「3人目が欲しいなぁ。」
そんな幸せな気持ちとは裏腹に、浮かんでくるのは「本当に育てられるのかな・・・?」という将来の不安・・・。ワーキングマザーは働きながら3人を育てることになるため、安易な気持ちで妊娠には踏み切れませんよね。
そこでこの記事では、【3人目を産む】という決断をしたワーママと、【3人目は産まない】という決断をしたワーママの意見を総まとめ!
子ども3人の教育費は?働きながら3人育児は可能?幸せは3倍?子どもが3人いるワーママの、リアルな意見をお伝えします。
「子どもが3人いる生活って、どんな感じなんだろう?」この記事を読んでイメージして頂ければ幸いです。
1.子どもが3人以上いる家庭の現状
子供が3人以上いる家庭は結婚している家庭全体の約2割です。3人目が欲しいと思っても、経済的な理由から選択を迷ったり断念する家庭も多いようです。
子供手当は3人目から支給額が月額5,000円増額されますが、日々の学費や習い事、進学に向けて貯蓄をしても出費の方が上回ってしまうケースがほとんどです。
(1)子ども3人以上の家庭は2割程度
子どもを3人もうける夫婦は、日本にどれくらいいると思いますか?
令和2年度厚生労働白書によると、子供が1人の家庭は18.6%、2人は54%、3人は17.9%、4人以上子供がいる家庭は4.4%でした。
年々子供が1人の家庭の割合が増え、3人の家庭の割合が減っていることが分かります。
また、子供を持たない家庭の割合も1987年から比べてみると2.7%から6.2%まで上がっています。現在の出生率は年々低下していますが、上記の表を見るとより少子化の深刻さが伺えます。
ところが、ちょうど私達ワーママが子どもの頃の1987年には、子どもを3人産んだ夫婦は25.9%となっており、今より8%も多いことが分かりますね。
ではなぜ、この30年余りで出生子ども数は減少したのでしょうか?次で詳しくみていきましょう。
(2)「3人目の壁」は経済的理由がトップ!
働く母親が増えた今、子育てに対する負担増など、様々な理由で子どもを複数持つ夫婦が減少していますが、実は、3人目最大の障壁は【経済的理由】と言われています!
平成25年度厚生労働白書によると、「子ども3人が理想」と考えている夫婦が3人目妊娠に踏み切れない理由は、
- 子育てや教育にお金がかかり過ぎるから
- 家が狭いから
といった【経済的理由】をあげている割合が高いです。
確かに、子どもが増えれば増えるほど教育費は増大しますが、子ども3人を育てるには一体いくら必要か見当がつきますか?その答えを、次でみていきましょう。
2.最低ウン千万円以上!子ども3人の教育費は一体いくら?
子ども3人を育てるには、教育費はいくらかかるのでしょうか?
当然ですが、教育費は進学先によって大きく異なります。中学受験はさせる?高校は私立?公立?大学進学はする?するとしたら公立?私立?など、様々な道がありますが、ここでは「多くの人が歩む進学ルート」=【私立幼稚園➡公立小学校➡公立中学校➡公立高校➡私立大学】を例に、教育費についてを考えてみましょう。(文部科学省平成30年度子供の学習費調査の結果)
こちらのグラフは、「幼稚園3歳から高等学校第3学年までの 15年間の学習費総額」を表したものです。
多くの人が歩む 【私立幼稚園➡公立小学校➡公立中学校➡私立高校】という進学ルートは「ケース2」に当てはまります。
子供を3人育てる場合、子供ひとりあたり高校卒業までにおよそ635万円掛かり、3人分とすると約1270万円になります。
これに「私立大学4年間分の学費」(文系)約400万円を加算すると、その金額は何と2470万円!(参考:文部科学省「平成30年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」)
子ども一人当たり1,000万円かかるということは、子ども3人では約3,000万円以上の学費が掛かると分かると、3人目を躊躇してしまう理由が分かります。
「幼児教育・保育の無償化」や「高等学校等就学支援金制度」など、教育費軽減を図る制度が整いつつあるものの、子ども3人を大学まで進学させるには莫大なお金がかかるのです。