新NISA「つみたて投資枠」で損しないための注意点
新NISAのつみたて投資枠で資産運用する際の注意点は3つあります。
• 損益通算できない
• 短期で売らないほうがよい
• 暴落時は取り崩さない
つみたて投資枠は損益通算できない
現行のつみたてNISAに引き続き、新NISAのつみたて投資枠でも損益通算はできません。
新NISA口座の取引で発生した利益には税金がかからない一方で、損失はないものとみなされます。そのため、課税口座を併用して投資している場合に損失が大きくなる可能性があることに注意が必要です。
つみたて投資枠は短期で売らないほうがよい
つみたて投資枠は売却すれば再利用できますが、短期で売らないほうがよいでしょう。新NISAの制度は、長期投資による高い複利効果を期待して設計されているからです。
複利とは、投資の収益を再投資することで投資元本を大きくし、より利益を上げる運用方法です。長期にわたって運用するほど、複利効果は高まります。
想定外の急な出費に対して出金や枠の再利用も可能ですが、効率よく資産を増やすためには、出金する額はできるだけ抑えることが大切です。
つみたて投資枠は暴落時に取り崩さない
暴落したときに焦って、つみたて投資枠を売却しないようにしましょう。
株式市場は暴落する時期もあります。しかし、価格の下落は一時的なことが多く、世界の市場は長期で見ると右肩上がりで上昇し続けてきました。また、投資信託の積立投資は基本的に一定額を購入していくので、価格が高いときは少ない口数で購入し、安いときは多くの口数を購入できます。
積立投資は長期的に運用すればするほど複利効果を期待できる投資方法です。暴落時には慌てて売却したくなるかもしれませんが、淡々と積み立てを続けることをおすすめします。
つみたて投資枠は課税されない分、損益通算できないことや、複利効果を狙った長期投資であることを考慮して運用していくことが重要です。
つみたて投資枠を使いこなすために
新NISAは、現行のつみたてNISAと比べて、投資できる期間も金額も増えます。子供の教育や親の介護などお金のかかるライフイベントに柔軟に対応しやすいため、資産形成がしやすくなると考えられます。
新NISAの開始には1年ほどありますが、資産運用は1日でも早くスタートすることで複利効果が期待できます。
興味のある方は2023年のうちから、現行つみたてNISAで資産運用を始めましょう。
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著者・fuelle編集部
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