ミニマリストの生活って?

最低限の生活をするためには、様々な道具が必要になります。生活に必要な道具を見極めて、本当に使う物、お気に入りの物だけを集めて生活するミニマリスト。その生活の実態を紹介します。
生活用品は最低限のものだけ
ミニマリストの生活用品はとても少ないです。必要がなければ使わないようにして、生活をしています。普通に生活しているときは、必要不可欠だと感じている道具でも、多様性のあるものに変えたり使い方を考え直したりすことで、減らすことができるかもしれません。
ミニマリストの生活用品について紹介します。
風呂用品
普段お風呂で何気なく使っているシャンプー・リンスや石鹸ですが、ミニマリストの中には使わないという人も多いです。お湯で洗うだけの「湯シャン」や、石鹸を使わずに垢すりで済ませるという人も珍しくはありません。
消耗品を買う必要がないので、節約にも役立ちます。また、道具を置くスペースが無くなって浴室の整頓に繋がります。そして、洗剤によって発生する汚れやカビを防ぐので、掃除の時短にも繋がるでしょう。
タオル
バスタオルのようにかさ張る物は必要とせず、フェイスタオルを使用している人が多いようです。フェイスタオルだけであれば、洗濯して乾燥させることも容易です。直ぐに乾くので、タオルの枚数も必要最小限に抑えられるでしょう。収納スペースも抑えられるので、部屋がスッキリとします。
洗濯・掃除用品
ミニマリストの中には、洗濯や掃除の洗剤にセスキ炭酸ソーダと重曹を使っているという人が多いようです。セスキ炭酸ソーダと重曹であれば、部屋の中の掃除にもあらゆる場所で使用できます。それぞれ専用の洗剤を用意する必要が無くなって、物を減らすことができるでしょう。
掃除で使う道具もシンプルです。雑巾一枚あれば、拭き掃除で部屋中をきれいにできると考えています。広い部屋であれば、ワイパーも併用すれば楽に掃除を済ませることができるでしょう。場所・部分ごとの清掃に特化する、細かい掃除道具を揃える必要はないと考えられています。
キッチン用品
お湯を沸かすことのできる、深さのあるフライパンがひとつあれば鍋は必要ありません。煮物、焼き物、ご飯も炊くこともできます。お皿は大きめの平皿と、大きめのマグカップがあれば大丈夫。汁物はマグカップで十分です。多様性のあるキッチン用品を使っている人が多いでしょう。
使用頻度の少ないキッチン用品は、必要性がないということです。キッチン用品として様々な便利グッズが販売されています。よく考えると不要な物ばかり…。キッチンを断捨離すると、空っぽになるケースが多いでしょう。
寝具用品
ミニマリストには、ベッド派よりもたためるマットや布団派の人が多いようです。他には、軽くて暖かい羽毛布団、毛布にも膝掛けにもなるブランケット。シーツやまくらカバーは1セットあれば十分です。
冬場は寒さ対策に着る毛布を活用する人も多いようです。着る毛布であれば、部屋の中で過ごすときにも温かく、着て眠れば寝具にもなって一石二鳥です。
家具用品
ミニマリストの持つ家具用品は、テーブル、ソファー、ライトといった最小限の物だけです。何もないシンプルな部屋に、お気に入りの高級な家具だけを置くという人もいるようです。逆に、多様性のあるテーブルをひとつだけ用意して、様々な用途で活用するという人もいます。
他には、自分が必要と思う最小限の家具を配置しています。テレビが欲しければ、テレビを置くことも。音楽が好きなら、楽器を置くことも。最小限の厳選された物を配置しています。
生活費は10万円以下
一人暮らしのミニマリストであれば、6万円から10万円の範囲内で生活している人がほとんどです。普通の生活費と比べると、少し厳しい設定金額と感じるかもしれません。
物を増やさない生活なので、そもそも浪費するお金が必要ありません。そして、ミニマリストの多くは固定費の削減にも取り組んでいます。
食費を節約するよりも、家賃を節約したほうが意識しないで月々の生活費を節約できるでしょう。手始めとしては、住居費、通信費、保険費用を徹底的に見直すことがおすすめです。節約を楽に行うことで、生活費を切り詰めなければという意識や苦労を感じることも少ないでしょう。
ミニマリストとして生活するには?

必要最小限の物だけで生活する、ミニマリストになるための方法を紹介します。ポイントとなる「捨てる」という行為について詳しく説明します。あなたが今持っている物は、捨てる必要があるのか?確認しながらチェックしてみましょう。
捨てるか迷うものは「捨てる」
毎日使っていない物や使用頻度が少ない物は、捨てるか迷ってしまうでしょう。しかし、迷った時点で結論は明白です。最小限の物で生活するとき、毎日使うことのない物は必要としていない物ということです。
捨てるか迷ったら、迷わず捨ていることが重要だといえるでしょう。ミニマリストのポイントは物を最小限にすること!そのためには、必要な物以外は捨ていることが大事です。
「私は捨てられない性格だから…」という思い込みも排除しましょう。捨てると決めれば、捨てられます。捨てられないのは性格のせいではなく、何かしらの理由があるからです。理由を明白にすれば物自体はそれほど重要ではありません。スッキリ捨てるためにも、理由を自覚しましょう。
まずは「一日一捨」をやってみる
一気に捨てるとなると悩みます。捨てなければと意識し過ぎて、必要な物を正しく見極めることもできません。ミニマリストをはじめて直ぐは、まだ判断力が身についていないので、必要な物まで捨てる恐れも考えられます。改めて買い直すようでは、ミニマリスト失格です。
必要な物を正しく見極める能力を養うために、まずは「一日一捨」を実施してみることをおすすめします。不要な物を捨てると、それに伴って不要になる物が現れるでしょう。これを順番に捨てて行きましょう。
次第に、一捨するときに同時に必要でなくなる物を判断する能力が養われます。この判断能力こそ、あなたがミニマリストに成長した証です。不要な物を見極めて捨てることができるようになるでしょう。
全てミニマムが難しければ一部からトライも◎
ミニマリストになろうと決めて直ぐに、全てミニマムにするというのは難しいことです。今までのライフスタイルを突然変えることは、かえって窮屈さを覚えてしまうでしょう。初心者らしく、ハードル低めのミニマリスト生活をスタートさせましょう。
まずは、家の一部からトライするのも◎キッチンやベッドルームなど、一部分だけミニマリストになってみるのはどうでしょう?今までのライフスタイルをキープしながら、自分らしいく楽しみながらミニマムを目指すことが、居心地の良い生活を続ける秘訣といえるでしょう。
ミニマリストが進むと、次から次に断捨離を行ってしまう人も少なくありません。しかし、程よいミニマリストのまま続けるほうが、人間らしい生活を営めるという考え方もあります。捨てるだけでなく暮らしやすい環境を考えた、自分なりのミニマリストを目指すことをおすすめします。