その結果、地下10メートルに位置する2~3メートルの大きさの新しい埋葬室を発見した。
名古屋大学の研究グループは、「今回の成果は、宇宙線考古学という宇宙線イメージングと考古学研究との文理融合研究をさらに進めるもの」と評価している。
今回の調査では、新たに発見した埋葬室のほかにも、地下の排水ネットワークや未知の空洞が示唆される領域を検知しており、「宇宙線イメージングが地下構造の把握に極めて有効な手段であることが実証された」としている。
さらに、「国内で年間約9000件もの陥没事故の原因となる地下空洞を宇宙線イメージングによって探査・検知することで、事故を未然に防ぐ新しい防災技術への応用にもつながる」と期待している。
この研究成果は、4月3日付イギリス科学誌「ScientificReports」に掲載された。