります。
必要最低限のコミュニケーションを図る意味はここにありますね。では、自己開示できない場合、どんなデメリットが発生するのでしょうか。いくつか挙げてみましょう。
相手に不信感を与える
自己開示は信頼関係の構築において欠かせません。ですが、話がしにくいと「何を考えているかわからない」「急に態度が豹変しそうで怖い」という不信感を与えることに繋がります。
これが続くと、同僚との信頼関係が薄れ、チーム全体の協力や連携に悪影響を及ぼし、仕事の効率性を低下させてしまうかもしれません。重要なのは、適切なタイミングで自己開示を行い情報を共有することです。
仕事を頼まれなくなる
すべての仕事において自己開示が必要というわけではありません。ですが、仕事で自己開示ができないと、一部のケースで仕事を頼まれなくなる場合があります。
自己開示をしてくれなければ、その人が「何ができるのか」や得手・不得手さえも把握できないからです。自己開示は同僚や上司から仕事を頼まれる際、信頼を持たれる要因となります。
孤立していってしまう
適度なコミュニケーションが図れないと、存在感がなくなってきます。誰も話しかけてこなくなり、しまいには孤立状態…これで仕事が入ってくるでしょうか?
また、孤立してしまうと職場の飲み会といった社交的な活動に参加しづらくなり、仕事環境の一体感を損なう場合もあります。
情報が入ってこなくなる
知っておいた方がいい情報に疎くなり、「知らなかったのは自分だけ…?」と思っても文句は言えませんね。
情報を共有できていないと、プロジェクトや業務の円滑な進行に支障をきたすことがあります。それによって職場のストレスが増加し、労働環境の質が低下する可能性もあるのです。
自己開示できないデメリット~恋愛面
せっかく出会ているのに、自己開示できないことが恋愛の進展を妨げてしまうのは、勿体無いですよね。これは男性・女性ともに、お互いに歩み寄る一歩が大事でしょう。
では、恋愛で自己開示できないデメリットとなると…
相手のことがわからないとまず進展しない
男性が女性を見た時に「いいな♡」と好感を持っても、女性が男性を見て「かっこいいな」と思っても、お互いに最初の一歩を踏み出さなければ、何も始まりません。
お互いに感じる共感も生まれることがなく、関係は表面的なままです。初めての一歩を踏み出すことで、素敵な関係が始まるかもしれませんね。
不信感がずっとつきまとう
男性・女性ともに、お互いのことがわからないと「この人となら付き合える」という安心感を持つことができませんよね。
相手の所在を知れなければ、「一体、何をしている人なんだろう?」などと不信に思われます。結果として信頼感が不足し、深い絆が築きにくくなるのです。
明るい未来が築けあげられない
新たな段階に進むためには、率直な自己開示が大切です。ですが、自己開示が不足すると、意思疎通が難しくなり、誤解や不確かさが増える可能性があります。
会った時に、男性も女性もろくにコミュニケーションも取らずにいたら、「相手が望んでいること」などがわからないまま、進展どころかそのうち関係が終了してしまいます。
自己開示ができないその心理とは?
自己開示ができない場合というのは、どんな心理が働いているのでしょう?これは、いい大人でも、その場面によって、なぜか黙りこくってしまうことがあります。
例えば、大勢の中にいる場合や、突如初めて人と出会った時にも、よくありがちですよね。
でも、ここでも必要に応じて、自己開示に一歩踏み出さなければ、自分の存在を目の前の人に知られずに、何かが起こっても誰も助けてくれないでしょう。ある意味、安全な世の中だからともいえます。
その心理を探ってみると…
・自己開示ができない心理①
「傷つくのが怖い!」「誰かに批判されるのが嫌だ!」
・自己開示ができない心理②
「人からよく思われたい」と思っている
・自己開示ができない心理③
「世間体や人目がつい気になってしまう」「目立ってしまうとかっこ悪い!」
多かれ少なかれ、この心理は誰にもあるものかもしれません。
自己開示が苦手な人の特徴①黙ったまま?
サイレントベビー(欲してるのに黙っている子)という言葉を聞いたりすることがありませんか?
でも、これはある意味、大人でもあり得るような気もします。大人であれば、自己開示もせずに黙っていては、社会生活がままならなくなってしまいますよね。
おそらく、自己開示が苦手な人というのは、幼少時から親に厳しく抑えられたりすることが多くて、自分のしたいことをうまく言えずにきてしまったことも考えられます。
何かを訴えたり、声をあげて言いたいことを言いたくても、「攻撃されるのが怖い」という心理から、何も言えなくなってしまうのです。
これがあまりにも過ぎると、仕事や恋愛をする時に、どこかで弊害が出てきてしまう場合もあるでしょう。もしそんなトラウマを持っていそうな人がいたら、まず話を聞いてあげることです。